「こんにちわッ、テディちゃでス!
ふゥ~! ぱふぱふゥ!」
「がるる!ぐるぅ~…!」(←訳:虎です!はあぁ~…!)
こんにちは、ネーさです。
いや、アカンです。
暑すぎてお祭りに行けません(涙)
なので、しょんぼり、家で読書……と思ったら!
しょんぼりを吹き飛ばす強力な御本に出会いましたよ♫
さあ、本日は張り切って、こちらの小説作品を、どうぞ~!
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―― 宝島 ――
著者は真藤順丈(しんどう・じゅんじょう)さん、
2018年6月に発行されました。
『HERO'S ISLAND』と英語題名が付されています。
「たからじまァ、ッてェ~?」
「ぐるるがるる?」(←訳:海賊の宝の島?)
そうですね、『宝島』という表題を目にすれば、
多くの方々はR・L・スティーヴンソンさんの
『宝島』を想いうかべることでしょう。
隠された莫大な財宝を探し求める海賊シルヴァー、
ジム少年の冒険……
この御本には、海賊の遺した財宝は出てきませんけれど、
財宝に匹敵する、いえ、金銀財宝をも上回る、
或る“モノ”が登場します。
その“モノ”とは――
島。
「あおいィ~うみィとォ~」
「がるる!」(←訳:風の島!)
島は、しかし、そのとき、
最悪とも言える状況にありました。
米軍による占領下。
父祖の土地は否応もなく接収され、
軍事基地に変えられ、
頭上を戦闘機が飛び交う――
第二次世界大戦後の沖縄は、
琉球王朝のものでも
日本のものでもなく、
米国のもの、にされていたんです。
「いきぐるしいィ~!」
「ぐるるるぅ!」(←訳:つらいよぅ!)
しかし、
やり切れないような息苦しさを、
軽々と打ち破ってみせる一団も、
その島には居たのでした。
戦果アギヤー――
“戦果をあげる”という意味の名で呼ばれる彼らは、
てっとり早く言うならば、
泥棒です。
「えッ? どろッ?」
「がるっるぐるがるるる?」(←訳:泥棒って何をどこから?)
どこから?
それは、米軍基地から。
何を?
それは、ありとあらゆるものを。
医薬品や包帯は、病んだおじいやおばあのために。
食料や衣服や毛布は、
子沢山の貧乏所帯に。
木材で小学校の校舎を作り。
ときには銃器や照明弾なんてものまで、
基地から盗んできちゃうのです。
生まれついてのリーダー格の、オンちゃん。
オンちゃんの弟のレイ、
オンちゃんの親友グスク、
オンちゃんの恋人ヤマコ。
数ある戦果アギヤーの中でも、
オンちゃんを中心としたグループは、
飛ぶ鳥を落とす勢いで“戦果”を挙げ続けていましたが。
或る夜、
何かが狂いました。
「とりかこまれるゥ!」
「ぐっるるる!」(←訳:追ってくる!)
何かが上手くゆかなかった……
その日から、戦果アギヤーは
運命の荒波をドスンと被ることになりました。
オンちゃんは、
レイは、グスクは、ヤマコは、
米軍が支配する返還前夜の、
そして返還直後の沖縄で
どう生きてゆくのか――
「ぶんしょうゥ、すばらしすぎィまス!」
「がるるぐるがる!」(←訳:怒涛の展開だよ!)
この夏、読むべき一冊。
著者・真藤さんに拍手を贈りつつ、
全活字マニアの皆さま、
夏休みの読書タイムに、ぜひ!!
ふゥ~! ぱふぱふゥ!」
「がるる!ぐるぅ~…!」(←訳:虎です!はあぁ~…!)
こんにちは、ネーさです。
いや、アカンです。
暑すぎてお祭りに行けません(涙)
なので、しょんぼり、家で読書……と思ったら!
しょんぼりを吹き飛ばす強力な御本に出会いましたよ♫
さあ、本日は張り切って、こちらの小説作品を、どうぞ~!

―― 宝島 ――
著者は真藤順丈(しんどう・じゅんじょう)さん、
2018年6月に発行されました。
『HERO'S ISLAND』と英語題名が付されています。
「たからじまァ、ッてェ~?」
「ぐるるがるる?」(←訳:海賊の宝の島?)
そうですね、『宝島』という表題を目にすれば、
多くの方々はR・L・スティーヴンソンさんの
『宝島』を想いうかべることでしょう。
隠された莫大な財宝を探し求める海賊シルヴァー、
ジム少年の冒険……
この御本には、海賊の遺した財宝は出てきませんけれど、
財宝に匹敵する、いえ、金銀財宝をも上回る、
或る“モノ”が登場します。
その“モノ”とは――
島。
「あおいィ~うみィとォ~」
「がるる!」(←訳:風の島!)
島は、しかし、そのとき、
最悪とも言える状況にありました。
米軍による占領下。
父祖の土地は否応もなく接収され、
軍事基地に変えられ、
頭上を戦闘機が飛び交う――
第二次世界大戦後の沖縄は、
琉球王朝のものでも
日本のものでもなく、
米国のもの、にされていたんです。
「いきぐるしいィ~!」
「ぐるるるぅ!」(←訳:つらいよぅ!)
しかし、
やり切れないような息苦しさを、
軽々と打ち破ってみせる一団も、
その島には居たのでした。
戦果アギヤー――
“戦果をあげる”という意味の名で呼ばれる彼らは、
てっとり早く言うならば、
泥棒です。
「えッ? どろッ?」
「がるっるぐるがるるる?」(←訳:泥棒って何をどこから?)
どこから?
それは、米軍基地から。
何を?
それは、ありとあらゆるものを。
医薬品や包帯は、病んだおじいやおばあのために。
食料や衣服や毛布は、
子沢山の貧乏所帯に。
木材で小学校の校舎を作り。
ときには銃器や照明弾なんてものまで、
基地から盗んできちゃうのです。
生まれついてのリーダー格の、オンちゃん。
オンちゃんの弟のレイ、
オンちゃんの親友グスク、
オンちゃんの恋人ヤマコ。
数ある戦果アギヤーの中でも、
オンちゃんを中心としたグループは、
飛ぶ鳥を落とす勢いで“戦果”を挙げ続けていましたが。
或る夜、
何かが狂いました。
「とりかこまれるゥ!」
「ぐっるるる!」(←訳:追ってくる!)
何かが上手くゆかなかった……
その日から、戦果アギヤーは
運命の荒波をドスンと被ることになりました。
オンちゃんは、
レイは、グスクは、ヤマコは、
米軍が支配する返還前夜の、
そして返還直後の沖縄で
どう生きてゆくのか――
「ぶんしょうゥ、すばらしすぎィまス!」
「がるるぐるがる!」(←訳:怒涛の展開だよ!)
この夏、読むべき一冊。
著者・真藤さんに拍手を贈りつつ、
全活字マニアの皆さま、
夏休みの読書タイムに、ぜひ!!