1987年の映画「ダーティー・ダインシング」のリメイク「ダンシング・ハバナ」を見ました。
このところなぜかリメイクの話が多いなあ。「リメイク」というカテゴリーでも作った方がいいかもしれない。
「ダンシング・ハバナ」は珍しく、本当に珍しくリメイクが成功したパターンだと思います。オリジナルを越えたという意味じゃなくて、リメイクはリメイクで良さがあるということですが。リメイクがオリジナルを超えるのは多分99%難しいんじゃないかと思います。オリジナルが駄作だったら別だけど、駄作のリメイクはしないでしょう。ここではオリジナルとの一番の違いは舞台をキューバに変えたことと、パトリック・スエイジが演じたダンスのコーチ役のキャラクターだと思います。
「ダーティー・ダンシング」ではホテルのダンス・チームを率いる強面の兄貴といったキャラクターが「ダンシング・ハバナ」ではディエゴ・ルナの演じるキューバ人のハビエルはシャイな青年。オリジナルではベイビー(ジェニファー・グレイ)の方が一目惚れしたけど、ハバナではどちらかというとハビエルの方がアメリカ人のケイティが気になるという設定。
時にはケイティの方が積極的に見えるくらいハビエルはシャイ。はにかんだハビエルの表情がいいんですよ。オリジナルと違った味が出せたのは主役二人の爽やかさのせいかもしれません。
ダンスシーンは60年代のオールディーズをちりばめたオリジナルとラテン!!のリメイク。どちらもいいです。主役の二人より他のダンサーの方が上手というのは素人の私でもわかるんですが、全く踊れない私にはそれでもすごいなあと思えます。
オリジナルを見た人はパトリック・スエイジが顔を出しているのであらまと驚いて下さいな。