「こんにちわッ、テディちゃでス!
くんくんッ! かおりィ~さわやかッ!」
「がるる!ぐるるるがるるる!」(←訳:虎です!味わいもGOOD!)
こんにちは、ネーさです。
今日1月9日は《ブルーマウンテンの日》!
コーヒー好きな方々には嬉しい日、でしょうか。
カフェインだめダメな私ネーさはデカフェのラテなどいただきながら、
さあ、こちらの御本で読書タイムを、どうぞ~♪
―― 塵よりよみがえり ――
著者はレイ・ブラッドベリさん、
原著は2001年に、日本語版は単行本が2001年に、
画像の文庫新装版は2024年10月に発行されました。
英語原題は『FROM THE DUST RETURNED』、
ブラッドベリさんのファンの方々には
《一族》シリーズとして知られる作品群の
”集大成”となる一冊です。
「そこはァ、いりのいィ……!」
「ぐるるるがる!」(←訳:黄昏の丘だよ!)
シリーズの出発点であり、
基幹とも言えるのは、
1945年に着想を得た作品『集会』。
『集会』は、
ブラッドベリさんにO・ヘンリー賞をもたらし、
作家としての名声&知名度を一挙に高めた作品でもありました。
米国イリノイ州の片田舎、
小高い丘に建つ屋敷には、
年に一度――ハロウィーンの日、
世界中に散らばっている《一族》の面々が、
集会に出席すべく、帰ってくる。
魔女、有翼鬼、魔物、幽霊……
《一族(ファミリー)》に属する者たちは、
旧交を温め、パーティーでバカ騒ぎして、
万聖節の夜を満喫します。
「あれッ?」
「がるるるぐるるるる?」(←訳:あの子はどうしたの?)
集会の片隅で、
青白い顔色をしているのは、
ひとりの少年。
魔物たちが集うこの屋敷で、
彼だけが……人間です。
或る日、屋敷正面の鉄門の脇に
誰かが置いていったピクニック・バスケット。
バスケットの中で泣いていた赤ちゃんは、
風吹きすさぶ戸外にそのまま見捨てられ……ることはなく。
抱きあげられました。
「ふうゥ!」
「ぐるっるる!」(←訳:良かったあ!)
暖かな室内へ、
かつて子ども部屋だった一室へ、
運び入れられてゆく小さな命。
ティモシーと名付けられた少年と、
闇に生きる者たちの物語に
ブラッドベリさんは深い愛情を抱いていたそうです。
登場人物たちには
ブラッドベリさん御自身の祖母、おじ、おばが投影され、
屋敷や丘の情景は
故郷イリノイそのもの。
なつかしのイリノイへ、
親族たちが、海を越え、空を越えてやって来る
『集会』の夜。
そして、その先に待つ新たな物語とは。
「ゆッくりィ~よみましょゥ!」
「がるるぅぐるがる!」(←訳:慌てちゃだめだよ!)
『集会』着想から、55年。
長い時をかけ、
ブラッドベリさんは《一族》の物語を完成させました。
ティモシー少年が歩みゆく世界へ、
皆さまも、ぜひ♪
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