テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

はてなき旅は?

2010-12-05 23:32:22 | ブックス


 クリスマスを通り越して、雑貨店あんでお正月用の飾り物を売っているのを発見……!
 こんにちは、まだ年末気分にはなれそうもないネーさです。

「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!」
「ぐるるー!」(←訳:虎ですー!)
「もういくつゥねるとォ、くりすますゥ~♪」

 はい、ジングルベルを聴きながら、今日も読書タイムとまいりましょう!
 本日ご紹介いたしますのは……こちら~!



               
                 ―― サイキック・ツーリスト ――




 著者はウィリアム・リトルさん、画像の日本語版は’10年6月に発行されました。
 副題に『霊能者・超能力者・占い師の皆さん、未来が見えるって本当ですか?』とあります。

「……ちょッ、ちょうのうりょくゥ??」
「がるがるるるー?」(←訳:霊能力ぅー?)

 そうです、この御本のテーマは……
 『サイキック』、
 つまり、超能力とか霊能力といった
 超常的な能力を有する人、
 或いは、その類の能力を有すると自称する人たちにインタヴューし、
 その能力が本当か否かを検証しよう!
 といったところ、でしょうか。

 著者のリトルさんは、フリーのジャーナリストさん。
 したがって、御本の内容はノンフィクションです。
 
「ふァ~、いんたびゅ~…」
「ぐるるるーがるるるる…」(←訳:本気なんだー著者さんは…)

 きっかけは、占いでした。
 深く考えず、リトルさんが家族に贈った『出生天球図(バース・チャート)』がもとで
 騒動が起こってしまったんです。
 そのバース・チャートには不吉な予言がされていて、
 予言が現実になるのを避けようと、
 休暇が取り消されたり、いくつもの予定が変更されたり、
 家族さんたちはパニック!

「うふァ~、きもちはァ、わかるのでスよゥ!」
「ぐるぐるがるる!」(←訳:だって怖いもんね!)

 リトルさん、啞然とし、
 そしてジャーナリスト魂に火をつけられました。
 予言?
 それって正しいのか?

 欧州や米国では、
 心理学の歴史が長いためでしょうか、
 サイキックに対する考え方が日本とは異なっているようです。
 認める人々、断固として認めない人々、懐疑派、我関せず派、
 そして、学問として真剣にサイキックを研究する大学の学者さん……

 著者のリトルさんは懐疑派を自認し、
 有名サイキックさんたちの言動に怒り、呆れ、疑いつつも、
 しかし、ぼんやりとした希望も抱きます。

 本当の本当に、
 千里眼や霊視やテレパシーというものがあれば……
 それがもしも、
 さらわれてしまった子ども、
 或る日ふっと消えてしまった家族や友人と、
 再び出会う一助となるものであれば……。

「うんッ!
 そういうのならァ、あッてもいいィッ!」
「ぐるぐるぐるるるがる!」(←訳:皆がハッピーになるのなら!)

 こうして、
 ひとりの旅人さんが誕生しました。
 サイキックの真実を求め、
 世界を駆け巡る旅人さんが。

 旅人リトルさんは、真実を発見できるのでしょうか……?

 売れっ子サイキックさんから、
 占いをマネジメントする業者さん?たち、
 遺伝学者のリチャード・ドーキンスさんまで登場する
 なんだかひどく賑やかな、
 でも決してフザケてはいない御本です。
 ミステリ好きさん、
 科学もの好きな活字マニアさんに、おすすめ!ですよ。

「しんじつはァ、いずこッ?」
「……がるるるる~ぐるる!」(←訳:……それは~御本の中に!)
 
コメント
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