「こんにちわッ、テディちゃでス!
おめでとうゥ~あるぜんちんッ!」
「がるる!ぐっるが~る!」(←訳:虎です!メッシさ~ん!)
こんにちは、ネーさです。
2022W杯決勝……すごかったわ!
M-1グランプリ……スゴかったわね!
でも、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』最終話も凄かった!
という訳で、本日の読書タイムは、
ドラマの出演者さん&スタッフさんに感謝の拍手を送りつつ、
さあ、こちらのノンフィクション作品を、どうぞ~♪
―― 幻の鎌倉執権三浦氏 ――
著者は鈴木かほる さん、2022年7月に発行されました。
『関白九条道家凋落の裏側』と副題が付されています。
(『鎌倉殿の13人』最終話を録画したけど、
まだ見てないのよ、という御方はご注意ください。
今回の読書タイムにはネタバレが含まれています)
はい、見事に、見事なまでに
昨夜12月19日の『鎌倉殿の13人』は
最終話に相応しい内容でしたね。
いまも謎に包まれている執権・義時さんの死因を、
ああいう風に描くとは……!
「さみしィ~おわかれェでしたでス!」
「ぐるがっる!」(←訳:衝撃だった!)
ドラマの中で、
義時さんの死因に大きく係わっていたのが、
親友・三浦義村さん。
私ネーさ、最終回の放送を観る前に
この御本を読み終えていたのですが、
あらためて腑に落ちました……
義村さんが抱える
義時さんへの羨望、嫉妬、渇望、猛執……
俺も小四郎義時の如く在りたい。
しかし……。
「たかいィ~かべェでスゥ!」
「がるるるるる!」(←訳:超えられぬ壁!)
フィクションであるドラマに比べ、
現実世界はどうだったのでしょうか。
著者・鈴木さんは、
粛々と解き明かしてゆきます。
平家滅亡後の日本各地で
三浦一族がいかに強大な存在となっていったのかを。
京都の政界で有力貴族に接近し、
芸能者さんたちを取り込み、
仏教界を味方につけて、
列島の津々浦々に
三浦家と和田家の所領を増やし、
貿易で巨益を上げ。
もしかしたら、
平相国清盛さん亡き後、
いちばん良い目を見たのは
北条一族ではなく三浦一族ではなかろうか、
という勢いで、
ぐんぐんのし上がってゆく、んですけれども。
「なぜかァ、おいつけないィ?」
「ぐるるるるるがる~」(←訳:敵わないんだよね~)
裕福になっても、官位を貰っても、なにか違う。
小四郎義時には追い付けぬ、と
現実世界の義村さんは考えたのかもしれません。
ドラマの中の“コウモリをまとった男“平六の
思考をなぞるかのように。
何をどうしても追いつけぬのなら、
親友といえども、
いっそ――
「むむむッ! だめでスよゥ!」
「がるぐる~!」(←訳:暗殺反対~!)
真実は不明なれど。
義時さんが急な”病”で没してのちも、
義村さん率いる三浦一族は
執権にはなれませんでした。
御本の題名の通り、
執権の位までもう数歩の位置までにじり寄ったのに、
運が、
あと一歩を後押ししてくれる運が、なかった……
つまり、
三浦一族は、天に守られていなかった……
「ちいさいけれど、おおきなァ~ちがいィ!」
「ぐるるるがる!」(←訳:決定的な違い!)
執権になれなかった男・義村さんと、
一族の行く末。
ドラマ『鎌倉殿の13人』ファンの方々に、
歴史好きな活字マニアさんに、
激おすすめの一冊です。
お正月あたり、
スピンオフ作品とか放送されないかな?
筋肉自慢の義村さん、
泰時さんや鶴丸くん、朝時くんと、
また会えたらいいな~なんて思いながら、
皆さま、ぜひ、一読してみてくださいね~♪
ちなみに、『鎌倉殿』作中で
私ネーさの好きな登場人物さんは、
蒲殿こと源範頼さん、
トキューサこと北条時房さんでした。
蒲殿の退場シーンは悲しかったわ……
ただ、最後まで場を掻き回しまくっていたトキューサさんは
まだまだ健在ですから、
もしもドラマの後日譚があるとしたら……
「でばんッでスよゥ~!」
「がるぐぅるる!」(←訳:蹴鞠チャンプ!)
(追記/三谷さんがドラマ終幕の参考にした
クリスティーさんの作品というのは……?
ちょっとこれから本棚を探索してみま~す)