「菊水鉾・きくすいぼこ」 です。
私は子供の頃、この鉾が一番好きでした。
今、考えますに、この鉾の色合いや装飾品のやさしい美しさ、鉾頭の菊の
繊細な細工などに感動していたのではないかな?と思います。
それから、稚児人形も含め、華麗な姿の菊水鉾です。
この鉾のいわれは、この鉾町内にある「金剛能楽堂」 にある「菊水井」 から
名が付けられました。
稚児人形は「枕慈童・まくらじどう」 が能装束をつけたように象られています。
「枕慈童」 とは、
謡曲「枕慈童」 : 魏(中国古代三国のひとつ)の文帝の勅使が薬水を探して
山に入った時、甘菊の葉に滴った露を飲んで七百年生き続けているという
少年に会う、というストーリーから取っていて、この少年が「枕慈童」です。
今年の巡行には九番目を務めます。