「こんにちわッ、テディちゃでス!
がくがくゥ~ぶるぶるッ!」
「がるる!ぐるがるるる!」(←訳:虎です!心臓ドキドキ!)
こんにちは、ネーさです。
またしても決戦の日がやって来ましたね。
2022W杯、日本×クロアチア戦の結果は……
勝利の女神さまが微笑んでくれるようひたすら願いつつ、
さあ、読書タイムも敢行いたしましょう。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 歴史を拓いた 明治のドレス ――
著者は吉原康和(よしはら・かずやす)さん、
2022年10月に発行されました。
『DRESS OF MEIJI THAT DEVELOPED HISTORY』
と英語題名が付されています。
「わあおゥ! これはッ!」
「ぐる~!」(←訳:驚嘆~!)
御本の表紙を燦然と飾るのは、
菊の刺繍が施された一着のドレス――
美子(はるこ)皇后の大礼服です。
美子皇后は、
現代では『昭憲皇太后(しょうけんこうたいごう)』
と追号されている御方ですが、
このドレスをお召しになっていた頃は、
明治天皇の后として内外の耳目を集める
宮廷の貴婦人でした。
「きちょうなァ、いしょうゥでス!」
「がるるるぐる!」(←訳:すべてが特注!)
江戸から、維新を経て、明治へ。
政治の移り変わりとともに、
それまでの日本にはなかった
“外交”が重要視されるようになり、
”裏方”から“表”の場で、
明治の女性たちは活動を始めます。
美子皇后も、
儀礼や行事に出席することになったのですが、
これが、想像以上に難問山積で。
「よッ、ようふくゥ……!」
「ぐるるがるる!」(←訳:未知の世界だ!)
明治天皇の洋装から15年、
依然として宮廷和装が維持されていた
宮中の女性たちに
洋装化を強く促した中心人物は、
初代総理大臣の伊藤博文さん。
宮中へのアピール、
伝統派(和装維持派)への根回し、
政府の文化担当局との打ち合わせ、
パリやベルリンの仕立屋に注文して、
そうそう、宝飾品も購入せねば。
「おおしごとォでスよゥ!」
「ぐるがるる!」(←訳:国の威信が!)
日本近代化の象徴でもある
美子皇后のドレス。
著者・𠮷原さんは、
経年劣化により傷みが進んでしまった
貴重な礼服を修復する作業、
礼服と皇室の絆、
大礼服を彩る花の文様、
ドレスの仕立てが外国から国産へと移行する過程、
小袖夜会服の魅力など、
《明治のドレス》の軌跡を
こまやかに辿り、探ってゆきます。
新時代の出発点に、
女性たちはどんな装いで臨んだのか――
「おしゃしんッ、すばらしィでス!」
「がるるる!」(←訳:図版もね!)
ドレスの写真、
肖像写真や絵画といった
一見の価値あり!な図版資料も
多数掲載されているので、
アート好きさんは必見ですよ。
また、近代史好きな活字マニアさん、
大河ドラマ『青天を衝け』ファンの方々には
激おすすめの一冊です。
ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪