「こんにちわッ、テディちゃでス!
きゃぽゥ! やッたぞォ~ッ!」
「がるる!ぐぅるーる!!」(←訳:虎です!ジャパーン!!)
こんにちは、ネーさです。
勝った!勝ち抜けたわ!BEST16入り!
ありがとうJAPANの戦士さんたち~!
と、朝から舞いあがり、
お祝い気分い~っぱいな本日読書タイムは、
さあ、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 六法推理 ――
著者は五十嵐律人(いがらし・りつと)さん、
2022年4月に発行されました。
現役の弁護士作家さんによる
《法律》×《推理》な連作短編集ですよ。
「ほッ、ほうりつゥ~…」
「ぐるるるるぅ~…」(←訳:難しそうだぁ~…)
人の世を整え、動かす、《法律》。
語り手の“僕”は、
霞山(かざん)大学の法学部で、
まさのその《法律》を学んでいる最中の、
古城行成(こじょう・ゆきなり)くん。
キャンパス内の法学部棟には、
模擬裁判劇団、倶楽部労働法など、
変わった名称のゼミ室が並んでいて、
そのうちのひとつが
『無料法律相談所』。
ええ、↑ここが、古城くんの根城です。
「ふむゥ? むりょうゥ?」
「がるるぐるがる!」(←訳:無料がミソだね!)
法律上のトラブルを抱えた学生の話を聞き、
法的な観点からアドバイスをするのが
『無料法律相談所』、
通称『無法葎(むほうりつ)』の活動、
なんですけど……。
「じみィ?」
「ぐるる!」(←訳:地味だ!)
学園祭が催されている大学内で、
華やか、賑やか、とは程遠い立地の法学部棟の、
『無法律』。
しかし、今日に限っては
静かで地味だとは言わせません。
タコ焼きの香りを撒き散らす
経済学部の学生、
戸賀夏倫(とが・かりん)さんがやって来て、
切々と訴えるのです。
アパートは事故物件!
夜中に赤ん坊の泣き声が!
ベランダの窓ガラスに赤い手形が!
郵便受けには真っ赤な文字の手紙!
自転車のタイヤがパンク!
「そそそッ、それはッ」
「がるーるる?ぐるがる?」(←訳:ホラーなの?冗談なの?)
冗談や空想の出来事ではない、
と主張する夏倫さんの勢いに押され、
古城くんは調査を始める羽目になりました。
夏倫さんが住まう古いアパートの一室には、
特別な”なにか”がある、のかもしれない……?
「まずはァ、とにかくゥ~」
「ぐるるるがる!」(←訳:事情聴取から!)
あんまりお喋りしてしまうと
ネタバレに直結しますので、
これ以上は書けませんが、
《法律》――
私たちの日常を護り、
しかし、ときに牙を剝くことも有り得る
数々の条文は、
古城くんの《推理》にどう呼応するのでしょうか。
暮らしのための知恵、
ユーモアや世評分析、
学生さんならではの悩みも盛り込まれた
5つの短編から成る連作ミステリは、
エンタ好きな活字マニアさんにおすすめですよ。
映像化されないかしら?
と、ちょっぴり期待したりしながら、
ぜひ、一読してみてくださいね~♪