四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

美智子皇后さまの歌(その1)

2008-12-28 12:12:55 | 歌の花束
 心の枯れた国民の癒しである皇后陛下は、現代の有数な歌人でもあります。慌しい年の瀬、私が感動させられました短歌をご鑑賞ください。
◎慰霊・反戦の歌
 「いまはとて島果ての崖(がけ)踏みけりし
       をみなの足裏(あうら)思へばかなし」  サイパン島
 「慰霊地は今安らかに水をたたふ
       如何(いか)ばかり君ら水を欲(ほ)りけむ」  硫黄島
 「初夏の光の中に苗木植うる
       この子どもらに戦(いくさ)あらすな」

◎皇太子ご夫妻への歌
 「たづさへて登りゆきませ山はいま
       木々青葉してさやけくあらむ」    ご成婚
 「いとしくも母となる身の籠(こも)れるを
       初凩(はつこがらし)のゆふべは思ふ」  愛子さまご懐妊
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