テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

小さな出会いが、大きな波に!

2014-03-06 21:34:55 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス! 
 ♪るるゥ~♪れッといッとごォ~♪」
「がるる!ぐるるがるぐる~!」(←訳:虎です!Let it go~!)

 こんにちは、ネーさです。
 え~と、テディちゃと虎くんが唸って、いえ、歌っているのは、
 アカデミー賞で話題になったディズニー映画『アナと雪の女王』の主題歌
 《 Let It Go 》のようですね。
 では、本日の読書タイムは
 原作となったアンデルセンさん作品とは“児童文学”つながり、ということで
 こちらの御本を、どうぞ~!

  



               ―― プーと私 ――



 著者は石井桃子(いしい・ももこ)さん、2014年1月に発行されました。
 『 POOH AND I 』と英語題名が付されています。
 
「あはァ! はちみつゥ!」
「ぐるるるるる~!」(←訳:食いしんボの~!)

 やはりこちらもディズニー作品としてかつてアニメ化され、
 現在も大々人気の児童文学『くまのプーさん』。

 その『プーさん』を
 日本で初めて翻訳したのが
 著者の石井さんでした♪

 日本版『くまのプーさん』が刊行されたのは、1940年のこと。
 続いて、『プー』の後篇である
 『プー横丁にたった家』が刊行されたのが1942年。

「むむゥ、それはァ~…!」
「がるるぐる!」(←訳:大変な時代!)

 プーさん、イーヨー、カンガとルー、
 そしてロビンくんたちは、
 ええ、大変な時代に日本デビューしたんですね。
 当時は出版界にとっても厳しく、つらい時代でした……。

「でもォ、やがてはァ!」
「ぐる!」(←訳:復活!)

 戦争後、あらためて『くまのプーさん』は
 日本の子どもたちに喜びをもって迎えられます。
 いえ、こどもだけでなく、
 大人たちにも!

「みんなァ、ぷーさんがァ~!」
「がるるる!」(←訳:大好きさ!)

 著者・石井さんはまた、
 《ピータ・ラビット》シリーズや
 『ピーター・パン』の翻訳をも手掛け、
 《ドリトル先生》シリーズの下訳にもたずさわって
 ドリトル先生の物語を日本に紹介する大役も担いました!

 英文学、ことに英児童文学とともに育ってきた活字マニアさんは
 (私ネーさもそのひとりですが)、
 石井さんに、感謝&感謝ただ感謝!ですね♪

 プーさんやドリトル先生がいなかったら、
 チビっ子時代は、そしていま現在も
 どれほど寂しいことか……。

「みんなのォ、ともだちィ!」
「ぐっるがる!」(←訳:ずっと友達!)

 この御本で石井さんは回想します――
 初めてプーさんに出会った日。
 A・A・ミルンさん(プーさんの著者さんですね)の
 自伝を訳するにあたっての苦心。
 ドリトル先生への思い入れと、
 各地の図書館を訪ねながらアメリカ大陸を横断したこと。
 児童図書館員さんたちとの交流。

 活字マニア諸氏は、
 こうして20世紀の児童文学の地盤は踏み固められ、
 この21世紀に引き継がれていったのだなぁ、と
 ページを捲るたび、胸をうたれることでしょう。

「これからもォ、ぷーさんはァ、にんきものでス!」
「がるぐるる!」(←訳:保証するよ!)

 英文学好きな御方、
 児童文学史好きな御方は必読ですよ♪
 書店さんでは、
 たぶんエッセイ本のコーナーに置かれていると思いますので、
 探してみてくださいね~!





 
 
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『ドーン』、来ました♪ | トップ | うらみごと。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブックス」カテゴリの最新記事