
(イスラエルの空爆で炎と煙が上がるパレスチナ自治区ガザ地区=2023年10月9日、ロイター【10月10日 毎日】)
【イスラエル ガザ地区を「包囲」「完全封鎖」 国連は「苦悩」】
イスラエルとハマスの戦闘によって犠牲者が増え続けています。
イスラエル側の死者は900人を超え、イスラエルの空爆にさらされているガザでは687人が死亡、イスラエルに侵入したハマス戦闘員1500人が死亡との情報も
****イスラエル軍、領内でハマス戦闘員1500人の遺体確認****
イスラエル軍は10日、パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスの戦闘員1500人の遺体をイスラエル領内で確認したと発表した。イスラエルはガザ地区への空爆を続けている。
イスラエル軍報道官は報道陣に対し「イスラエル領内のガザ地区周辺でハマス戦闘員約1500人の遺体を確認した」とし、ガザ地区との境界付近では、治安をある程度確保できたと述べた。 「昨晩からの侵入者はいなかった。だが、再び侵入が起きる恐れはある」
また、ガザ地区周辺からの住民の避難は「ほぼ完了」していることを明らかにした。
報道官はさらに、イスラエル軍は国境地帯に35大隊を配備したと述べ、「今後の作戦に向けてインフラを整備している」とした。
ハマスは7日朝、大量のロケット弾をイスラエル領内に向けて発射、侵入した。大規模攻撃によるイスラエル側の死者は900人を超えた。
イスラエルは報復として、ガザ地区のハマスに対する大規模な空爆や砲撃を実施。ガザ地区ではこれまでに687人が死亡した。
10日未明、イスラエル軍はガザ地区内、特に北部リマル地区と南部ハンユニスのハマスを標的に攻撃を行った。 【10月10日 AFP】
********************
イスラエルのガザ空爆も激しさを増しています。
****イスラエルの空爆、ガザの住宅や学校を直撃=国連人権高等弁務官****
ターク国連人権高等弁務官は10日、イスラエル軍の空爆によりパレスチナ自治区ガザ全域で住宅や学校、国連の建物が被害を受け、民間人に犠牲者が出ていると指摘した。
「国際人道法は明確だ。民間人や民間物を避けるために常に注意を払うという義務は、攻撃を通じて適用される」とした。(後略)【10月10日 ロイター】
「国際人道法は明確だ。民間人や民間物を避けるために常に注意を払うという義務は、攻撃を通じて適用される」とした。(後略)【10月10日 ロイター】
*******************
イスラエルの「報復」が本格化するのはこれからですので、ガザ地区の犠牲者は更に増加すると思われますし、もし地上部隊のガザ侵攻となればますます増加します。
イスラエルはガザ地区の「完全封鎖」を行うとしています。 今までも200万人ほどが暮らすガザ地区はイスラエルの包囲網によって「天井のない牢獄」と呼ばれていますが、ライフラインの停止によって、死者・負傷者だけでなく、ガザ地区の市民生活が麻痺することが予想されます。
一方、ハマスは警告なしの空爆に対しては人質を「処刑」するとしています。
****イスラエル ガザの“完全封鎖”命じる ハマス「人質を処刑」と警告****
パレスチナ自治区のイスラム組織「ハマス」への報復攻撃を続けるイスラエル軍は、ガザへの水や電気の供給を遮断し、完全に封鎖すると述べました。一方、ハマスは空爆が続けばイスラエル人の人質を処刑すると警告しています。(中略)
こうした中、イスラエルのガラント国防相は、ガザへの電気、食料、燃料を遮断し完全封鎖するよう命じました。
ロイター通信はイスラエル軍がハマスが使用している民間通信会社を爆破するなどインフラ施設への攻撃も行っていると伝えています。
一方、ハマス側は、イスラエル軍の空爆が続けば人質を処刑すると警告しています。
ハマス報道官「事前の警告なしに攻撃があった場合、残念ながら、我々は人質にとっている敵の民間人(イスラエル人)捕虜を処刑しなければならないことを宣言する」
イスラエル軍は30万人という異例の規模の予備役を招集すると発表していて、ガザへの地上侵攻を視野に入れた動きの可能性があるとの見方も出ています。【10月10日 日テレNEWS】
*******************
ハマスのテロ攻撃の結果とはいえ、一般住民が苦しむイスラエルによるガザ完全封鎖に国連は苦悩しています。
****国連総長、ガザ封鎖に「苦悩」 イスラエルが宣言、支援容認訴え****
国連のグテレス事務総長は9日、ニューヨークの国連本部で記者会見し、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザの「完全封鎖」宣言に「深く苦悩している」と述べ、困窮するガザ市民に対する国連の人道支援を認めるよう各当事者に求めた。
報道官によると、イスラエルのネタニヤフ首相やパレスチナ自治政府のアッバス議長と個別に協議し、事態の沈静化を模索する。
グテレス氏は会見で、イスラム組織ハマスによるイスラエルへの「許しがたい攻撃」を非難した。「パレスチナ人が憤りを感じるのは当然で理解するが、テロ行為と民間人の殺害や拉致は正当化できない」と強調した。
イスラエル軍のガザ空爆で多数の死傷者が出たことを憂慮し、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が運営する学校2カ所も被害を受けたと明らかにした。「イスラエルの安全上の懸念は理解するが、軍事作戦は国際人道法を厳密に順守して実施しなければいけない」と警告し、民間人の保護を求めた。【10月10日 共同】
********************
ターク国連人権高等弁務官は、市民の生命を危険にさらす「包囲」は国際法で禁止されていると強調しています。【10月10日 ロイターより】
【イスラエル支援を明確にする欧米諸国】
こうした状況に、イスラエルを支援するアメリカ、ハマスを支援するイラン以外の国々の反応も次々に報じられています。
欧州はイスラエル支持を明らかにしています。
****欧米5カ国共同声明 イスラエルへ「揺るぎない結束した支持」を表明****
アメリカやフランス、ドイツなど欧米5カ国の首脳は共同声明でイスラエルへの「結束した支持」を表明しました。
アメリカ、フランス、ドイツ、イタリア、イギリスの5カ国の首脳は9日、共同声明という形でイスラエルに対する「揺るぎない結束した支持」を表明しました。
また、国と国民を守るイスラエルの努力を支援する意向を改めて示し、中東地域を最終的に平和で統合された地域にするため、「同盟国として団結し、協調していく」としています。
イスラム組織ハマスによる攻撃については、「世界は恐怖の目で見ている」と指摘し、「ハマスによるテロ行為には、いかなる正当性も合法性もない」と強く非難しています。【10月10日 テレ朝news】
アメリカ、フランス、ドイツ、イタリア、イギリスの5カ国の首脳は9日、共同声明という形でイスラエルに対する「揺るぎない結束した支持」を表明しました。
また、国と国民を守るイスラエルの努力を支援する意向を改めて示し、中東地域を最終的に平和で統合された地域にするため、「同盟国として団結し、協調していく」としています。
イスラム組織ハマスによる攻撃については、「世界は恐怖の目で見ている」と指摘し、「ハマスによるテロ行為には、いかなる正当性も合法性もない」と強く非難しています。【10月10日 テレ朝news】
**********************
更にEUは、バールヘイ欧州委員(近隣国政策・拡大交渉)が「パレスチナ向け支援を停止する」と表明したものの、スペインなど加盟国の反発を受けてこれを撤回するという混乱も。
****EU、パレスチナ向け支援を停止するとした欧州委員の発表を撤回****
欧州連合(EU)は9日、イスラム組織ハマスによるイスラエルへの大規模攻撃を受けてパレスチナ向け支援を停止するとしたバールヘイ欧州委員(近隣国政策・拡大交渉)の発表を撤回した。EU加盟国の間で、バールヘイ氏の発表は権限を逸脱しているとの非難が相次いだことを受けた措置。
バールヘイ氏は9日、欧州委員会は6億9100万ユーロ(7億2900万ドル)のパレスチナ向けの開発支援を全面的に見直すと表明。これが混乱の発端となった。同氏はX(旧ツイッター)に「全ての支払いは即座に停止される」と投稿した。
これに対し複数のEU加盟国政府は、支援を停止すればパレスチナの一般市民が打撃を受けると指摘、欧州委にこうした決定を下す権限があるのかと疑問を呈した。
外交筋によると、スペインとポルトガル、アイルランドがバールヘイ氏の言動を公然と非難、他のEU加盟国も水面下で非難に加わった。
欧州委はバールヘイ氏の投稿から約5時間後に出した声明で支援の見直しを始めたことを確認したが、「支払いは予定されていないため、支払いの停止はない」と宣言。EUのボレル外交安全保障上級代表は、EUは決定済みの支払いは停止しないと強調した。
さらに欧州委は「EUが提供した資金がテロ組織によるイスラエルへの攻撃を間接的に可能にすることが絶対にないようにするため」の見直しを進めていると説明。開発支援とは別枠の人道支援は続けられるとした。【10月10日 ロイター】
バールヘイ氏は9日、欧州委員会は6億9100万ユーロ(7億2900万ドル)のパレスチナ向けの開発支援を全面的に見直すと表明。これが混乱の発端となった。同氏はX(旧ツイッター)に「全ての支払いは即座に停止される」と投稿した。
これに対し複数のEU加盟国政府は、支援を停止すればパレスチナの一般市民が打撃を受けると指摘、欧州委にこうした決定を下す権限があるのかと疑問を呈した。
外交筋によると、スペインとポルトガル、アイルランドがバールヘイ氏の言動を公然と非難、他のEU加盟国も水面下で非難に加わった。
欧州委はバールヘイ氏の投稿から約5時間後に出した声明で支援の見直しを始めたことを確認したが、「支払いは予定されていないため、支払いの停止はない」と宣言。EUのボレル外交安全保障上級代表は、EUは決定済みの支払いは停止しないと強調した。
さらに欧州委は「EUが提供した資金がテロ組織によるイスラエルへの攻撃を間接的に可能にすることが絶対にないようにするため」の見直しを進めていると説明。開発支援とは別枠の人道支援は続けられるとした。【10月10日 ロイター】
*********************
スペイン外相は、パレスチナは近い将来、より多くの援助を必要とすることになると指摘して「支援停止」に反対しています。
****スペイン、パレスチナ支援停止に反対 EU内では温度差も****
スペインのアルバレス外相(代行)は10日、パレスチナ向け支援停止への反対姿勢を示した。地元ラジオ局とのインタビューで語った。
パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスによるイスラエルへの攻撃と、その後のイスラエル軍によるガザ砲撃を受け、パレスチナは近い将来、より多くの援助を必要とすることになると指摘。
「協力は続ける必要がある。EU(欧州連合)がテロ組織に指定しているハマスと、パレスチナの住民、パレスチナ自治政府、国連の現地組織とを混同してはならない」と述べた。(後略)【10月10日 ロイター】
パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスによるイスラエルへの攻撃と、その後のイスラエル軍によるガザ砲撃を受け、パレスチナは近い将来、より多くの援助を必要とすることになると指摘。
「協力は続ける必要がある。EU(欧州連合)がテロ組織に指定しているハマスと、パレスチナの住民、パレスチナ自治政府、国連の現地組織とを混同してはならない」と述べた。(後略)【10月10日 ロイター】
*******************
【欧米以外では、必ずしも「イスラエル支持」一色でもない状況】
ウクライナ問題でもそうでしたが、欧米のイスラエル支持が国際的に広く同意されているかと言えば、必ずしもそうと言えません。
****イスラエル死者悼み黙とう 国連人権理で米提唱、出席は3割****
国連人権理事会で9日、米国代表が提唱し、イスラム組織ハマスによるイスラエルへの攻撃の死者を追悼する黙とうがささげられた。
イスラエル側の被害に重点を置いてハマスを強く非難する一方で「ハマスの攻撃に起因するイスラエルと(パレスチナ自治区)ガザで失われた罪のない命」を追悼し、ハマス以外のパレスチナ側にも一定の配慮を見せた。
黙とうは会合開始前に実施。会場にいた代表団はほぼ全員が立ち上がって黙とうしたが、この日出席したのは全体の約3割だった。【10月9日 共同】
*******************
特に、イスラエルのガザ完全封鎖・「包囲」には厳しい批判も出ています。
****ガザ完全包囲は「ナチズム」 コロンビア大統領****
南米コロンビアのグスタボ・ペトロ大統領は9日、パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスによる攻撃への報復としてイスラエルがガザ地区を攻撃していることをナチス・ドイツによるユダヤ人迫害になぞらえた。
イスラエルのヨアブ・ガラント国防相は、ガザ地区を「完全包囲」し、住民230万人の「電気と食料、燃料を遮断」すると表明。「われわれは(人以外の)動物と戦っている。相応の措置を取る」と述べていた。
ガザ住民を「動物」呼ばわりするガラント氏の発言を受け、ペトロ氏は「ナチスもユダヤ人をこう呼んでいた」「民主主義国家の諸国民は、国際政治の場におけるナチズムの再興を許すことはできない」とX(旧ツイッター)で指摘。
さらに、ガラント氏の発言は「ヘイトスピーチ(憎悪表現)」に相当し、今後も同様の表現が許されるなら「ホロコースト(ユダヤ人に対して行われた大量虐殺)をもたらすだけだ」と述べた。
ハマスの奇襲攻撃で数百人が死亡したのを受け、イスラエルは報復として3日にわたってガザ地区を空爆した。ハマスは多数の人質を取っており、うち2人はコロンビア人とみられている。
ペトロ氏は7日以降、SNSで多数のコメントを発表。イスラエルの駐コロンビア大使、ガリ・ダガン氏と激しい応酬を繰り広げた。
ダガン氏が「罪のない民間人に対するテロ攻撃」を非難するよう求めると、ペトロ氏は「コロンビアであれパレスチナであれ、テロリズムとは罪のない子どもを殺すことだ」と応じ、イスラエルとパレスチナの双方に和平交渉を促した。
さらに、ダガン氏がエルサレムのホロコースト記念館とアウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所の跡地にある博物館をぜひ訪れてほしいと呼び掛けると、ペトロ氏は、ホロコーストが「ガザで再現されようとしている」と反論。
「ガザを強制収容所と化すのを容認する民主主義者は、世界に一人もいない」と付け加えた。 【10月10日 AFP】
*******************
そもそも今の暴力の応酬という事態を招いている責任は、これまでのイスラエルのパレスチナ対応もあるのではないかとの指摘も。
****イスラエルは「一方的に攻撃された」わけではない。米ユダヤ人団体がパレスチナ人抑圧への「見て見ぬふり」を批判****
(中略)西側諸国ではこの問題をハマスによる「一方的な攻撃」と表現している政府やメディアもある。しかし、中東問題の専門家や団体から、この描写は不正確であり、イスラエルや西側諸国にも責任があるとする声が上がっている。
米ユダヤ人団体「一方的なものとは言えない」
(中略)アメリカとEUは、ハマスをテロ組織に指定している。今回のハマスの攻撃に対し、アメリカを含む多くの西洋諸国がイスラエルへの支持を表明。メディアも「一方的で前例のない攻撃」と報じた。 しかし、この地域の歴史に詳しい専門家やパレスチナ解放を支持する団体は、その説明を誤りだと述べている。
イスラエルのパレスチナ人に対する「アパルトヘイト(隔離して差別すること)」に反対するアメリカのユダヤ人団体「IfNotNow」は、「我々は愛する人々――イスラエル人とパレスチナ人の両方とも同じように――を次々と襲う恐怖を、悲しみと恐れとともに見ています」と7日付の声明で述べた。
同団体は声明で「今日のパレスチナ武装勢力による行動は、言われのない一方的なものとは言えない」と主張している。
「イスラエルのアパルトヘイト制度のもとでは、毎日が挑発です。ガザを窒息させるような包囲が挑発です。イスラエル入植者がパレスチナの村全体を恐怖に陥れ、兵士がパレスチナ人の家を襲撃・破壊し、街中で殺し、イスラエルの大臣がジェノサイドと追放を呼びかけているのです」
「これらは、イスラエル史上最も極右の政府と、勢いづいたファシスト運動による挑発であり、全土に広がる危機を悪化させています」
「この戦争は今朝始まったわけではない」
ハマスが実効支配するガザ地区に対し、イスラエル側は強硬姿勢をとる方針を打ち出している。
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相はガザ地区を「無人島」にすると宣言し、ベザレル・スモトリッチ財務相が「残酷になる時が来た」と述べたと報じられている。
こういった状況下で、ガザでは市民のインフラが破壊され、イスラエル軍の地上侵攻に対する恐怖が高まっている。
パレスチナ人はこれまで何度も、イスラエルの暴力の犠牲になってきた。
1948年の第一次中東戦争では、イスラエル建国によってパレスチナ人が大量虐殺され、居住地を追放された。この悲劇は「ナクバの日」として今も人々の記憶に刻まれている
それ以来多くの人権団体が、パレスチナ人を追放し、反体制派を投獄し、子どもを含む市民を殺害するイスラエルの行為を「アパルトヘイト」と非難してきた。
イスラエル・パレスチナ問題の専門家で作家のネイサン・スラール氏は7日、「この戦争は今朝始まったわけではありません。何十年も続いているのです」とXに投稿した。
「今起きている流血は、氷山の一角に過ぎません。国家の暴力と民族征服の氷山です。我々がこの問題の根本的な原因を無視する限り、血は流れ続けるでしょう」
そのイスラエルを、アメリカは財政支援と武器提供で支援してきた。この支援により、イスラエルはパレスチナを上回る軍事システムを作り上げてきた。
IfNotNowやムスリム人権擁護団体CAIR(アメリカ・イスラム関係評議会)は、アメリカはパレスチナ・イスラエル両者に問題解決を求める一方でイスラエルに資金提供してきたことを反省すべきだと訴えている。
「私たちは罪のない市民の殺害を強く非難し、分刻みで増えるパレスチナ人とイスラエル人の死者を悼みます」とIfNotNowは声明で述べている。
「彼らの死はイスラエル政府とイスラエル政府に資金を提供し、その無謀さを容認してきたアメリカ政府、そして何十年にもわたるパレスチナ人抑圧を見てみぬふりしてきたすべての国際リーダーたちの責任であり、パレスチナ人とイスラエル人の両方を危険にさらしています」
「この文脈を軽視もしくは無視する人たちは、今後もさらに多くの血が流されることに、ただ驚き続けるだけでしょう」
「私たちは、現在起きている惨事を招いた思慮に欠ける軍事主義を考え直すよう求めます。このファシスト政府に説明責任を求め、擁護できないイスラエルのアパルトヘイトの現状維持に終止符を打たずして、すべてのイスラエル人とパレスチナ人に安全と自由の未来をもたらす道はありません」【10月10日 HUFFPOST】
*********************
イスラエルはハマスによる市民虐殺・拉致などをテロとして激しく非難していますが(実際、ハマスの行為はテロとして非難されるべきものではありますが)、ただ、同じような暴力を長年パレスチナ人に対しイスラエルはふるってきたのではないか・・・という思いもあります。
そのことに思いを致す思慮が必要です。力で封じ込めるだけでは憎しみは増すばかりで、今後も何度でも同じような悲劇を繰り返すことになるでしょう。
取り上げるべき情報、論ずべき点は他にも多々ありますが、長くなるのでここまで。