テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

2023!新春特別企画《 砂山の影法師 》その①

2022-12-31 23:01:41 | 2023!今年も新春特別企画♪

 皆さま、お久しぶりでございます。

 年に一度のお遊び企画、

 パラレルクマワールドの冒険へ、ようこそ!

 今年の大晦日もロンドンの街に

 ザブーンザブーンと響く鐘の音を聴きながら……

 え? ザブーン? ザブーンって?

 鐘の音じゃないわ! ここどこ~っ?!?

 

「むむゥ! きたぞォ!」

「うん!ちょうど良い加減の波だ!」 

  

 ザブーン、ザブーンと波が寄せくるここは、

 はい、もちろんクマたちの国の首都・ロンドンではなく。

 鉄道に乗って南へ、南へ、とやって来た

 ケント州の海岸なのでございます。

 

 そこで名探偵テディちゃムズ、

 盟友のユキノジョン・H・ワトソン博士と

 友人の虎くんが

 何をしているのかと申しますと……

 

 ちょ、ちょっと、名探偵テディちゃムズさん!

 浜辺の砂を掘り返しているばかりで、

 カメラにお尻を向けるなんて、失礼じゃありませんか?

  

「とりこみちゅゥ、なんだよゥ!」

 

 んもう、ユキノジョン・H・ワトソン博士まで!

  

「ザクザク! ぼくも取り込み中~!」

 

「ホッホッホッ!

 まあ堪忍してやってはくれまいか。

 今は危急のときなのじゃ!」

 

 おや、その声は。

  

「皆さん、お久しゅう! お兄ちゃんじゃよ!」

 

 あら、名探偵テディちゃムズの兄、

 マイクマフト・ホームズさんじゃありませんか。

 もしや、今回の砂掘り騒ぎはマイクマフト氏が?

 

「その通り!

 わしが依頼人となり、

 行動せよテディちゃムズ!と命じたのだ!」

 

 マイクマフト氏といえば、

 “英国そのもの”とさえ呼ばれる特別公務員さんですが、

 自宅とオフィスとディオゲネスクラブ以外へは

 お出掛けしないという評判を覆して、

 こんな辺鄙な海岸で年越しをするとは、

 またいったいなぜ……?

 

「うむ! それには深~いワケがある。

 この海岸周辺に於いて

 国家の危機につながる異常事態が発生したのだ!

 ワシとしては到底捨て置けん!

 万事を解決し遂げるまでは、

 新年の御馳走をいただく気にもなれんぞ!」

 

 ははぁ、えー、そのぅ、それは……

 どうような“危機”なのでしょう?

  

「うむ! 一言でいえば、その答えは……これじゃ!」

 

 ごとり!とマイクマフト氏が取り出したのは、

 え? ガラスの空きビン、ですか……?

 

「すべてはここから始まった!」

 

 ビンが招く大事件とは、はたして……?

 

  ⦅次回へ、続く!⦆

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