新潟県の観光スポットを紹介する、「にいがた観光ナビ」というサイトがある。
その中に、「季節のおすすめ情報」というのがあり、春には、花の開花情報が提供されている。
「新潟県の桜・お花見ガイド」「チューリップの開花状況」「カタクリの開花状況」「ミズバショウの開花情報」「雪割草の開花情報」…(以下略)と、私好みの県内各地の花の情報が並んでいる。
「カタクリの開花状況」には、私らがよく行く、鷹ノ巣キャンプ場はもちろん入っている。
そこで見たから、先日は鷹ノ巣キャンプ場に出かけて、カタクリの花たちを愛でに行ってきたわけである。
鷹ノ巣キャンプ場の開花状況を調べるためにそこを見ていたら、カタクリの花の名所として聞き慣れない場所が上がっていた。
それが、ここ。
「胎内市持倉」。
この集落の入口は、鷹ノ巣キャンプ場に行くときに通るのだが、カタクリが咲く場所があるとは全然知らなかった。
そこで、先週割と近くまで行く機会があったので、寄ってみようと思った。
車で国道290号線を行くと、集落の入口の電柱にこんな案内がくくり付けられてあった。
そこから入っていくと、分かれ道には同様の案内が矢印で案内標示されていた。
いくつかの道をずうっと山の方へ入って行った。
すると、どうやら目的地と思わせる看板に出合った。
その周辺には、よく見るとあちこちに点々と赤紫色のカタクリの花を見つけることができた。
とりあえず車を止めて、看板の奥の道へ歩いて行った。
すると、左側の土手側にポツポツと小さなカタクリが可愛い花を咲かせていた。
前日鷹ノ巣キャンプ場で見たカタクリに比べ、ひと回り小さい花が多かった。
カタクリのほかに、ショウジョウバカマやキクザキイチゲなどの花も見ることができた。
花が咲いているのは見られるが、前日に鷹ノ巣キャンプ場でたくさん見たので、真新しい発見はなかったので、しばらく行ってから戻ることにした。
こんな感じの風景で、この土手にずうっとカタクリの花を見ることができたので、戻りながらもう一度可愛い花たちを眺めてきた。
ここの集落にカタクリを見に来ても、特に店や何かがあるわけではないから、地域の得になることは多くないとは思う。
だが、地域の方々が整備して、カタクリの名所として、公開してくれているのはありがたい。
ほかの人たちにも見てほしい、そしてともに大切にしてほしいという願いが感じとれる。
豊かな自然が残る自然の中で、保全に努める地域の人々の思いや願いを感じた、持倉集落のカタクリの花であった。