テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

古き佳き都市へ。

2010-12-14 23:35:27 | ブックス
 チビっ子の頃、お菓子入りの赤いクリスマスブーツは憧れの的でした♪
 あの中には、と~んでもなく素敵な贈り物が隠されているような気がして……
 こんにちは、今でもクリスマスブーツを見かけるとワクワクしてしまうネーさです。

「こんにちわゥ、テディちゃでス!」
「がるるー!ぐるるがるるるがるー!」(←訳:虎ですー!ボクもサンタブーツ欲しいー!)
「テディちゃもォ~!」

 ……しまったわ、言わないでおけばよかったかしら。
 ええと、おほん、
 贈り物のお話は後にして、
 まずは読書タイム!
 本日は、こちらの御本を、さあどうぞ~!

  



                 ―― プラハ迷宮の散歩道 ――



 文・写真は沖島博美さん、写真は土屋明さん、イラストは朝倉めぐみさん、
 ’10年10月に発行されました。
 副題に『百塔の都をさまよう愉しみ』とあります。
 旅行好きさんはよく御存知の、『地球の歩き方 GEM STONE』シリーズの047号でもありますね。

「ふむふむゥ……ぷらはァ??」
「ぐる~ぐるるるがる?」(←訳:え~と東欧だったかな?)

 プラハは、チェコ共和国の首都、なのですよ。
 通貨単位はチェココルナ、
 言語はスラブ語派のチェコ語で
 こんにちはをチェコ語で言うと
 ドブリー デン!
 ありがとうは、ジュクユ ヴァーム!

「どぶりーでんッ!」
「ぐるるーがる!」(←訳:ドブリーデン!)

 はい、よく出来ました♪
 この御本は、プラハという美しい都へ旅する方々のための、
 プラハについてのコラムと、
 たくさんの写真を中心に編まれたヴィジュアルな旅行ガイドです。
 
 え?
 何ですって?
 活字マニアとチェコ共和国と、
 どう関係があるのか分からない、とおっしゃる?

 いいえ、私たち活字中毒者とチェコ共和国、
 と~っても深い御縁があります!
 テディちゃ、虎くん、
 きゃわゆいワンコ、ダーシェンカちゃんの物語の作者さんは?

「あはッ!
 だーしぇんかちゃんッ!」
「ぐるるるるがるがる!」(←訳:カレル・チャペックさんだ!)

 カレル・チャペックさんはチェコの生まれです。
 それに、カレルさんのお兄さんであるヨゼフさんは、
 ロボットという言葉を考え出した御方だと言われています。
 また、
 あのカフカさん!
 『存在の耐えられない軽さ』で知られるミラン・クンデラさんは
 プラハを舞台にした作品を著しておられます。
 アルフォンス・ミュシャさん――この御本ではムハと表記されておりますが、
 ミュシャさんの壁画や作品が多く残されている都市として
 アート好きさんには認識されておりますね。

「つまりィ、げいじゅつかさんッ、いィ~ぱいッ!なまちィ、なのでスゥ♪」
「ぐるるがるるぐるる?」(←訳:だからこんなにきれいなの?)

 美しい町並みは、プラハの人々の努力あってのものです。
 古いヨーロッパの街の姿を再生し、補修し、
 心をこめて維持してゆくことにより、
 プラハは数々の映画のロケ地ともなりました。
 
 旧市街の路地、
 貴族さんたちの邸宅、庭園、
 教会の塔と、石畳の道……

 TVアニメ『アルプスの少女ハイジ』で描かれた
 フランクフルトの町が、現実に甦ったら、
 こんな感じかもしれません。
 冬のアルムが白銀一色だったように、
 プラハの街にも今頃は雪が降っているのでしょうか?

「ふゆゥ、でスからねッ!」
「ぐるるがるがるぐるるっ?」(←訳:クリスマスマルクトやってるかなっ?)

 実践旅行派の御方も、
 机上で漫遊派の御方も、
 ダーシェンカちゃんの国の都へ、楽しい旅を!
  
コメント
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