四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

働くひとは道具ですか

2019-04-06 07:06:38 | 元気を頂く言葉(庭野日敬師

 『二宮尊徳翁は、疲弊した貧しい村をよみがえらせる「村興しの神さま」と尊敬されました。尊徳翁は、人として生きるいちばん大事なことは「勤」、つまり生活に必要なものを作りだすこと、「倹」それを浪費しないこと、「譲」それを人に譲ることの三つであると説き、とくに「譲」の大切さを強調しました。

いまは時代が大きく変わってしまって、勤勉が悪徳のようにいわれることがあります。

効率よく利益を得るためには手段を選ばない、といった考えがまかり通っているようにもみえます。しかし、それがどんな社会を招いてしまうか。

すでにその兆候が、社会のあちこちに現われ始めているのではないでしょうか。

経済とは、全体と個が互いに生かし合いながら、みんなの幸福を実現していくこと、つまり「共生」の規範を意味する言葉だったといいます。自分の儲けだけを考えるのでなく、人さまの利益を優先して一心に働き、得られた利益を、また社会に還元していく。それによってもたらされる物心両面の豊かさこそが、真の豊かさでありましょう。』

庭野日敬著『開祖随感』より

 

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