カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

金剛寺・牡丹園 早咲きの花

2005年04月25日 | ☆ ふるさと・大和

「立てば芍薬座れば牡丹・・・」美人を評して言われているように,楚々とした美人牡丹に会うことが出来た。
「早咲きだけですから、数多くはありませんが・・・」と奥さんは電話で言っておられたが、朝日の中に一際目立って咲き誇っている白い牡丹。そっと顔を近付けると、香りがいい。この花の一番美しい時に出会ったのだ。


いわゆる牡丹色の花が、我が世の春を謳歌しているような一株の花もある。
牡丹園では、早い時間に行ったので、私以外に、もう一人、プロのような大きいカメラを持った男性が静かに花と対面している。
この花たちのどんな表情を、この人は捉えようとしているのだろうかとふと思う。
もう一人、お寺の近くのおじいさんと会った。
私の父の教え子であるその人は、私がお寺の横の学校で、新任当時よく近くで見かけた。覚えていてくださって暫く話をした。


ふっくらとしてもう開くのを待ち兼ねているのは、遅咲きの花だろうか。
蕾の丸い線が、優しく清楚の感じた。少女のような姿である。
ここ暫くは、この牡丹園で、さまざまな花が見られる。
    (切花 牡丹 Iさん技)
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

牡丹寺・金剛寺~白藤を見る~

2005年04月24日 | ☆ ふるさと・大和

関西花の寺二十三番霊場金剛寺は牡丹の寺として、多くの人が訪れる。
開花情報をホームページで見たら、牡丹は今早咲きが咲いているが、来週くらいが良いらしい。
電話で、奥様に尋ねると、今白藤が一番良いですよ、との事で、何度も行くつもりなので、まず白藤を、と22日にお天気がいいのを幸いに出かけた。

本堂前から見る藤棚は庫裏の屋根から軒のかけて、白い雲の裾模様をつけているようだ。
棚に支えられているせいだろうが、垂れ下がるというよりは、上に向かっての重なりの方が多く、ボリュームがある。


角度を変えてみると、本堂の萱葺き屋根に白い藤がよく似合う。
この藤の下に立つと、微かに甘い香りがする。
本堂の薬師如来と観音堂にお参りして、開園になったばかりの牡丹園へ向かう。

             (切花 牡丹 Iさん技)

コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鯉のぼり泳ぐわが町の川

2005年04月23日 | ☆ ふるさと・大和

隣町にある菩提寺・金剛寺に行くために吉野川(紀ノ川)を渡った。そこに、青空に泳ぐ鯉のぼりの群れを見、子供の日の近いことを今更のように感じた。桃だ、桜だ、と言っているうちにもうすぐ5月を迎えるように、日が流れていく。
この鯉のぼりは、4月の中ごろから立て始め、6月6日の旧の端午の節句過ぎまで、この川べりの風に吹かれる。
芝桜が堤防を彩り,市民の憩いの場としての工事が進められている。昭和34年の伊勢湾台風では、この橋の橋脚が流され、堤防が決壊し、町の半分以上が水害にあって、大変な被害を受けたが、その後治水工事が完全に行われ、水害に関しては安全な町となった。
「川と緑」のあるわが町風景点描である。

コメント (11)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

しのびぐさ

2005年04月22日 | △ 旅 あれこれ ドライブ

鄙びた谷あいの道筋に駅舎のないプラットホームを目にした。
赤い電車1輌が、そこにあった。嘗ては、ここを走っていたのだろう。
プラットホームには、「谷汲」と書かれた看板(正しい呼び名があるのだろうが・・)がある。
揖斐大野から谷汲まで走っていた谷汲線の終着駅という。
開通当時から廃線まで、きっと多くの観音霊場参りの人や、村人に利用されてきたことだろう。


駅舎跡から右の方を見ると、錆びた赤茶色の線路がカーブして見える。
カーブの先は、もう取り外されているのだろう。
線路上もその周辺もよく整備されて雑草など生えていないのを見ると、廃線になった後も村人か、何かの団体によって、「ここにあった駅」を故郷の駅として大切にされているような思いが伝わってくる。
今年3月31日で谷汲線に繋がっていた、岐阜と揖斐大野間も廃線になってしまったと聞いた。
車利用で電車の乗車利用が少なくなってきているローカル線の憂き目がここにもあるのだと何か寂しい思いがする。
そんな世の中の推移を知らぬげに、桜は今年も花を咲かせ、これからも咲き続けていくに違いない。
駅舎も、線路も、「おもいでぐさ」として残されているのは、土地の人の心の温もりのようである。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

横蔵寺と可愛い花たち

2005年04月21日 | △ 旅 あれこれ ドライブ

「せっかく、ここまで来たのだから、横蔵寺に行って見ましょう」とのSさんの快適だドライブで、8キロ先の横蔵寺まで連れて行って頂く。そこまでの道筋の桜は全て満開で、今更のようにいい時期いい地方の喜びに浸り窓の外を楽しめた。
夕方のお寺はひっそりとして静寂の中にあった。由緒あるお薬師さんが本尊である。もみじの名所として秋には一面茜色に染まることだろうと想像する。

静かな境内や本堂裏の散策中、目に触れた花や、足元にひっそりと咲く可愛い花たちとの出会いも嬉しくカメラを向けたい気持ち。




雑草の茂みからふと顔を出したようで愛しい気がする。


木の幹にびっしりと生えた苔に乗っかるように固まっている紫色の小人のようだ。
(切花 ショウジョバカマ 頂き物)


                           

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする