「せっかく、ここまで来たのだから、横蔵寺に行って見ましょう」とのSさんの快適だドライブで、8キロ先の横蔵寺まで連れて行って頂く。そこまでの道筋の桜は全て満開で、今更のようにいい時期いい地方の喜びに浸り窓の外を楽しめた。
夕方のお寺はひっそりとして静寂の中にあった。由緒あるお薬師さんが本尊である。もみじの名所として秋には一面茜色に染まることだろうと想像する。
静かな境内や本堂裏の散策中、目に触れた花や、足元にひっそりと咲く可愛い花たちとの出会いも嬉しくカメラを向けたい気持ち。
雑草の茂みからふと顔を出したようで愛しい気がする。
木の幹にびっしりと生えた苔に乗っかるように固まっている紫色の小人のようだ。
(切花 ショウジョバカマ 頂き物)