元気な頃、秋になると必ず訪れていた斑鳩の里です。
秋桜の花がとても好きで、車で行動できる範囲だと、県内のどこへでも出かけては、
その土地とそこに咲く花との出会いが、季節の変りの中で、いつまでも眺めているのを
楽しみにしながらのドライブが好きでした。
家の近くでも休耕田に秋桜の花を見かけるところがあるのですが、そこまで歩いて行く脚力がないので、今日は秋桜話題のここに、前に行った斑鳩町の藤ノ木古墳の画像を再登場しました。
もう20年くらい前に、アートフラワーを習っていた先生の娘さんが創ってくれた
大型のバックです。
それ以来とても気に入って、秋になると出してきて日常のお出かけに使っていました。
ピンクの濃淡を全体に散らして刺繍して下から上になるにつれて、お花が小さくなって
遠近を細かいタッチで描いています。
花のグラデーションや、葉の色の違いの細やかさにも細かい心遣いがあります。
花の部分と本体の部分との境目は、額縁のように別の糸で取り付けられて絵画のようです。
中の部分は少し見にくいですが、小物が取り出しやすいように両方にポケットが着けられています。
とにかく、使う人が最も使いやすいような気遣いをしてくれていますので、長年使っていて、
本当にいいバックだなあといつも思いながら季節になると出してきます。
長年使っていると、手の持つ所や刺繍の外の部分が痛んできます。
普通ならもうバックとサヨナラするのですが、秋桜の刺繍がとても気に入っているので
そのことを話しますと、最初は荒い目の黄土色の布製だった所を、今のような濃い茶色のレザーふうな布に仕立て直してくれました。
周りは変わったけれど大好きな秋桜はそのままになって、20年位もまるで秋の季節の相棒として
今年も 今日箪笥の中から出してきました。
アートフラワーの先生はすでに彼岸の人になられましたが、その娘さんの創ってくれた
バックを手にするたび先生の思い出草にもなっています。
最後にもう1枚藤ノ木古墳と秋桜です。