テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

ながい絵巻の、一片を。

2018-08-27 22:08:37 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでッス!
 あれれッ? もうゥしんがッきィ~でスかァ??」
「がるる!ぐつがるぐる?」(←訳:虎です!まだ8月だよ?)

 こんにちは、ネーさです。
 新学期は9月から……とは限らなくて、
 関東圏でも神奈川などでは今日が新学期の初日!
 という小学校も多いみたいですね。
 チビッ子ちゃんたち熱中症に気を付けるんだよ~!とお節介を焼きつつ、
 さあ、今日も読書タイムです。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
 
  



       ―― 烏百花(からすひゃっか) ――



 著者は阿部智里(あべ・ちさと)さん、2018年5月に発行されました。
 『八咫烏外伝 蛍の章』と副題……いえ、巻題名が付されています。

 著者・阿部さんのデビュー作『烏に単は似合わない』(2012年刊)に始まる
 《八咫烏》シリーズは、現在、
 第一部全6作品が刊行されていますが、
 次の第二部が発表される前に、
 外伝作品の登場となりました。

「たんぺんッ、でスねッ!」
「ぐるがる!」(←訳:6篇収録!)

 ええ、この御本には、
 
 『しのぶひと』
 『すみのさくら』
 『まつばちりて』
 『ふゆきにおもう』
 『ゆきやのせみ』
 『わらうひと』

 の短編6作品が収録されていて、
 そのうちの『ゆきやのせみ』と『わらうひと』の2作品は
 単行本のための書下ろし作品です。

 シリーズ本編の方は、
 6作すべて長編となっているのに対して、
 こちらは短編――
 なんだか新鮮でステキですねえ♪

「しりたかッたえぴそーどもォ~」
「がるるぐるる!」(←訳:ここで読める!)

 《八咫烏》シリーズ愛読者さんが
 ずっと読んでみたかったんだ!と笑顔になるのは、
 『ふゆきにおもう』
 でしょうか。

 シリーズを通しての重要なキャラクター、
 雪哉(ゆきや)くんの“家庭の事情”が
 この作品では描かれています。

 でも、私ネーさのおすすめは、
 なんといっても
 『ゆきやのせみ』!

「ぷふふッ♪」
「ぐるるっ♫」

 この作品についてお喋りしちゃうのは、
 どうやってもネタバレになってしまいそうなので
 詳述は避けますけれども、
 シリーズ初期の頃の、
 のほほん♫としたコミカルな空気が感じられて
 懐かしさを覚えましたよ。

「もッとォ、よみたいィでス!」
「がるるぐるるるがる!」(←訳:あれやこれやの秘話!)

 御本の巻頭には、
 用語解説のページ、
 人物紹介のページが設けられていて、
 シリーズ未読の方々にも
 分かりやすく読めるよう、配慮がされています。

 この外伝をきっかけに本編を読むか、
 本編を読んでからこの御本を読むか――

「どッちもォ、ありィ!でス!」
「ぐるがるるるぐるるる!」(←訳:でも出来れば刊行順に!)

 山神さまによって開かれたとされる、
 山内(やまうち)という世界。

 その世界をつかさどる金烏(きんう)と、
 八咫烏たちの長大な物語を、
 夏の終わりの読書タイムに、
 皆さま、ぜひ♪ 


コメント
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