『佼成会に入会したのが早い遅いという違いだけで、その人の信仰内容を云々することはできません。どんなに入会が早くても、口先だけで少しも法の実践ができていないのでは、
たとえ信仰経歴は浅くても、法のとおり行じている人には及ばないのです。
お釈迦さまは、「私の影を踏む者が私にいちばん近い者であると思ってはならない。私から千里も万里も離れていようとも、教えのとおりに実行する者が、私のいちばん近くにいる者なのである」と教えておられます。
場所の遠い近いだけではありません。時の経過もまた同じで、お釈迦さまが法を説かれてから千年、二千年の時を経ていても、法をしっかりと持ち実践している人、つまり法を見る人は、お釈迦さまの尊いお姿を目の前に見ているのです。
みなさんも、会員としての経歴が古いとか新しいというだけでなく、自分が朝起きてから、一日を終えて床につくまでピシリと仏法にのっとっているかどうか、法のとおり行じているかどうか、よくよく反省していただきたいのです。』
庭野日敬著『開祖随感』より