四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

佳人俳人

2005-12-19 07:48:22 | 俳句
 芭蕉翁に二句をもってその美しさをたたえられた園女(そのめ)は、伊勢の医者の妻でした。『暖簾(のうれん)の奥ものゆかし北の梅』、『白菊の目にたてゝ見る塵もなし』
ゆかしい梅や高貴な白菊になぞらえられています。三百年前の才女はいかな髪型、着物姿であったでしょうか。師追悼の句は「寒さうな笠さへみればなみだかな」園女
大阪淀屋橋から、未亡人で同門の榎本其角を頼り新興都市江戸深川へ転居、眼科医を開業した。お墓は深川芭蕉庵から近い清澄公園の向かい雄松院。63歳
50年後の与謝蕪村の絵にも芭蕉翁たちと画かれた女流俳人。

♪初夢の園女の会釈髪かをる  駿
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