テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

  極東《 20th C.+ α 》創世記 ! (後編)

2008-08-06 13:55:30 | ブックス
 明日は立秋、暦の上では今日が《夏》の最後の日ですね、こんにちは、ネーさです。

「こんにちわァ、テディちゃでスゥ~♪
 むぽぽッ、ごほんがァ、やまもりィ~なのでスよッ?
 ……はッ! ネーさ、もしかしてェ、よみィおわッたのでスかァ?!」

 はい。長ーい物語を、やっと、読み終えました……ホントに長かった……
 もう知恵熱が出そうなくらい長かったです……。

「ふァ??」

 さあ、あらためて御紹介いたしましょう!
 こちらを、どうぞ~!



           ―― 20世紀少年 ~ 21世紀少年 ――


 
 著者は浦沢直樹さん、『20世紀少年』の第22巻は’07年1月に、
 『20世紀少年』の実質的な最終巻となる『21世紀少年』の下巻は
 ’07年10月に発行されました。

「わふッ?
 『20』とォ、『21』ィ?? ややこしィでスゥ?」

 これは全部で24冊の巻から成るひとつの物語なのだ、と考えられます。
 連載は8年の長きに及びましたが、
 その間、画調を変えず、高いクオリティを維持し続ける――
 心から感嘆するしかありません!

「すッごいィ~のでスねッ♪ ぱちぱちぱちッ♪
 あのねッ、ネーさ、テディちゃはァ、まるおさんッ、すきィなのでス!」

 え? マルオさん?

「そォでスゥ! だいふぁんなのでスゥ!
 だッてェ――」

 待ちなさい、テディちゃ! それ以上は喋っちゃだめですっ!

「ほぺッ? どしてェ?」

 前にも言いましたが、この御話はミステリの要素が濃い作品なんです。
 ジャンルとしては『フーダニット』、
 『誰が』という点が非常に重きをなす物語。
 ですから、人名を出すのはできるだけ控えなければ。

「あゥゥ~……」

 えへん。先日は第4巻までの流れを御紹介しました。
 その後、第5巻以降には新たな流れが加わります。
 舞台は、一気に2014年へ。
 そう、私たちもまだ知らない《未来》の世界です。
 わんぱく少年たちが走り回っていた昭和の時代から
 明るい科学の時代へ――
 鉄腕アトムが生まれ、
 最新技術がヒトの暮らしを援ける時代になって、ゆく、予定であった、のに……

 地球は、とりわけ《ともだち》が君臨する日本は、
 絶望感で覆われています。
 明るい未来は、どこなのでしょう?
 まるで『ビッグブラザー』が支配するような、この世界は……。

 人々は、いいえ、ごく一部の人のみが、
 息を潜めて待っています。
 何かが来るのを、
 《正義の味方》が現れるのを――

 世界を《ともだち》禍から解き放ってくれるに違いないその人は、
 いま、いったいどこに?

「うんとねッ、それはねッ――むぐぐゥッ」 (←鼻先を押さえられました)

 スティーヴン・キングの大長編をもしのぐ、
 《画力》横溢の絵巻物語!
 一筋縄では行きませんが、映画にされちゃう前に、
 ぜひ!浦沢さん御自身のペンで描かれたこちらの作品を!
 昭和をよく知る御方には、ぜったいのお薦めです!

「……えいがァ……ううゥ~、ふあんでスゥ~」

 そうですね、3部作映画として制作されていて、
 つい先頃ヒロインさんが発表されていましたが。
 実写化も脚本化も、ちょこっと心配ではありますねー。
 ま、豊川さんがショーグン役というのはぴったりだからいいけど♪

「あッ、ずるィ~! しゃべッちゃだめェなのでスッ!」

 それに春波夫さんも好きですっ!

「ずるィィィ~ッ!」
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