テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

  極東《 20th C.》創世記 (前編)

2008-08-04 13:53:43 | ブックス
「むぽッ?
 なんだかァ、わきゃらないィけどォ、ごほんがァ、いッぱいィ~でスよッ??」

 ええ、そうなんです、テディちゃ。
 お友達が貸してくださったので、おお♪と喜んで読み始めたのはいいものの
 ……重い~……!

「ふァ? おもいィ??」

 おっと、先ずは御紹介いたしましょうね。こちらを、どうぞ~!




               ―― 20世紀少年 ――


 
 著者は浦沢直樹さん、単行本の第一巻は2000年3月に発行されました。
 先日ご紹介した『プルートゥ』を執筆中の浦沢さんの、
 こちらはオリジナルなSF冒険?ストーリーですね。

「あッ、そォだァッ!
 にゅーすでェ、みたでスよッ! こんどォ、えいがにィなるのでスゥ!」

 はい、キャスティングが豪華だと、注目されていますね。
 8月末に一作目が公開される予定だそうですが。

「わくわくゥ~♪」

 そんな話題作を、一気に読み倒せちゃう機会に恵まれたネーさなのですが、
 これが……冗談ではなく、ずっしりくる重さです。
 ストーリーは、重厚、雄大、と形容すべきでしょうか。
 流し読み、とばし読みなんてとても出来なくて、
 おかげでアタマがパンクしそうです……。

「がんばるゥでスゥ、ネーさッ!」

 はい、頑張ってみます……。
 では、とりあえず、1~4巻までの御話を追ってみましょう――

 幕開けは、1997年。
 いえ、もっともっと以前から、物語は始まっています。
 アポロが初めて月に降り立った頃から、
 《ともだち》の芽となるエピソードがひとつずつ、
 原っぱの秘密基地に積み重ねられていたのでした。

 秘密基地を作った少年のひとりが、ケンヂくん。
 仲間のオッチョくんやマルオくんたちと、
 他愛ない遊びに夢中になります。
   『俺たちが、敵から地球の平和を守る』!
   世界が滅ぼされてゆくのを、黙って見てはいられない!
 という意気のもと、記された《予言の書》。

 時を経て、ケンヂくん自身もが忘れはてていたその内容が、
 21世紀になろうといういま、
 本物に、現実になろうとしています……

 外国で流行り出した奇病、
 大都市を襲う事件と、日本全土を侵食する或る謎の組織……

「うゥッ、こわくゥなッてきたでスゥ~!」

 ケンヂくんは思い出しました。
 そうだ! あれは俺の、俺が考えたことだった……!
 奇病も、むごい事件も、この俺が!
 《遊び》で思いついたことだった、筈なのに?!

 事態に気付いたケンヂくんの身辺に、
 謎の組織の魔の手が及びます!
 家が、経営するコンビニが目前で崩壊してゆくのを、
 彼は止められません……
 
 もはや帰る場所も失くしたケンヂくんが、
 幼い姪っ子ちゃんを背負い、母の手を引き、
 新たに歩み出した道とは――

「わうゥッ!
 たいがどらまァ、みたいィでスゥ!
 ネーさッ、つづきはァ?
 それからァ、どォなるのォでスかッ??」

 続きは……と、とりあえずっ、明日以降にっ。

「えェ~~~~ッ?!?」

 長いんです。
 重たいんです。
 消化しきれるか、不安です……。

「しかたないィでスねっ、
 テディちゃもォ、てつだッてあげェ――
 きゃッ! わぷぷゥ~~~ッ!!」    ( ←本の雪崩に遭遇した模様…)
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