(ヤンゴン環状線車内 軍政時代は撮影は禁じられていましたが、今はうるさくないようです。多分・・・・)
ミャンマー・ヤンゴン2日目。
【格安ホテル】
宿泊ホテルはHninn Si Budget Innという、1泊2千円あまりの安宿。
民主化で世界中から人・金が流れ込んでミャンマーのホテル代は以前とは比べ物にならないほど高騰しています。
そのなかで、こんなに安いのはトイレ・シャワーが共用のため。
ただ、部屋のすぐ隣がトイレ・シャワー室で、部屋の中にあるのとあまり差はありません。
もちろん、他人が入ってくる・・・ということはありますが、まあ、男性なのであまり気にもなりません。
窓ナシの部屋ですが、エアコンはあります。ただし、TVがありません。(言葉はわからなくても、CMなど観ていると結構面白いものがあります。CMは庶民の憧れを表したものでもありますので)
どういう訳か、部屋の壁をパイプが通っており、ときどき水が流れる音がしますが、これも、別に水が噴出す訳でもないので。小川のせせらぎと思えば・・・
数年前にミャンマー中部のマンダレーを旅行した際には、電気が使える時間帯より、使えない時間帯の方が長いというひどい状態でしたが、今回はヤンゴンでは停電はありません。
首都ヤンゴンの特殊性でしょうか。それとも事態が改善したのでしょうか。
一応、ホテルの前には大きなジェネレーターは設置してありますが、多分、そのせいではなく、まともに通電しているのではないでしょうか。
もっとも、建物に引き込む電線はくもの巣を更にごちゃごちゃにしたようなすさまじい状態です。これで漏電とかしないのか不思議です。
驚いたのは、朝食を食べる場所。
昨日午後にチェックインした際、2階のフロントで「朝食は1階で」と言われたのですが、1階はアクセサリーか宝石を扱うような店舗で、「どこで食べるのだろうか?」と不思議に思っていました。
今朝、1階に下りてみると、店舗の商品が消え、朝食場に早変わりしていました。
朝はホテルのレストラン、昼からはアクセサリー店として使っているようです。
ただ、外から店の写真を撮ると「写真は撮らないで!」とのこと。営業許可かなんかで問題があるのでしょうか。
バターを塗ったトーストに蝿取り紙のように蝿がはりつくのは、ホテルのせいではありません。
【ヤンゴン環状線】
今日は、ヤンゴンの鉄道、環状線に乗ってみます。
中央駅までタクシーで。チケット売り場みたいなところで、「さてどうしたものか・・・」と迷っていると、英語の分かる人が向こうから話しかけてくれ、行き先の駅名の“インセイン”、更に環状線の意味の“ミョバッ・ヤター”と言うと、「こっちへこい」と構内へ案内してくれ、「7番線に行け」とのこと。
チケットも向こうのホームで買えるようです。
案ずるより産むがやすしではありますが、示された方向には陸橋はありません。
それはアジアでは普通のことですが(反対側には陸橋があったようです)、6番線あたりに列車が止まっており、線路を横切ろうにも、どうやれば7番線に行けるのかわかりません。
通りがかりの女性に訊くと、止まっている列車にいったん乗って、反対側に降りろ・・・とのこと。なるほど。
7番線ホームで「チケット!」と騒ぐと、ホームにあるオフィスを教えてくれました。
外国人は名前・国籍を記入して、外国人料金の1200チャット(約120円)。
環状線なのでヤンゴン近郊を一周しますが、3時間近くかかるようなので、約1時間ほどのインセインまで。
もう10分待てば、エアコン付きの列車があるとのことでしたが、自然空調の方がミャンマーらしいので、そちらを選択。
昔、マンダレーを案内してくれたガイドが、「ミャンマーの汽車は、馬のように飛び跳ね、亀のように走ります」と言っていましたが、そこまでひどくもありません。
特に、亀どころかなかなかスピーディーです。
9時40分発のはずが、36分には出発。各駅にも止まったかと思うとすぐに動き出すという具合で、ほとんど停車時間がありません。
全部ではありませんが、各駅には英語表記の駅名が記されたものが設置してありますので、どのあたりを走っているのかも大体わかります。
無事インセインに到着。ここで列車はしばらく止まり、車掌なども交代するようです。
ガイドブックを見ると、近郊にいくつか観光ポイントがあるようなので、サイカー(自転車にサイド席をつけた3輪車)で向かいます。
お正月準備で賑やかな大きなお寺、大理石の大仏、幸運を呼ぶ白い象(アルビノ)を飼育しているところなどを、サイカーと徒歩でまわります。
観光の内容は、別途旅行記サイトにアップします。
【バスを無賃乗車】
帰りはタクシーでなく、バスでと決めたのですが、バス停がわかりません。
何人か尋ねながらようやくそれらしき場所に。
着たバスに飛び乗って(列車と同じで殆ど停車しませんので、行き先の確認などしている余裕はありません)中で確認すると、反対方向だったようです。
次のバス停で下ろしてもらいましたが、大きな三叉路になっており、反対方向のバス停がわかりません。
再び何人かに尋ね、ようやくそれらしき場所に。
親切な若い男性が、乗るバスを教えてくれました。
渋滞で1時間ほどかけてヤンゴン中心部の終点スーレーパゴダ付近に戻ってきました。
料金を払おうと思ったのですが、殆ど停車時間がないなかで大勢が下車し、大勢が乗り込む慌しさ。
料金係りの男性の横に、お金を握りしめて待っていたのですが、乗車が終わると、私には目もくれずそのまま乗車して行ってしまいました。という訳でバス代はタダでした。
慌しいなかで、言葉も通じない外国人相手に面倒なやりとりなどしたくなかったのか、単純に気付かなかったのか・・・。私もどこから乗ったかも説明できませんので、無視されて正解です。
【渡し舟でヤンゴン川往復】
バスを降りて、ヤンゴン川の渡し場まで歩きます。
この渡し舟(2~300人は乗り込む大きな船ですが)には、十数年前にも乗ったことがあります。
そのときと同じように、やはり外国人は一般客とは別扱いで、なんと料金は片道2000チャット、往復で4000チャットも取られました。日本円にすれば200円、400円といった金額ですが、ミャンマーの物価、片道10分ほどしかかからないことを考えると、ぼったくりの外国人料金です。
もっとも、バスを無賃乗車しましたので文句は言えませんが。
向こう岸で、サイカーやタクシーで観光・・・というのが定番ですが、十数年前にすませていますので、今回は船から下りずにそのまま戻ります。
船の後部にお茶など飲めるところがあり、対岸やカモメなど眺めながらお茶をいただきます。なかなか優雅な時間です。
【イスラムの葬列】
船着場に戻ると、サイカーで中心部へ。そこからブラブラ歩いていると、イスラムの葬列に出会いました。
よほどの大物だったようで、大規模な葬列でした。
ミャンマーでは、少数民族問題と並んで圧倒的多数派仏教徒と少数派イスラム教徒の対立という問題があります。
仏教僧のなかには対立を煽るやからもいて問題が大きくなっています。
市内ど真ん中でこんな葬列をおこなって、大丈夫なのか・・・とも思いましたが、周囲の人々(仏教徒)にもそんなとげとげしさもなかったようにも見えました。あくまでもそんな感じがした・・・というだけですが。
ミャンマーは3回目ですが、最初に旅行したときに食べた魚カレーが、油の中に魚が浮かんでいるような料理で、以来「ミャンマーの食事はまずい」という思いがありました。
ただ、昨夜から今日にかけては、どれもおいしく食べられる料理で、私の思い込みに過ぎなかったようです。
「女性というものは・・・」と言う者は、過去に会った特定の一人の女性につて語っているに過ぎない・・・と言われていますが、すべてそんなものでしょう。