「こんにちわッ、テディちゃでス!
わおッ♪ むしのォこえェ~きこえましたでス!」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!秋到来かも!)
こんにちは、ネーさです。
今朝は秋の虫がリルリルと歌っていたりして、
やったわ!涼しい日が来るのね!
と喜んだのも束の間のことでした……
まだまだ暑さ&渋滞が続くお盆休みの今日も、
Twitterコミックは小休止して、
さあ、↓こちらの御本で読書タイムを、どうぞ~♫
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―― 赤い猫 ――
著者は仁木悦子(にき・えつこ)さん、2018年5月に発行されました。
『ミステリ短篇傑作選』と副題が付されています。
前回記事では青池保子さんによる
“本格ミステリ”コミックを御紹介しましたが、
はい、今回も小説のミステリ作品ですよ。
著者・仁木さん(1928~1986)は、
かの江戸川乱歩さんに
“日本のクリスティ”と評された作家さんですから――
「おすみつきィ!」
「ぐるるがる!」(←訳:ハズレなし!)
この御本のいちばん初めに収録されている
表題作品であり、
推理作家協会賞を受賞している仁木さんの代表作
『赤い猫』は、
1980年に発表された短編です。
物語の始まるキッカケは……
ヒロインさんが失業しちゃったこと、でした。
「あちゃッ!」
「がるっ!」(←訳:やばっ!)
沼手多佳子(ぬまで・たかこ)さんの勤め先は、
小さな印刷会社。
その会社が倒産してしまい、
必死に次の仕事口を探している多佳子さんですが、
世の中は不況です。
両親がなく、
都内に家もない一人暮らしの若い女性には、
世間ってヤツは冷たくて……。
「ふァ~…」
「ぐる~…」
と、そんなところへ。
或る新聞広告が目に飛び込んできましたよ。
《話相手の女性求む。住込・年齢30歳まで・高給優遇。》
「ほわァ? はなしィあいてェ??」
「がるるぐるがる!」(←訳:珍しい求人だね!)
話相手?
外国の推理小説にはそういう職業のひとも出てくるけれど、
日本ではあまり聞いたことないわね?
でも……
様子を見に行くくらいなら、いいわよね?
そう考えた多佳子さん、
面接に出かけていったものの、
競争率は高そうだ、たぶん駄目ね、と
諦めていたのに。
「きましたでス! さいようのォ、つうちィ~!」
「ぐっるがぅる!」(←訳:やったじゃん!)
意外にも採用が決まり、
多佳子さんは晴れて、
大林郁(おおばやし・いく)さんの話相手と
なったのでした。
以来、多佳子さんは
車椅子の老婦人・郁さんに付き添い、
身の周りのさまざまな用事や、
本の朗読などもつとめ、
広い御屋敷での生活にも慣れてゆくうち。
無愛想な郁さんが、
実は鋭利な知性の持ち主であると分かりました。
「もしかしてッ?」
「がるるるぐるる?」(←訳:車椅子の名探偵?)
自由には動けぬ身ながら、
郁さんが解き明かしてゆくのは、
かつて多佳子さんを見舞った悲劇の謎。
プロの調査員ではない、
もちろん公的な捜査をする訳でもない、
多佳子さんの記憶と
わずかな証言だけをもとに、
はたして郁さんは真実に辿り着けるのか――
「むむむッ! なんもんッ!」
「ぐるる!」(←訳:超難関!)
ミステリ好きさんに激おすすめの
この表題作品を筆頭に、
洗練された短篇9作品からなる本文と、
日下三蔵さんによる解説も必読の一冊、
活字マニアの皆さま、
どうかぜひ、一読を♪
わおッ♪ むしのォこえェ~きこえましたでス!」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!秋到来かも!)
こんにちは、ネーさです。
今朝は秋の虫がリルリルと歌っていたりして、
やったわ!涼しい日が来るのね!
と喜んだのも束の間のことでした……
まだまだ暑さ&渋滞が続くお盆休みの今日も、
Twitterコミックは小休止して、
さあ、↓こちらの御本で読書タイムを、どうぞ~♫

―― 赤い猫 ――
著者は仁木悦子(にき・えつこ)さん、2018年5月に発行されました。
『ミステリ短篇傑作選』と副題が付されています。
前回記事では青池保子さんによる
“本格ミステリ”コミックを御紹介しましたが、
はい、今回も小説のミステリ作品ですよ。
著者・仁木さん(1928~1986)は、
かの江戸川乱歩さんに
“日本のクリスティ”と評された作家さんですから――
「おすみつきィ!」
「ぐるるがる!」(←訳:ハズレなし!)
この御本のいちばん初めに収録されている
表題作品であり、
推理作家協会賞を受賞している仁木さんの代表作
『赤い猫』は、
1980年に発表された短編です。
物語の始まるキッカケは……
ヒロインさんが失業しちゃったこと、でした。
「あちゃッ!」
「がるっ!」(←訳:やばっ!)
沼手多佳子(ぬまで・たかこ)さんの勤め先は、
小さな印刷会社。
その会社が倒産してしまい、
必死に次の仕事口を探している多佳子さんですが、
世の中は不況です。
両親がなく、
都内に家もない一人暮らしの若い女性には、
世間ってヤツは冷たくて……。
「ふァ~…」
「ぐる~…」
と、そんなところへ。
或る新聞広告が目に飛び込んできましたよ。
《話相手の女性求む。住込・年齢30歳まで・高給優遇。》
「ほわァ? はなしィあいてェ??」
「がるるぐるがる!」(←訳:珍しい求人だね!)
話相手?
外国の推理小説にはそういう職業のひとも出てくるけれど、
日本ではあまり聞いたことないわね?
でも……
様子を見に行くくらいなら、いいわよね?
そう考えた多佳子さん、
面接に出かけていったものの、
競争率は高そうだ、たぶん駄目ね、と
諦めていたのに。
「きましたでス! さいようのォ、つうちィ~!」
「ぐっるがぅる!」(←訳:やったじゃん!)
意外にも採用が決まり、
多佳子さんは晴れて、
大林郁(おおばやし・いく)さんの話相手と
なったのでした。
以来、多佳子さんは
車椅子の老婦人・郁さんに付き添い、
身の周りのさまざまな用事や、
本の朗読などもつとめ、
広い御屋敷での生活にも慣れてゆくうち。
無愛想な郁さんが、
実は鋭利な知性の持ち主であると分かりました。
「もしかしてッ?」
「がるるるぐるる?」(←訳:車椅子の名探偵?)
自由には動けぬ身ながら、
郁さんが解き明かしてゆくのは、
かつて多佳子さんを見舞った悲劇の謎。
プロの調査員ではない、
もちろん公的な捜査をする訳でもない、
多佳子さんの記憶と
わずかな証言だけをもとに、
はたして郁さんは真実に辿り着けるのか――
「むむむッ! なんもんッ!」
「ぐるる!」(←訳:超難関!)
ミステリ好きさんに激おすすめの
この表題作品を筆頭に、
洗練された短篇9作品からなる本文と、
日下三蔵さんによる解説も必読の一冊、
活字マニアの皆さま、
どうかぜひ、一読を♪