テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

― 青の花苑 ―

2010-12-19 23:33:54 | ブックス
 ショコラ大好きネーさが使用中のケータイ待受け画面はGODIVAさんのもの♪
 クリスマスらしくて、とっても気に入っているのですが
 ……TVのCMでやってたリラックマちゃんの待受けもいいわね~♪と
 よろめきそうになってます。うむむ~、こんにちは~。

「ぷふふッ!
 こんにちわゥ、テディちゃでス!」
「がるるー!」(←訳:虎ですー!)

 高解像度の液晶、
 デジタル3D映像などなど、色鮮やかな《画》が溢れる現代……
 では本日は、およそ百年前の鮮やかな《画》と画家さんが登場する一冊を
 ご紹介いたしましょう。
 こちらを、どうぞ~!

   


 
                      ―― 印象派。 ――

 

 編者はペン編集部の皆さん、’10年10月に発行されました。
 副題に『絵画を変えた革命家たち』とあります。
 表紙画は、ファン・ゴッホさんの『アイリス』(1890)――青がきれいね!
 
「むゥ? ネーさッ、
 ごッほさんはァ、いんしょうはさんッ、でスかァ?」
「ぐるる~がる~?」(←訳:違うような~?)

 この御本では、印象派、そしてポスト印象派の画家さんとして、
 モネさん、ルノワールさん、
 セザンヌさん、マネさん、ドガさん他の画家さんたちを取り上げています。
 ゴッホさんは、ポスト印象派的な位置付け、でしょうか。
 けれど、全ページの30%近くがゴッホさんの略伝と解説に割かれているのですから、
 これはもう、ゴッホさんのための御本、と言ってよいでしょう。
 新国立美術館で現在開催中の『ゴッホ展』グッズ売り場で
 この御本が販売されていることに、
 ネーさはクリスマスケーキ百個を賭けてもよろしくてよ!

「えッ! ひゃッこォ~♪」
「がるるっ~♪」(←訳:やったぁ~♪)

 ……前言撤回、一個にしておきます。

「ちぇッ!」
「ぐるっ!」(←訳:ケチっ!)

 ひまわりの画家として知られるゴッホさんは、
 実際には、糸杉、オリーヴ、そしてアイリスと、
 様々な植物をモチーフに絵を描きました。
 いえ、セザンヌさん、
 それにあのモネさんも、
 光と花の画家さんでしたね。

 印象派&ポスト印象派の画家さんたちの絵画には、
 喜びに満ちています。
 旧式な風習やルールを振り捨て、
 新たな表現の地平を
 いま自分たちこそが、
 拓こうとしているのだという自覚、自負、誇りと喜悦――
 売れなくたって、
 視力を失いかけたって、
 ブーイングを浴びたって、
 それでも屈しない、
 誰も奪い得ない、
 描くことの喜び。
 画家であることの幸福。

 私たち日本人に、
 いえ、世界中の人々に印象派の絵画が愛される理由は
 そこにあるのかもしれません。

 画が発する、喜びの波。

「かくそうッたッてェ、かくせないィのさッ♪」
「がるるるるぐるる!」(←訳:お花みたいにね!)
 
 画布の中、永遠に咲き続けるアイリスのように、
 風雪を越え、
 絵画史に名を残す画家さんたち。
 
 多数掲載されている図版や絵画の画像は
 印刷の精度・明度がとても良いので、
 アート好きさんに、
 活字好きさんにも、ぜひのおすすめですよ~!

「わんだふるゥなァ、あーとのォ、たびにィ~♪」
「がるっぐるる~!」(←訳:いざ、出発~!)
 
コメント
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