「こんにちわッ、テディちゃでス!
けッしょうせんまでェ、よくがんばッたのでス!」
「がるる!ぐるるがるるるる!」(←訳:虎です!皆さんお疲れさま!)
こんにちは、ネーさです。
あまり野球は見ない私ですが、
今日はね、農業高校の野球部員さんたちに、
いえ、夏も冬も頑張り切った学生さんたちに
拍手を送りたくなりましたよ。
それにマネージャーさんや、試合を運営するスタッフさんたちも、
お疲れさまでしたー!
激闘を終え、わずかなりと休養が取れそうな日には、
さあ、体育会系の高校生さんも
こちらの御本で読書タイムを、どうぞ~♪

―― 歌麿 《画本虫撰》《百千鳥狂歌合》《潮干のつと》 ――
著者は菊池庸介(きくち・ようすけ)さん、
2018年5月に発行されました。
浮世絵師として知られる
喜多川歌麿(きたがわ・うたまろ)さん(1753?~1806)の
“もうひとつの顔”を明らかにするユニークなアート本です!
「これはァ、ほんとにィ~びッくりィ~♪」
「ぐるるがっるるぅ!」(←訳:予想外だったよぅ!)
どんな画題にも、
どんな企画にも意気軒昂と挑戦する
畏れ知らずの画師さん――
といえば、多くの方々が連想するのは
画狂人・北斎さん、でしょうか。
「でもォ、ちがうゥのでス!」
「がるるるぐるー!」(←訳:ここにもいたー!)
ええ、北斎さんだけじゃなかったんです。
ここに、もうひとり、
歌麿さんという、途轍もない画師さんがいました。
喜多川歌麿さんの代表作とされるのは、
《大首絵》と称される数々の美人画などの
人物画なのですけれども、
そもそも、歌麿さんの名を高めた契機となったのが、
《画本虫撰(えほんむしえらみ)》
《百千鳥狂歌合(ももちどりきょうかあわせ)》
《潮干(しおひ)のつと》
という、狂歌絵本三部作だったのでした。
「あはァ! かわいいィ~♪」
「ぐるる!」(←訳:細密だ!)
虫たちを主人公とする《虫撰》、
さまざまな鳥たちが描かれた《百千鳥》、
そして貝類をテーマとする《潮干》――
正統派の植物図譜とは
やや趣きが異なるものの、
制作当時はまだ若き新人だった歌麿さんの
心構えがずっしり籠った細密画は、
非常に鮮烈です。
特に、この御本の本文36~37ページの
蛇(ながむし)を題としたトカゲとヘビの画なんて
リアリズムそのもの!
かと思ったら一転、
66ページには
木兎(みゝづく)が樹にちょこんととまっている画があって、
これは……トトロ?
「ととろだァ!」
「がっるる!」(←訳:そっくり!)
猛禽類――ワシやタカの画っていうのは、
大勢の画師さんたちが描いていますけど、
こういった木兎、
フクロウ(75ページ)って、
狩野派の画師さんたちもあまり描いてないんじゃないかしら?
「とッてもォ~めずらしィかもッ!」
「ぐるっるる!」(←訳:稀少っぽい!)
歌麿さんの描写力、
高い技術と構成力、
また、
この三部作をプロデュースした版元・蔦谷重三郎さんの慧眼、
作品の良さを見逃さなかった江戸のアートマニアさんたち、
三者三様に、
さすが!
と感服するしかありませんが、
出来れば、見てみたいものですね、
美術館に所蔵されている本物の《虫撰》《百千鳥》を!
「えどじだいのォ、いんさつぎじゅつゥ!」
「がるるるぐる!」(←訳:拝見熱望です!)
巻末の、
編者・菊池さんによる
狂歌絵本の歴史についての解説文も必読の一冊、
アート好きさん、
江戸文化マニアさんにおすすめですよ。
本屋さんで、図書館で、
皆さま、ぜひ手に取ってみてくださいな♪
けッしょうせんまでェ、よくがんばッたのでス!」
「がるる!ぐるるがるるるる!」(←訳:虎です!皆さんお疲れさま!)
こんにちは、ネーさです。
あまり野球は見ない私ですが、
今日はね、農業高校の野球部員さんたちに、
いえ、夏も冬も頑張り切った学生さんたちに
拍手を送りたくなりましたよ。
それにマネージャーさんや、試合を運営するスタッフさんたちも、
お疲れさまでしたー!
激闘を終え、わずかなりと休養が取れそうな日には、
さあ、体育会系の高校生さんも
こちらの御本で読書タイムを、どうぞ~♪

―― 歌麿 《画本虫撰》《百千鳥狂歌合》《潮干のつと》 ――
著者は菊池庸介(きくち・ようすけ)さん、
2018年5月に発行されました。
浮世絵師として知られる
喜多川歌麿(きたがわ・うたまろ)さん(1753?~1806)の
“もうひとつの顔”を明らかにするユニークなアート本です!
「これはァ、ほんとにィ~びッくりィ~♪」
「ぐるるがっるるぅ!」(←訳:予想外だったよぅ!)
どんな画題にも、
どんな企画にも意気軒昂と挑戦する
畏れ知らずの画師さん――
といえば、多くの方々が連想するのは
画狂人・北斎さん、でしょうか。
「でもォ、ちがうゥのでス!」
「がるるるぐるー!」(←訳:ここにもいたー!)
ええ、北斎さんだけじゃなかったんです。
ここに、もうひとり、
歌麿さんという、途轍もない画師さんがいました。
喜多川歌麿さんの代表作とされるのは、
《大首絵》と称される数々の美人画などの
人物画なのですけれども、
そもそも、歌麿さんの名を高めた契機となったのが、
《画本虫撰(えほんむしえらみ)》
《百千鳥狂歌合(ももちどりきょうかあわせ)》
《潮干(しおひ)のつと》
という、狂歌絵本三部作だったのでした。
「あはァ! かわいいィ~♪」
「ぐるる!」(←訳:細密だ!)
虫たちを主人公とする《虫撰》、
さまざまな鳥たちが描かれた《百千鳥》、
そして貝類をテーマとする《潮干》――
正統派の植物図譜とは
やや趣きが異なるものの、
制作当時はまだ若き新人だった歌麿さんの
心構えがずっしり籠った細密画は、
非常に鮮烈です。
特に、この御本の本文36~37ページの
蛇(ながむし)を題としたトカゲとヘビの画なんて
リアリズムそのもの!
かと思ったら一転、
66ページには
木兎(みゝづく)が樹にちょこんととまっている画があって、
これは……トトロ?
「ととろだァ!」
「がっるる!」(←訳:そっくり!)
猛禽類――ワシやタカの画っていうのは、
大勢の画師さんたちが描いていますけど、
こういった木兎、
フクロウ(75ページ)って、
狩野派の画師さんたちもあまり描いてないんじゃないかしら?
「とッてもォ~めずらしィかもッ!」
「ぐるっるる!」(←訳:稀少っぽい!)
歌麿さんの描写力、
高い技術と構成力、
また、
この三部作をプロデュースした版元・蔦谷重三郎さんの慧眼、
作品の良さを見逃さなかった江戸のアートマニアさんたち、
三者三様に、
さすが!
と感服するしかありませんが、
出来れば、見てみたいものですね、
美術館に所蔵されている本物の《虫撰》《百千鳥》を!
「えどじだいのォ、いんさつぎじゅつゥ!」
「がるるるぐる!」(←訳:拝見熱望です!)
巻末の、
編者・菊池さんによる
狂歌絵本の歴史についての解説文も必読の一冊、
アート好きさん、
江戸文化マニアさんにおすすめですよ。
本屋さんで、図書館で、
皆さま、ぜひ手に取ってみてくださいな♪