四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

才人其角(きかく)

2005-12-24 07:29:52 | 俳句
 永代橋を渡りメトロ萱場町の近くに、宝井(榎本)其角の住まい跡がある。芭蕉に十四才で入門した。深川芭蕉庵まで新大橋を渡ると意外と近い。火事で危うく焼け出された芭蕉が一時避難した家だ。芭蕉翁に、門人に其角嵐雪有『両の手に桃とさくらや草の餅』とうたわせた機知縦横の教養人。たまたま関西を旅していて、翁の臨終に間に合っている。師とは違う江戸風。翁の好んだ湖南・近江の人とは知りませんでした。
私の好きな其角三句
〇千人が手を欄干や橋すずみ
〇越後屋にきぬさく音や衣更(今の三越本店)
〇からびたる三井の仁王や冬木立
 
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