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『“ロボット博士”として知られる東京工業大学名誉教授の森政弘先生から、こんな話をうかがいました。
私たちの手のひらは五本の指に分かれていて、そのバラバラの指が、必要に応じて一致協力することで器用に作業ができる。これが、キャッチャー・ミットをはめたように五本の指がくっついていたとしたら、不便極まりないというのです。
それと同じで、人も一人ひとりがバラバラで、性格も能力も違っているからこそ、一致協力すると、すばらしい力が発揮されるのだと森先生は言われるのです。
ちょっと話が飛びますが、生物の中には性別なしに繁殖していくものがあるそうです。そのほうが、夫婦げんかもなければ浮気の心配もないわけで、よほどいいように思えますが、そういう生物は進歩がないというのです。
男性と女性がまるで違っているのも、協力し合って何倍もの力を生みだすためなのですね。それによって、この世にかけがえのない生命を誕生させ、育てあげるという奇跡のようなことが可能になるわけです。同体同心ではなく、異体が同心になる努力こそ、力の源泉といえましょう。』
庭野日敬著『開祖随感』より
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