「立てば芍薬座れば牡丹・・・」美人を評して言われているように,楚々とした美人牡丹に会うことが出来た。
「早咲きだけですから、数多くはありませんが・・・」と奥さんは電話で言っておられたが、朝日の中に一際目立って咲き誇っている白い牡丹。そっと顔を近付けると、香りがいい。この花の一番美しい時に出会ったのだ。
いわゆる牡丹色の花が、我が世の春を謳歌しているような一株の花もある。
牡丹園では、早い時間に行ったので、私以外に、もう一人、プロのような大きいカメラを持った男性が静かに花と対面している。
この花たちのどんな表情を、この人は捉えようとしているのだろうかとふと思う。
もう一人、お寺の近くのおじいさんと会った。
私の父の教え子であるその人は、私がお寺の横の学校で、新任当時よく近くで見かけた。覚えていてくださって暫く話をした。
ふっくらとしてもう開くのを待ち兼ねているのは、遅咲きの花だろうか。
蕾の丸い線が、優しく清楚の感じた。少女のような姿である。
ここ暫くは、この牡丹園で、さまざまな花が見られる。
(切花 牡丹 Iさん技)