人災疫病の“世代交代”は、順調に進行してゐる様子。
この期に及んで相変はらずの飲食店イジメ、そして國民へ行動自粛のお願ひに始終してゐるニンゲンを、大きく引き離してゐる。
すっかり世情狎れした有象無象は、すっかり“かつての日常”を取り戻して浮かれてゐるやうだが、私にとっては結果的に樂しい知らせの供給源となるので、そちらで大いにやっていただきたい。
「一体この疫病は何モノなんだ……!?」
さう緊張感をもって情報収集にあたった僅か一年前の日々を忘れてはならない──
そのときに強い気持ちをもって購入した東洋文庫「流行性感冒」は、いつでも手に取れるところに置ひておき──
と思ってゐるところへ、“闇将軍”もどきが茶番大運動會の中止を視野に入れた發言をして、甘い汁を樂しみにしてゐる者どもの顰蹙を買ってゐる云々。
私はこの闇将軍もどきの肩を持つ氣は、全く無い。
しかし、ごく當り前なことを云ふと問題發言と騒がれる當今、それだけ後ろ暗い者が多いといふことか。
いまの停滞した空氣をかき混ぜる、かうしたかき混ぜ棒も時には必要だ。