四季の歌と暮らす

 年齢ごとに「一度っきり」の四季と、
旬(しゅん)のヨコハマを味わう「くりごとの集」です。

釣の趣味

2007-10-12 08:39:20 | 生かされて今日
 東京湾へくりだす乗合の釣船がお客の到着を待っています。さかなの名前が釣り船毎にプレートに掲げられ、門外漢には釣人のコダワリ、玄人筋の象徴のように感じます。
ゴルフもロッカーで靴紐をむすぶ時が一番の幸せでしたが、これから釣に集中できるという幸せ感と期待、開放感が滲んでいます。みんな中年の男子ばかりです。釣人には短気な人が多いと聞きますがどうなんでしょうか。
博多にいる同級生は釣りキチで、外洋へ行くと云う。どんな船なんだろう。
 私も少年時代、投げ棹のキス釣でグッと糸を引く感触がいまだ手のひらに消えません。五目釣を始めてみたいなぁ。


コメント

古人の跡

2007-10-11 09:42:38 | 生かされて今日
 横浜市金沢の入り江の新田開発を完成した9代目・永島亀巣(きそう)の石碑です。今から123年前の明治17年、翁の功績をたたえて高さは2.6Mもあり、横浜市の地域文化財です。刻まれた文章は重野安繹(しげのやすつぐ)で、私のふるさと薩摩の学者です。
この石碑は当時有名な牡丹園もあった野島の豪邸内にありました。その歴史的な土地も売却されて宅地の隅に碑が移転されていました。
 金沢区役所や警察・消防・図書館もある区の中心は泥亀町(でいきちょう)と言い、元禄時代に開拓を始めた初代・長島泥亀さんの名前にちなんでいますし、区の花は牡丹です。
 住んでいる町の歴史をキレイさっぱり消し去る開発は如何なものでしょうか。ロンドンやパリの様にもつと古人の跡を大事に感謝して遺す開発、経済合理主義が望まれます。
コメント

こども達のうた

2007-10-09 06:09:21 | 俳句
 横浜の体育の日は、朝9時ごろからあいにく小雨となりました。私たちの横浜俳話会主催の俳句大会に足場の悪い中を140名の俳人が集まりました。
ご多分に漏れず高齢化が進む俳句界ですが、青少年俳句の表彰もあり七名が入賞しました。
 「俳諧は三尺のわらべにさせよ」と芭蕉翁は云われました。多くの子供たちが文芸に関心がある先生や大人に縁があればと願う者です。
英語教育もいいが日本語の勉強は国家の基本、絶対にゆずれない日本人の精神文化の大黒柱であります。

○こま回る上から見ると止まってる   小五 鈴木君
○かみなりが家をびくびくさせている  小五 森山さん
○夕焼けに地球のまぶたが閉じてゆく  中二 白石君
コメント (1)

非効率のすすめ

2007-10-08 06:22:35 | 生かされて今日
 「あんみん こうが せいざんに たいす」と禅寺に掲示されています。
セカセカ、がつがつ、カッカする凡夫も、せめて連休ぐらいは非効率でいいんだよと。
地震の被災者の方が一番欲しいのは「安眠」だと云っておられました。安眠できることは幸せなのですね。人生の30%は睡眠、「一種のあの世」です。その間に宇宙のエネルギーを充填されて現世に戻るんですね。
生れた持にセットされた寿命のゼンマイが切れたら戻れませんが。生誕には離別も抱き合わせだと諦観しないと。しかし分っていても・・・。
コメント

家族が宝物

2007-10-06 07:55:48 | 生かされて今日
 プロ野球の高校生ドラフトでヤクルトが指名した仙台育英の佐藤投手が、記者会見で「家族は大切な宝物」と大粒の涙を隠さずに堂々と流したのには感動しました。
「両親の支えがあったからここまでこられた。プロに入ったら家族孝行できるよう精いっぱいプレーしたい」と。ご両親はこの言葉だけで既に人生の至福を得られました。
 一方、高校時代の私を振り返ると自己中心で、とても親孝行なんて思いもしませんでした。彼の器の大きさは人生の飛躍を期待させます。

 おぞましい事件ばかり多発する原因は、人間集団の最小単位である「家族の崩壊」に根ざすと思います。家族こそが平和の母胎であり、うるわしい日本を再生出来るキーです。
 たくましい若武者の佐藤君、その心根を変えずに大成してもらいたい。

コメント

戦死の現場

2007-10-05 05:49:38 | 生かされて今日
 称名寺の仁王門の横にひっそりと卒塔婆が立ち、花が捧げられています。塔婆の書によると昭和十八年に横須賀海軍航空隊の艦上爆撃機一機がここに墜落し、二名が殉職された現場だそうです。お名前も墨で書かれています。
戦後62年ですから生きておられたら80才を越える方々でした。海外のジャングルやお々海原で人知れず命を断たれた兵士達を思います。お蔭様で日本は戦争無き平和な国になりました。合掌
コメント

利便という暴力

2007-10-03 07:47:07 | 生かされて今日
 「虫の命もてあそぶかに様々の
           人にやさしい虫退治グッズ」  つくば市 潮田 清

産経新聞歌壇に載ったうたで、選者の小島ゆかりさんは「防御が過ぎて、命をもてあそぶ人間の残酷さにより敏感にならねば」とコメントされています。
 地球温暖化は我々人間オンリーのごう慢な暮し方の結果であり、小動物や植物や空や川、海や魚達、小鳥や虫たちへの「人間の暴力」の結果なのである。
 世界平和は人間対人間もあるが、人間対自然の調和も求めなければいけないのである。
快適な人間の暮らしは、自然への暴力の上にあることを自覚すべきだ。
コメント

秋雨のガイド

2007-10-02 07:55:49 | 生かされて今日
 「開港の横浜を歩く」と銘打つボランテァガイドに、昨夜からの冷たい雨の中をおして参加希望者が関内駅に集まりました。
ガイドの私はテッキリ中止だろうと思っていましたのに、熱心な市民の好奇心に驚きました。老紳士と小学生二連れのお母さんの四人をずぶぬれで文明開化の址をたどりました。
ペリーの黒船4隻に驚き鎖国から開国して約150年、「日本最初」づくしの記念碑があまたある街です。蒸気機関車、鉄橋、教会、赤レンガ倉庫、公園、大桟橋、アイスクリーム販売、写真館など等。
 小学生ふたりも最後まで約10キロを走破しました。途中でホカロンを使い、靴下を絞ってがんばりました。自分の住む街の歴史への好奇心がなせる業でしょか。
  ♪雨冷えや文明開化の碑をめぐる   駿
コメント