昨日、白いキクザキイチゲの花がきれいだったことを書いて思い出したのが、青花のキクザキイチゲのこと。
今から12年前、異動初日の不安な思いを、見かけたキクザキイチゲの花に救ってもらったことがあったことを思い出した。
あのときは、新しい職場が抱える1年間で解決すべき課題に直面し、腹をくくってがんばらなければ、という思いになっていたのだった。
そうはいっても、寒い日が続き、気持ち的にも寒い思いではいた私だった。
だが、青い花びらで可憐に咲くキクザキイチゲを見かけたことで、不安がとけていくような気がしたのだった。
今日、そのキクザキイチゲの花を見た場所の近くに用があって出かけた。
あのときを思い出した。
時期的に同じだし、今もあの場所にキクザキイチゲは咲いているだろうか?
無性にその場所に行って、確かめてみたい気持ちになった。
用事を済ませて、さっそく車を走らせて行き、近くに車を止めて確かめに行った。
あった、あった。
咲いていた。
青いキクザキイチゲの花が。
12年の歳月を経ても、同じ場所にしっかり根を下ろし、毎年春に咲き続けてきた。
けなげで、いとおしい。
あのときは、ありがとう。
不安な気持ちを見事に変えてくれた。
そして、その新たな職場では、解決すべき課題をしっかりこなし、それから3年間に及ぶ務めを果たすことができたのだった。
それも、あの異動初日の、青花のキクザキイチゲからもらった元気が始まりだった。