カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

又兵衛桜へのお誘い

2005年04月11日 | ☆ ふるさと・大和
宇陀に住む友人から「桜が咲いたからおいでよ」と電話があった。宇陀の桜と言えば又兵衛桜である。
本郷の朧桜とも呼ばれているが、樹齢300年の大樹で、1999年のNHK大河ドラマの、オープニングシーンにも登場した見事な枝垂れは、余りにも有名で、訪れる人の数が、年々増えているようだ。

又兵衛は、大阪の陣で討ち死にをしたと言われるが、実は落ち延びて、大宇陀で、僧侶になって暮らしたと言う。
今、又兵衛桜がある場所がその屋敷跡だと伝えられている。真偽はともかくとして、小高い場所にただ一本、威風堂々とした姿は、剣豪を髣髴とさせるものがある。

このところのスケジュールがいっぱいで、今年は出かけられそうもない。友人にそういって「来年は、又兵衛さんに逢いに行くわ」と鬼の笑うような先の約束をした。

せめてPCの上で、又兵衛さんと逢おうと、CDから引き出した。昨年の4月8日の写真である。

風の無い時の、枝垂れは、背後の桃の花を従えるように朧で、静かである。


時々吹く強い春風に、枝垂れの揺れる様には、心を揺さぶられるようなものがあり、華やかさよりも哀しさが、ふとよぎるものであった。
コメント (13)
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