四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

墨田川の春

2006-02-16 05:14:54 | 生かされて今日
 二月十五日は釈尊の入滅された日、涅槃会(ねはんえ)。インドの王侯、大商人の帰依を受けて安楽な老後をあえて選ばず、布教に野たれ死ぬ生き方をされました。生誕のルンビニーへ近いクシナガラで八十のご生涯でした。亡き両親の国の方向へ歩まれたことに人間的な情を禁じ得ません。教えの根幹は、「無常」、肉体も含めて全ては変化すると見よ、動くものに執着する自分が変われと受けとめます。
「願はくは花の下にて春死なんそのきさらぎの望月のころ」西行は涅槃会に死を望み、その通りの往生でした。
 勝鬨橋の上から、春がすみの隅田川の景色です。
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