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笑ってしまいました。
何故って、この御本の副題をご覧下さい――
《MUSEUM OF MATATABI ART》。
頭文字をピックアップしてみますと……MOMA。
「ぷふふッ♪でスね、ネーさ」
内容も、思わずクスクス、なんですよ、テディちゃ。
さあ、では御紹介いたしましょう! 本日の一冊は、こちらです!
―― ニャーンズ・コレクション ――
NEARNES COLLECTIONS
著者は赤瀬川原平さん、1999年12月に発行されました。
MOMAだけでなくバーンズコレクションまで笑いのネタにされちゃって……
いえ、しかし、笑ってばかりいてはいけません。
「えッ、そォなのォ?」
眺めていると、驚かされます。
ネコって、こんなに昔から人間の歴史に関わってきていたんだっけ?
すごーい、かもしれない……と。
著者の赤瀬川さんが、この《マタタビ美術館》のために収集したのは
『猫が描かれている絵画』。
画面のどこかに必ず、ネコが描き入れられている絵画、です。
例を挙げますと、藤田嗣治さんのネコ画がよく知られていますね。
それに、ピカソ、シャガール、バルチュス……。
「ふァいッ!、ゆうめいィ、でスッ!」
しかし、『古典』に類される絵画の中にも、ニャンズは登場しているんです。
フィレンツェのサン・マルコ寺院にあるフレスコ画、
『最後の晩餐』(ドメニコ・ギルランダイオ作/1490年)にも、猫の姿が。
つまり、『最後の晩餐』の現場に、ネコが、居た?
また、有名な絵画の片隅にも、ニャンズは生息しています。
『オランピア』(マネ/1863年)の足元近くには、
背景に溶けこむように黒猫が。
ボッスの祭壇画(1500年頃)の隅には、ネズミを咥えたネコが一匹。
そして、表紙になっているシマシマのニャンコちゃんがいるのは
ウィリアム・ホガースの画(1742年)の中……。
絵画の主題は二の次に、
赤瀬川さんの目的は、ネコ、猫、ねこ……と、ひたすらネコ画、猫が主役。
ネコを中心に画を鑑賞いたします。
「にゃんこォ、づくしィ!でスゥ~」
主客転倒したような視点が、ひどく新鮮で、
軽妙な解説文には、やっぱり、ぷふふ、と笑いを誘われて。
愛猫家さんに、さらには、
猫を飼っていなくても、猫嫌いの御方でも、アートに興味のある御方は、ぜひ!
赤瀬川さんの視点をお借りして、
絵画の前に立ちましょう。
新しい観方で、画面に描かれた毛糸玉をころっと転がせば、
ほ~ら、今まで見えなかったものが見えてくる……。
「ふァ~……なんだかァ、つめとぎィ、したくなッたでスゥ」
何故って、この御本の副題をご覧下さい――
《MUSEUM OF MATATABI ART》。
頭文字をピックアップしてみますと……MOMA。
「ぷふふッ♪でスね、ネーさ」
内容も、思わずクスクス、なんですよ、テディちゃ。
さあ、では御紹介いたしましょう! 本日の一冊は、こちらです!
―― ニャーンズ・コレクション ――
NEARNES COLLECTIONS
著者は赤瀬川原平さん、1999年12月に発行されました。
MOMAだけでなくバーンズコレクションまで笑いのネタにされちゃって……
いえ、しかし、笑ってばかりいてはいけません。
「えッ、そォなのォ?」
眺めていると、驚かされます。
ネコって、こんなに昔から人間の歴史に関わってきていたんだっけ?
すごーい、かもしれない……と。
著者の赤瀬川さんが、この《マタタビ美術館》のために収集したのは
『猫が描かれている絵画』。
画面のどこかに必ず、ネコが描き入れられている絵画、です。
例を挙げますと、藤田嗣治さんのネコ画がよく知られていますね。
それに、ピカソ、シャガール、バルチュス……。
「ふァいッ!、ゆうめいィ、でスッ!」
しかし、『古典』に類される絵画の中にも、ニャンズは登場しているんです。
フィレンツェのサン・マルコ寺院にあるフレスコ画、
『最後の晩餐』(ドメニコ・ギルランダイオ作/1490年)にも、猫の姿が。
つまり、『最後の晩餐』の現場に、ネコが、居た?
また、有名な絵画の片隅にも、ニャンズは生息しています。
『オランピア』(マネ/1863年)の足元近くには、
背景に溶けこむように黒猫が。
ボッスの祭壇画(1500年頃)の隅には、ネズミを咥えたネコが一匹。
そして、表紙になっているシマシマのニャンコちゃんがいるのは
ウィリアム・ホガースの画(1742年)の中……。
絵画の主題は二の次に、
赤瀬川さんの目的は、ネコ、猫、ねこ……と、ひたすらネコ画、猫が主役。
ネコを中心に画を鑑賞いたします。
「にゃんこォ、づくしィ!でスゥ~」
主客転倒したような視点が、ひどく新鮮で、
軽妙な解説文には、やっぱり、ぷふふ、と笑いを誘われて。
愛猫家さんに、さらには、
猫を飼っていなくても、猫嫌いの御方でも、アートに興味のある御方は、ぜひ!
赤瀬川さんの視点をお借りして、
絵画の前に立ちましょう。
新しい観方で、画面に描かれた毛糸玉をころっと転がせば、
ほ~ら、今まで見えなかったものが見えてくる……。
「ふァ~……なんだかァ、つめとぎィ、したくなッたでスゥ」
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