テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

☆100周年の星々☆

2008-04-15 23:11:20 | その他
 東京ディズニーランドは今日で開園25周年!
 なのだそうですね。

「ふァいッ!
 てれびィでェ、ほうどうッ、してたでスねッ、ネーさ」

 25周年に負けていないのがこちらです。
 テディちゃ、見てちょうだい!

「えェ~とォ?
 てんもォんン……?」

 日本天文学会は創立100周年を迎えた、のだとか。
 用事があって郵便局へ行ったら、
 切手の広告チラシ、というんでしょうか、
 パンフレットがあったので、いただいてきちゃいました。
 ふむふむ、
 『日本天文学界は明治41年(1908年)1月に創立……』、
 その記念の、切手発行なんですね。
 惑星が描かれたシート、ファンタスティックです!
 レイ・ブラッドベリさんにお贈りしたいくらいよ~♪

「もくせいィ、どせいィ、きれいでスゥ~」

 原画は岩崎一彰さん、背景には池下章裕さんの手が加わり、
 切手デザイナーの森田基治さんが全体のデザインを担当したようです。
 これ、大画面で見てみたいものですね。
 原画展とかやってないのかしら?

「きれいなァ、きッて……つかうのォもッたいないィ~でスよォ」

 飾っておきたいきれいな記念切手、
 詳しく知りたい&欲しいという御方は郵便局へGO!
 
「うちゅうせんでェ、ごォー!」

 テディちゃ、歩いて行った方が早いかもしれませんよ?

「わーぷ、かいしッ!」

 ……せめて『転送!』と言って欲しい……。 
 
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霧の都の日本人画家、マキノ。

2008-04-15 13:58:27 | ブックス
「おおッ、ろんどんッ!
 ろんどんはァ、いんぐらんど!
 テディちゃのォ、こころのふるさとォ、でスよッ! ネーさ!」

 そうでしたね。
 すべてのテディベアの心の故郷、でしたっけ。
 これは、ロンドンととても縁深い日本人画家さんについての御本なんですよ。
 さあ、御紹介いたしましょう! こちらを、どうぞ!



             ―― 牧野義雄のロンドン ――



 著者は恒松郁生さん、’08年2月に発行されました。

 牧野義雄さんは、水彩画家でした。
 生まれたのは明治2年(1869年)のこと。
 明治26年(1893年)に渡米、
 英国へ渡ったのは明治30年(1897年)、28歳の時でした。

「びくとりあん、なのでスゥ!」

 はい、ヴィクトリア女王の統治する時代、だったんですね。
 分かりやすく言いますと、
 夏目漱石さんやコナン・ドイル卿と牧野さん、同時代人でした。
 ホームズファンとしては、なんとも羨ましい話です!
 実際に、牧野さんはドイル卿の肖像画を描きもしました――
 もちろん、直に接して! 話をしながら!

「えェッ、すごォいィッ!」

 では、牧野さんは順風満帆の画家人生を送ったひとだったのでしょうか?
 ……いえ、そうではなかったのです。
 ロンドンを描いた美しい水彩画が評価されるようになるまでは、
 窮乏に耐える日々が続いたのでした。
 
 少しずつ絵の依頼が入り始め、
 『カラー・オブ・ロンドン』という画集が出版されるまでの道のりの、
 いかに苦しかったことか――!

「ゆうめいにィ、なッたのでスか? おめでとうなのでスゥ~!」

 有名にはなりました。
 画集は高く評価もされました。
 でも、牧野さんは20世紀とともに生きた人でもあったのです。
 戦争、政治、そして人の心のうつろい……。
 
 現在、牧野さんの名は忘れかけられています。
 メジャーな画家さんでは、なくなったのです。

 でも!
 忘れちゃダメです!
 
 今はもう霧が出ることもなくなってしまった、
 昔日のロンドンを切り取った、あの絵、この画。
 近年とみに再評価の高い川瀬巴水さんを抒情の版画家とするならば、
 牧野さんは抒情の水彩画家です。
 
「いんしょうてきィ、なのでスゥッ♪」

 ロンドンを訪れた経験のある御方は、
 ああ、この場所は!とハッとさせられるでしょう。
 牧野さんが描いた建物、橋、川の多くは、いまだ健在です。
 地震がない国の強味、ですね。

「せんとぽーるじいんッ!
 ぴかでりーさーかすッ!
 かッこいィのでスゥ~♪」

 画家さんの波乱の生涯を記したこの御本、
 お奨めです!
 ガス灯が照らす100年前の霧の都へ、ぜひ!
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