カラリとした晴天に、外へ誘はれり。
綿をちぎって放ったやうな雲──柴田錬三郎の「眠狂四郎」に、よくさうした描冩があったことを思ひ出す。
JR線の忘驛で見かけて、「上手いなぁ」と、その感性に思はず笑ったポスター。
ワイヤレスイヤホンとは、端から見ればまさにこんなしろものだ。
コードをカットして首だけ残し、あんな失くしやすい小物にしてどこが便利なのか、ワシにはさっぱりわからん。
初めて見た時、ヒトが両耳に差し込んでゐるアレが一体何なのか、ワシにはだいぶ長い間ナゾだったものじゃ……。
さてさてもうすぐ十月。
秋には何をやらう……。