「こんにちわゥ、テディちゃでス!
どんぶらこッこォ~!」
「がるる!ぐるるるる!」(←訳:虎です!どんぶらこ!)
こんにちは、ネーさです。
あ~あ、また台風なんて……
昨日の豪雨だけでもう充分なのに~…
とガッカリしながらも、
ステキに楽しい御本を手にしたからには、
さあ、読書タイムですよ♪
本日は、こちらの大冒険航海記を、どうぞ~!
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―― どくとるマンボウ航海記 ――
著者は北杜夫(きた・もりお)さん、
文庫版初版は1965年に、画像の改版は2018年6月に発行されました。
小説家・北杜夫さんが、
海の男に、いえ、
船医さんとして過ごした海洋ノンフィクション!です。
「むゥ? ふねのォ、おいしゃさんッ??」
「ぐるっ?がる~…?」(←訳:あれっ?でも~…?)
そうね、船医さんのイメージっていうと、
ささやかな風邪の症状から
緊急の外科手術までやってのける
マルチなスーパードクター、なんでしょうけれど。
北杜夫さん、
本名は斎藤宗吉(さいとう・そうきち)さん、
この御本を執筆した当時は、
慶応大学病院医局部の、
神経科医さんでした。
いやいやいや、何科の医師でもいい、
精神科医さんでもいいし、
なんだったらインターンでもいい!
とにかく船医を探しているんです!と言うのは、
水産庁の漁業調査部。
マグロの新漁場開拓調査船の、
船医さん募集中、なんです。
「えッ♪ まぐろッ♫」
「がるぐるる♪」(←訳:わあマグロ♪)
かくして、
普通なら有り得ないような、
医局のお医者さんから、
白衣を身にまとった海の男へ、大変身!
をすることになった北さん、
トランクと行李を提げて、
1958年の11月、
船上のひととなりました。
予定では、帰国はまあ、半年くらい先、かしら?
「おおざッぱァ、なのでス!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:アバウトだよね!)
ええ、高度な魚群探知システムや
衛星回線電話もスマホもなく、
テレビ受像機さえ普及していなかった1950年代ですが。
“白く塗られたなかなか瀟洒な船”
と北さんが形容する、
《昭洋丸》が寄港を予定しているのは、
シンガポール、スエズ、リスボン、
ハンブルク、ロッテルダム、アントワープ、
ル・アーブル、ジェノヴァ、
アレキサンドリヤ、コロンボ――
どうです?
行きたくなってきませんか?
「ふァいッ! いきたいィでスゥ!」
「がるるる!」(←訳:大航海だ!)
旅行記/航海記モノの先駆的存在といえるこの御本は、
刊行された当時、ベストセラーになりました。
その魅力は、半世紀以上を経た現在でも
まったく色褪せていません。
マグロを探す船の上、
どうやら自分は船酔い体質ではないらしいと発見し、
寄港地では物売りに囲まれたり、
目薬をねだられたり、
しかし、
この上なく美しい海、
怖ろしい海の姿を目の当たりにし、
南の国では虫や蝶たちとめぐり会う――
「ゆめのようなァ~」
「ぐるるがるるぐる!」(←訳:一生に一度の冒険!)
ユーモアと笑いに彩られ、
観察力と博識に裏打ちされた
最高のノンフィクション作品を、
未読の御方は、ぜひ!
前に読んだわ、という御方も
この改版を機に再び、ぜひ!
激おすすめの一冊を、
どうか皆さま、手に取ってみてくださいね~♪
どんぶらこッこォ~!」
「がるる!ぐるるるる!」(←訳:虎です!どんぶらこ!)
こんにちは、ネーさです。
あ~あ、また台風なんて……
昨日の豪雨だけでもう充分なのに~…
とガッカリしながらも、
ステキに楽しい御本を手にしたからには、
さあ、読書タイムですよ♪
本日は、こちらの大冒険航海記を、どうぞ~!

―― どくとるマンボウ航海記 ――
著者は北杜夫(きた・もりお)さん、
文庫版初版は1965年に、画像の改版は2018年6月に発行されました。
小説家・北杜夫さんが、
海の男に、いえ、
船医さんとして過ごした海洋ノンフィクション!です。
「むゥ? ふねのォ、おいしゃさんッ??」
「ぐるっ?がる~…?」(←訳:あれっ?でも~…?)
そうね、船医さんのイメージっていうと、
ささやかな風邪の症状から
緊急の外科手術までやってのける
マルチなスーパードクター、なんでしょうけれど。
北杜夫さん、
本名は斎藤宗吉(さいとう・そうきち)さん、
この御本を執筆した当時は、
慶応大学病院医局部の、
神経科医さんでした。
いやいやいや、何科の医師でもいい、
精神科医さんでもいいし、
なんだったらインターンでもいい!
とにかく船医を探しているんです!と言うのは、
水産庁の漁業調査部。
マグロの新漁場開拓調査船の、
船医さん募集中、なんです。
「えッ♪ まぐろッ♫」
「がるぐるる♪」(←訳:わあマグロ♪)
かくして、
普通なら有り得ないような、
医局のお医者さんから、
白衣を身にまとった海の男へ、大変身!
をすることになった北さん、
トランクと行李を提げて、
1958年の11月、
船上のひととなりました。
予定では、帰国はまあ、半年くらい先、かしら?
「おおざッぱァ、なのでス!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:アバウトだよね!)
ええ、高度な魚群探知システムや
衛星回線電話もスマホもなく、
テレビ受像機さえ普及していなかった1950年代ですが。
“白く塗られたなかなか瀟洒な船”
と北さんが形容する、
《昭洋丸》が寄港を予定しているのは、
シンガポール、スエズ、リスボン、
ハンブルク、ロッテルダム、アントワープ、
ル・アーブル、ジェノヴァ、
アレキサンドリヤ、コロンボ――
どうです?
行きたくなってきませんか?
「ふァいッ! いきたいィでスゥ!」
「がるるる!」(←訳:大航海だ!)
旅行記/航海記モノの先駆的存在といえるこの御本は、
刊行された当時、ベストセラーになりました。
その魅力は、半世紀以上を経た現在でも
まったく色褪せていません。
マグロを探す船の上、
どうやら自分は船酔い体質ではないらしいと発見し、
寄港地では物売りに囲まれたり、
目薬をねだられたり、
しかし、
この上なく美しい海、
怖ろしい海の姿を目の当たりにし、
南の国では虫や蝶たちとめぐり会う――
「ゆめのようなァ~」
「ぐるるがるるぐる!」(←訳:一生に一度の冒険!)
ユーモアと笑いに彩られ、
観察力と博識に裏打ちされた
最高のノンフィクション作品を、
未読の御方は、ぜひ!
前に読んだわ、という御方も
この改版を機に再び、ぜひ!
激おすすめの一冊を、
どうか皆さま、手に取ってみてくださいね~♪