「こんにちわッ、テディちゃでス!
あいすくりィ~むゥ!」
「がるる!ぐぅるーるぅ!」(←訳:虎です!ジェラートぉ!)
こんにちは、ネーさです。
GWに相応しい好天……
いやちょっと暑過ぎるんじゃね?な陽気のもと、
飲み物や冷菓を用意したら、さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらの文庫作品を、どうぞ~♪
―― 本バスめぐりん。 ――
著者は大崎梢(おおさき・こずえ)さん、
単行本は2016年に、画像の文庫版は2019年10月に発行されました。
『”Megurin” the Library Bus Ⅰ』と英語題名が付されています。
実は、先日ご紹介しました『めぐりんと私』の、
シリーズ第一作となるのが、こちらの
『本バスめぐりん。』なのです。
入手に手間取りまして、順序が前後してしまいましたが、
あらためまして《本バス》ワールドへ、ようこそ~♫
「まずはァ、てんけんッでスゥ!」
「ぐるるるがる!」(←訳:足回りは大事!)
神奈川県の、種川(たねがわ)市。
横浜市と大和市に接し、市の南側は相模湾に拓けていて、
JRと私鉄が走っていて交通の便もよく、
ベッドタウンとして人気の土地です。
当然ながら、種川市にも市立図書館があるんですけど、
市の全域をカバーするために
運営、というか、運行されているのが
”走る図書館”――本バスの《めぐりん》。
3000冊の蔵書をギュウっと詰め込み、
折りたたみテーブルや
貸出用の端末器具なども積み入れて、
市内の公園や公民館などのスポットを巡回しています。
そして、《めぐりん》の運転を担っているのは、
照岡久志(てるおか・ひさし)さん。
「べてらんさんッ、なのでス!」
「がるるぐるるがる!」(←訳:頼れる運転手さん!)
長く勤めた会社を退職した後、
旧友に誘われて図書館の非常勤職員となった照岡さん、
市内のあちこちへ《めぐりん》を走らせるお仕事を
前任者さんから引き継いで数ヶ月、
まだまだ戸惑うことも多くて。
たとえば、こんな出来事がありました。
利用者さんが、
ページの間に私物を挟んだまま
本を返却してしまった……!
照岡さんとともに《めぐりん》に乗車している
図書館員の梅園菜緒子(うめぞの・なおこ)さんは、
問題の本を次に借りた人物を探し出しましたが、
ページの間に何か挟まれていませんでしたか?
お心当たりはないでしょうか?
と問うてみれば。
いいえ。
「あうゥ?」
「ぐるるぅ!」
素っ気ない答えに、
梅園さんと照岡さんは首を傾げます。
明らかに何かを知っている表情と声?
事情があって、言いたくても何も言えない、という様子?
「うゥ~むゥ、ややこしいィ!」
「がるるぐる!」(←訳:難しいです!)
一見、重大問題ではないような、
けれども、放ってはおけない出来事。
はたして、その解決法は?
そも、消えた私物にはどんな意味があるのか?
照岡さん登場!の『テルさん、ウメちゃん』、
『気立てがよくて賢くて』
『ランチタイム・フェイバリット』
『道を照らす花』
『降っても晴れても』
と、5作品が収録されている連作ミステリは、
春/初夏の読書タイムにおすすめですよ。
バス旅や電車旅、
お昼の休憩のお供にも、ぜひ~♪
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