「あッ♪
はぐちゃんだァ~ッ♪
ネーさ、これッてェまんがッ、でスよねッ」
マンガそのものではありませんが、でもテディちゃ、
少女マンガをかつてない視点から
斬新に解析解剖するスイーツ本なのですよ!
「まんがとォ、おかしィ……?」
《食》と少女マンガ、いったいどう繋がるのでしょう?
さあ、本日ご紹介いたしますのは、こちら!
―― まんがキッチン ――
著者は福田里香さん、’07年4月に発行されたものです。
少女マンガ……には波乱万丈の恋模様が描かれますが、
恋の他にも物語に織り込まれるモノはたくさんあります。
そのひとつが、《食》。
マンガのキャラさんといえど、やっぱり食べる時には食べなくちゃ!
「それはァ、そォでスねッ♪ おなかすくのでスゥ~」
しかも、その《食》のシーンには深い意味がある、と
著者の福田さんは読み解きます。
物語を支える骨格として、
或いは物語を推し進めるエネルギー、重要な鍵としても、
《食》は作用の役を果たすのだ、と。
この少女マンガ論が素晴らしいのですが、
レシピも掲載されているところがいっそう素晴らしい!のですね。
愛するマンガから想を得て、
フード研究家の著者・福田さんが作るのは
各マンガのコマに顔を覗かせてもピタリと嵌ってしまいそうな、
キャンディ、チョコ菓子、餅菓子、
キャラメル、ケーキやビスケット……。
「ふァ~♪
ふんいきィ、いッぱいィでスゥ~♪」
では、お菓子を捧げられてしまったほど、
福田さんに愛されているのはどんなマンガなのでしょうか?
例を挙げてみますと――
表紙の画も可愛い、羽海野チカさんの『ハチミツとクローバー』。
二ノ宮知子さん『のだめカンタービレ』。
大島弓子さんに、山岸涼子さん、今市子さん、高野文子さん、
そして、萩尾望都さんも。
「めいさくでスねッ」
少女マンガファンさんには特にお奨めしたい御本です!
作品を初めて読んだ時の感動が甦る、そんな可能性は大いにあります!
本棚の奥から探し出して、読み直して、……泣いちゃうかも。
「それはたいへんッ!
はんかちィ! てぃッしゅゥ~!」
羽海野チカさん、くらもちふさこさん、よしながふみさん、
萩尾望都さんとの対談も収録されています。
マンガ全体はよく分からないけど、
この作家さんは好き!という御方にもお奨めですね。
「おかしィだいすきィなひともォ、ぜッたいィ、よもォ~♪」