前日までの台風まがいの天候も嘘のように、7月17日には
夏空の下、祇園祭の山鉾は都大路を堂々と巡行しました。
2009年ユネスコ無形文化遺産に登録されて初めての巡行、
たくさんの見物の人びとの声援を受けながら無事、それぞれの鉾町に
帰っていきました。
連日の雨にすっかり湿ってしまった鉾の木組みや緞通、御神体、
その後の晴天に、うまく乾かすことが出来てよかったなあと思います。
先日、菊水鉾に上がらせてもらった時、
まだ幼い囃子方さんが、ちょっと一服中でした。
千年以上、こうして次の世代へと受け継がれているのだと思いますと、
すごいなあと、その鉾町の皆さんに敬意を感じずにはおれませんでした。
「大船鉾」 が復興に向けて動き始めましたが、他にも復興が出来ないままの
山鉾があります。
鉾町にとって伝統を守っていくのは、並大抵のことではないと思います。
鉾町にもそれぞれのお家事情が…、
周囲の者が「早く…、頑張って…」 と無責任には言えませんが、
やっぱり、これからも祇園祭の伝統が守られ、発展していく事を
願います。