いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
かすかなるむぎぶえ
いちめんのなのはな
(以下略)
…山村暮鳥の詞「風景 純銀もざいく」を思い出した。
まさに、「いちめんのなのはな」
新潟市北区の福島潟の菜の花が、今年もきれいに咲いていた。
はじめに、「遊潟公園」に車を止めて、ビュー福島潟を入れて撮る。
その後、そちらの方へ移動して、道を渡ると、菜の花畑だ。
よちよち歩きの小さい子が二人、記念写真を撮ってもらっていた。
可愛いな。
潟来亭の近くには、こいのぼりがあったが、風がなく垂れていた。
両側を菜の花畑にはさまれて、潟の方へ小径を行く。
ゆるやかにカーブしているのがいい。
潟のそばに着いて、振り返ると、
潟来亭とビュー福島潟がいい立体感で菜の花畑を引き立てているような気がする。
菜の花の水鏡。
ここから先に歩を進める人は多くないのだが、潟沿いに進んでいくと、なかなか素敵な水鏡が目に映る。
潟沿いの道の反対側には、別の植物が、菜の花より少し濃い黄色い花を咲かせていた。
去年までこちら側にこんな花は咲いていなかったぞ。
でも、この黄色い花は、知っている。
サワオグルマの花だ。
この花は、奥の自然学習園に咲いていたものだったが、種が飛んでいるのだろうか。
そんなことを考えながら、自然学習園の方に足を伸ばす。
そこでは、この時期サワオグルマと並んで花が楽しみな植物がある。
水から顔を出して花を咲かせるミツガシワの花。
ところが、今年は、まだせいぜいつぼみでしかなく、見られなかった。
一つぐらいは咲いていないかと目を凝らしてみたが、残念。
別のルートを通って、潟来亭の方まで戻る。
遠くから見ていたら、何か着ぐるみのようなものが動いていた。
入れ代わり立ち代わり一緒に写真に写るようにポーズをとっていた。
近寄って見たら、その正体は、福島潟のマスコットキャラクター「クイクイ」くんだった。
「クイクイ」は、国の天然記念物「オオヒシクイ」をモチーフにして、日本一の越冬地である福島潟のPRを目的として誕生したキャラクターということだった。
動きにくいだろうし、この日は暖かかったからきっと暑かっただろうなあ…と思った。
最後に、ビュー福島潟に上り、そこから伸びた歩道橋のような建物の上から、もう一度菜の花畑を見た。
遠くの青い二王子岳を背景に、黄色いじゅうたんのような菜の花畑。
きれいだなあ。
なんだかとても豊かな気分になったよ。