テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

博士の背中。

2010-12-21 23:27:38 | ブックス
「げッしょくゥ!
 ネーさッ! テディちゃ、げッしょくみたいィでスゥ!」
「ぐるるがるるるっ!」(←訳:ボクも見てみたいよ~)

 残念なことに、ここ東京・多摩地方の今日午後のお天気は小雨模様……
 皆既月食を見ることは出来ませんでした。
 次のチャンスは、2011年12月10日だそうですわ。
 こんにちは、来年は!と意気込むネーさです。

「こんにちわッ、テディちゃでス!」
「がるる!」(←訳:虎です!)

 お月さまが欠けてゆく幻想的な映像をTVニュースで拝見した後は、
 読書タイムにも幻想のエッセンスを!
 本日ご紹介いたしますのは、はい、こちら~!


   


 
                 ―― エステルハージ博士の事件簿 ――



 著者はアヴラム・デイヴィッドスンさん、原著は1975年に、
 画像の日本版単行本は’10年11月に発行されました。
 英原題は『THE ENQUIRIES OF DOCTOR ESZTERHAZY』。
 1976年度の世界幻想文学大賞の短篇集・アンソロジー部門を受賞した作品です!
 
「じけんぼゥ!
 きッとォ、みすてりィでスねッ!」
「がるるる~ぐるる~がる?」(←訳:でも~幻想文学って~?)

 ええ、そこがね、ややこしいところなんですのよ。
 事件簿というからには、
 事件があって探偵さんやワトスンさん役の御方がいて調査や解決があって……
 といった展開なんだろうなぁと期待していると、
 あらっ?と肩すかしを喰らっちゃいます。
 でも、ミステリアスな要素が無いわけでもないんです。

 エンゲルベルト・エステルハージ博士。
 この御本の主人公であるエステルハージ博士は、
 んもう物凄い学者さん!
 法学博士にして医学博士、
 哲学博士であり文学博士、
 理学博士でもあって、ほかにも博士号を持っているという
 博覧強記の御方です。

「すごッ! すーぱーがくしゃさんッ!」
「がるるる~る…」(←訳:万能のひとだ~…)

 では、ヴィクトリア朝と思しき時代を背景に、
 エステルハージ博士が活躍するお国は、どこでしょう?
 英国? フランス? 合衆国?
 
「みすてりならァ、いぎりすゥかなッ?」
「がるぐるる?」(←訳フランスかも?)

 それがね、答えは……はいっ、息をスハーっと整えて、
 行きますよ~!

 スキタイ=パンノニア=トランスバルカニア三重帝国!
 首都は、ベラ!
 
 ああ、長い名前のお国ですわね~、ふぅ~。

「きいたことォ、ないィでスゥ?」
「がるるるっ?」(←訳:どこだろっ?)

 その王国があるのは、バルカン半島の北方、でしょうか。
 セルビアやブルガリア、トルコの北、
 オーストリア帝国やルーマニアよりは南に、
 スキタイ=パンノニア=トランスバルカニア三重帝国はありました。

 え? どうして現代にその王国の存在が伝えられていないのか、ですって?
 ええ、歴史には、ままある出来事なのですよ。
 何らかの理由で、
 或る国家の存在が完膚なきまでに粉砕され、
 跡形もなく消え失せてしまうことは……。

 かつて確かに存在した強大な帝国の首都には、
 大勢の人間が集う帝国の首都らしく、
 不思議な出来事もまた起こったものでした。
 奇怪な見世物の噂、
 急に真珠母貝が町の店に出回った謎、
 黄金の指輪と、
 不老不死の夢……。

「なんでもありィ?」
「がるがるがるぐるー!」(←訳:アラビアンナイトみたいー!)

 千夜一夜譚にも通じる、
 謎と、科学と、夢幻のものがたりは、
 私たち読み手を見たこともない遠くへ、
 けれど、どこかノスタルジックで郷愁をさそう遠くへ
 旅をさせてくれます。

 どうか活字マニアの皆さま、
 ジャンルにこだわらず、
 エステルハージ博士とともに、
 時の彼方の幻の帝国へ、
 楽しく旅をされますよう!

「いッてらッしゃいィませェ~♪」
「がるぐるる~がるるる~!」(←訳:遅くならないうちに帰ってきてね~!)
 
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予習の《福》!

2010-12-20 23:24:50 | ブックス
 東の空に夕暮れのお月さまが、それはもう美しゅうございました。
 こんにちは、息を白くしながら、暫し見入ったネーさです。
 さあ、寒いお外から帰ってきたら、
 テディちゃに虎くん、笑われる準備はよろしくて?

「こんにちわッ、テディちゃでス! ……わらわれるゥ??」
「がるる!ぐるるーがるるるっ?」(←訳:虎です!誰に笑われちゃうのっ?)

 来年の話をすると鬼が笑う、なぞと申しますけれど、
 いいじゃない、笑われたって!
 笑われ覚悟で、本日は、こちらを、どうぞ~!


    


 
                     ―― 東京 縁結びさんぽ ――


 
 取材・執筆は田辺千菊さん、野村香織さん、後藤あや子さん、’09年11月に発行されました。
 副題に『願いがかなう お守り 授与品 827種』とあります。

「えんむすびィ?!?」
「がるっぐるるる~がる!」(←訳:そうかっ、お参りの予定を立てなくちゃ!)

 ええ、年のはじめのお参り――初詣!
 来年の話ではありますが、
 どこのお寺社さんにお参りするのか、
 今から考えておかねばなりませんよね。
 地元の、いわゆる産土神さまのもとへ参詣するのは当然としまして、
 友人さん知人さんと連れ立って、
 特別なお願いをしに向かうのは……
 え~と、どちらの神仏さまにいたしましょう?

「らッきーをォ、たくさんッ、いただけちゃうところォッ!!」
「がるるるぐる!」(←訳:ハッピーもね!)

 この御本の、題名には『縁結び』とあって、
 恋の願いがかなう社寺さんを特集しているのだろうと
 思ってしまいますが、
 金運を引き寄せる社寺さん、
 安産・子授けの社寺さん、
 厄を祓ってくださる社寺さんも紹介されています♪

 東京のお伊勢さまといわれる『東京大神宮』さん、
 招き猫がシンブルだという『今戸神社』さん、
 江戸の総鎮守『神田明神』さん、
 その名も神々しい『出雲大社 東京分祀』さん……
 東京に居ながらにして、出雲の神さま、お伊勢さまにお参りできるなんて、
 嬉しいですね~♪

「ネーさッ、きんうんのォ、かみさまはッ??」
「がるるーがるるっ?」(←訳:厄祓いはどこの神さまっ?)

 金運は、そうねえ、
 麻布十番の『十番稲荷神社』さん、
 上野の『不忍池辯天堂(しのばずのいけべんてんどう)』さんは
 いかがでしょうか。
 辯財天さまは芸事の神さまでもあるのよ。

 厄祓いには、『西新井大師』さん、
 府中の『大國魂神社(おおくにたなじんじゃ)』さん、
 そして、
 安産と水難除け・渡航安全の神さまといったら、
 よく知られているのは有馬のお殿様ゆかりの『水天宮』さん!

 さ~て、どちらの御寺社へお参りするか、決まりましたか?

「うゥ~むゥ!
 まよッちゃうゥでス!」
「がるぐるがる!」(←訳:どうしよう!)

 お寺社さんで授与されるお守り、
 開運のお札やグッズなども、
 すべてカラー写真で詳しく紹介されています。
 おみくじは持ち帰った方がいい、んですって!
 お守りも、常に持ち歩くことが大切!なのだそうですよ。

「ふァいッ! そうしまスゥ!」
「ぐるぐるる~がるるる!」(←訳:礼節を守ってお参りしようっ!)

 初詣、どこにお参りしようかな?とお考え中の活字マニアさん、ぜひ!

「わおッ!
 このおまもりィ、いいねッ!」
「がるがるるるーがる♪」(←訳:ケロロ軍曹のお守りだあ♪)

 ……個性あふれるお守りをお探しの御方も、ぜひ!
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― 青の花苑 ―

2010-12-19 23:33:54 | ブックス
 ショコラ大好きネーさが使用中のケータイ待受け画面はGODIVAさんのもの♪
 クリスマスらしくて、とっても気に入っているのですが
 ……TVのCMでやってたリラックマちゃんの待受けもいいわね~♪と
 よろめきそうになってます。うむむ~、こんにちは~。

「ぷふふッ!
 こんにちわゥ、テディちゃでス!」
「がるるー!」(←訳:虎ですー!)

 高解像度の液晶、
 デジタル3D映像などなど、色鮮やかな《画》が溢れる現代……
 では本日は、およそ百年前の鮮やかな《画》と画家さんが登場する一冊を
 ご紹介いたしましょう。
 こちらを、どうぞ~!

   


 
                      ―― 印象派。 ――

 

 編者はペン編集部の皆さん、’10年10月に発行されました。
 副題に『絵画を変えた革命家たち』とあります。
 表紙画は、ファン・ゴッホさんの『アイリス』(1890)――青がきれいね!
 
「むゥ? ネーさッ、
 ごッほさんはァ、いんしょうはさんッ、でスかァ?」
「ぐるる~がる~?」(←訳:違うような~?)

 この御本では、印象派、そしてポスト印象派の画家さんとして、
 モネさん、ルノワールさん、
 セザンヌさん、マネさん、ドガさん他の画家さんたちを取り上げています。
 ゴッホさんは、ポスト印象派的な位置付け、でしょうか。
 けれど、全ページの30%近くがゴッホさんの略伝と解説に割かれているのですから、
 これはもう、ゴッホさんのための御本、と言ってよいでしょう。
 新国立美術館で現在開催中の『ゴッホ展』グッズ売り場で
 この御本が販売されていることに、
 ネーさはクリスマスケーキ百個を賭けてもよろしくてよ!

「えッ! ひゃッこォ~♪」
「がるるっ~♪」(←訳:やったぁ~♪)

 ……前言撤回、一個にしておきます。

「ちぇッ!」
「ぐるっ!」(←訳:ケチっ!)

 ひまわりの画家として知られるゴッホさんは、
 実際には、糸杉、オリーヴ、そしてアイリスと、
 様々な植物をモチーフに絵を描きました。
 いえ、セザンヌさん、
 それにあのモネさんも、
 光と花の画家さんでしたね。

 印象派&ポスト印象派の画家さんたちの絵画には、
 喜びに満ちています。
 旧式な風習やルールを振り捨て、
 新たな表現の地平を
 いま自分たちこそが、
 拓こうとしているのだという自覚、自負、誇りと喜悦――
 売れなくたって、
 視力を失いかけたって、
 ブーイングを浴びたって、
 それでも屈しない、
 誰も奪い得ない、
 描くことの喜び。
 画家であることの幸福。

 私たち日本人に、
 いえ、世界中の人々に印象派の絵画が愛される理由は
 そこにあるのかもしれません。

 画が発する、喜びの波。

「かくそうッたッてェ、かくせないィのさッ♪」
「がるるるるぐるる!」(←訳:お花みたいにね!)
 
 画布の中、永遠に咲き続けるアイリスのように、
 風雪を越え、
 絵画史に名を残す画家さんたち。
 
 多数掲載されている図版や絵画の画像は
 印刷の精度・明度がとても良いので、
 アート好きさんに、
 活字好きさんにも、ぜひのおすすめですよ~!

「わんだふるゥなァ、あーとのォ、たびにィ~♪」
「がるっぐるる~!」(←訳:いざ、出発~!)
 
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《つ》の笑!

2010-12-18 23:15:52 | 美味
 デパートやショッピングセンターの荒れる海をかきわけ、
 年末バーゲンのジャングルをくぐり抜けて、
 あ~足が棒だぁ~と、お疲れの皆さま、
 さあ、休息タイムですよ!
 こんにちは、ネーさです。

「こんにちわァ~、テディちゃでス!」
「ぐるる!」(←訳:虎です!)

 折り良く、いただきもののお菓子がありますので、
 テディちゃ、虎くんも、御一緒に、はいどうぞ~!

 

「……つッ?」
「……がるっ?」(←訳:……つ、なの?)

 ……ええ、つ、ですねえ。
 このお菓子は、いえ、お菓子というより、お酒のおつまみらしゅうございますが、
 
 『東ハト』さんの、
 《つまみの つ チーズ味》!

 初めて目にするおつまみお菓子、
 いざ尋常に勝負、いえ、実食!と参りましょう。
 いただきまーす!

「いただきまァース!」
「ぐるるがるるるっがる!」(←訳:いただきますぅぱくっ!)

 ぱく!、って……ひゃああわわっ!

「むむゥ! これはァまさしくゥ!」
「がるるっ!」(←訳:つ、だねっ!)

 ぷふふっ、うくくくっ、あ~、笑ってしまいましたわ!
 パッケージの画像に偽りなし!
 柿の種に似た小粒なおせんべいが本当に、
 ぐるん!と尻尾を巻いたような、
 《つ》の字の形になっています!
 お味は……かりぽり、うむむ、
 これも、柿の種にお醤油ではなくチーズパウダーをまぶしたら
 こんな感じかしらん?といったところです。
 お酒の席に限らず、
 ポテチ代わりにTVやDVD観賞のお供にもポリパリっ、パリリっ♪

「おいしィでスゥ!」
「ぐるるる~がるる!」(←訳:笑えるとこもイイです!)

 チーズお菓子好きさん、
 はたまた笑えちゃうパーティーフードをお探しの漫才好きさん?に、
 ぜひとも一席~♪

「ざぶとんッじゅうまいィッ!」
「ぐるがるぐるるっ♪」(←訳:かりぽりっ、くすすっ♪)

 思わず脱力しちゃいそうなユニークお菓子、ご馳走さまでした。
 皆さまも、ぷふふっ♪な楽しい週末を~!
 
「ざぶとんッひゃくまいィッ!」
「ぐるるる~ぐるがる~!」(←訳:百枚は多過ぎるよ~!)
 
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♪の贈りもの。

2010-12-17 23:34:05 | ブックス
 12月の週末も3回目となりましたね。
 こんにちは、ここが大切よ!と拳を握りしめるネーさです。

「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!」
「がるるっ!」(←訳:虎ですっ!)
「ネーさッ、たいせつッてェ、なにィのことでスかァ??」
 
 大切な誰かのために、
 この日曜日はクリスマスのプレゼントを買いに行かなくちゃ!
 とお考えの方々は少なくないはずでしょ?
 そこで、本日は特別企画!
 贈り物にぴったりのCDを御紹介しましょう♪
 さあ、こちらを、どうぞ~!

   

 
    ―― YUKI “ THE PRESENT ” 2010.6.14,15 bunkamura orchard hall ――


  
 著者はYUKIさん、’10年12月に発行されました。
 YUKIさんがソロになってから初のLIVEアルバムです。
 今夏の6月14日と15日に、
 渋谷bunkamuraのオーチャードホールで行われたYUKIさんのLIVEを音源に、
 発売されたばかりの新作なんですよ~♪♪

  

「なかみはァ、こんなァかんじィ!!」

  

「ぐるるるがるぐるがる!」(←訳:特製クリスマスカード付きだよ!)

 画像で御紹介しているのは、DVD付きの初回生産限定盤です。
 通常盤は、CD2枚組なのですが、
 初回生産限定盤にはLIVE映像3曲を収めたDVDの特典つき!
 BOXにはクリスマスカードも封入されていて
 ステキに豪華な仕上がり~♪♪

「もらえたらァ、うれしィ~おくりものッ♪」
「がるがるぐるるるーる!」(←訳:YUKIちゃんファンには嬉しいね!)

 実はこちらの限定盤CD,
 12月1日の発売と同時にほぼ売り切れとなってしまい、
 ネーさも随分と入手に手間取りました。
 現在、タワーレコードさん他の
 主なお店では完売状態となっています。
 が、Amazonさんでは、若干ながら、まだ在庫があるようなので、
 ちょっと値段はお高くとも、
 初回限定盤を手に入れたい御方は急いで下さいね!

「つうじょうばんもォ、わんだほーでスよゥ!」
「がるっぐるるるぐるるー!」(←訳:うんっ素晴らしい歌声ー!)

 ええ、もちろん、CD――“The Present”LIVEの素晴らしさたるや
 空前絶後です!
 30人にも及ぶオーケストラにより新たな生命を吹き込まれたYUKIの名曲の数々、と
 メーカーさんの説明文にもあるのですが、
 大勢の奏者さんたちとともに織りなす
 YUKIちゃんの声のひろがり、
 歌――音の厚みと奥深さときたら、
 芯から驚かされ、惚れ直してしまいます。
 
「なんてェ、はくりょくゥ!」
「ぐるるぐる!」(←訳:歌こそ生命!)

 シングルCDとは大きく構成を変えた『プリズム』、
 聴くもの皆がニコリとする仕掛けをほどこした『WAGON』、
 耳と心にゆるゆると染みこむ『ハミングバード』
 そして、短編映画を想わせる哀歌『汽車に乗って』……

 すべてを肯定したい、と語るYUKIさんからの
 大切にしたい“The Present”、
 活字好きさんにも音楽好きさんにも、
 クリスマスの贈り物候補として激おすすめのCDです。
 限定盤あるいは通常盤、ぜひ一度は御試聴ください!

「しゅうまつはァ、たのしくゥ~」
「がるがるるるるる~♪」(←訳:贈り物選びを~♪)
 
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花も、吹雪も。

2010-12-16 23:35:12 | ブックス
 ズバリ言いましょう。
 ヒートテックは同業他社の機能性保温下着よりも優秀ですわ!
 えへん、こんにちは、
 次にヒートテックがSALEになったら買い増ししなくちゃ、と思うネーさです。

「こんにちわッ、テディちゃでス!」
「ぐるる!……ぐるるーがる?」(←訳:虎です!……ヒートテック?)

 本当はね、『ワコール』さんの《スゴ衣》、
 『パタゴニア』というアウトドア系メーカーさんの製品の方がより温かいんですけれど、
 お値段とデザインの点でヒートテックに一票を投じましょう。
 さあ、あったかウェアで心身をガードしたら、
 本日の読書タイムは、こちらを、どうぞ~!


    


     

                  ―― 歴史が語る 恋の嵐 ――


 
 
 著者は中野京子さん、画像の文庫版は’09年2月に発行されました。
 『Tempestuous Love Affairs in History』と英題が付されています。
 『怖い絵』シリーズでブレイクした著者・中野さんは、あとがきに、

   ―― こういう恋の本を書きたい、と長く心にあたためてきた ――

 と記しています。
 
 山田風太郎さんが『人間臨終図巻』で、
 誰が何歳で亡くなったか、
 その臨終の様子はどんなものであったかを
 風太郎さんらしい筆致で著したように、
 《恋》を、
 恋する女性を、
 彼女たちは何歳で恋をし、
 何歳まで恋しつづけ、
 そして恋の死が来たったのは
 いつのことであったのか、
 それを書いてみたい……!

「らぶすとーりィー、でスかッ!」
「ぐるがるがるる!」(←訳:華やかそうだね!)

 華やかであり、
 悲しくも過酷な恋の道……。
 御本の巻頭を飾る、
 ひとりめの《恋するひと》は、
 大納言久我雅忠の女(むすめ)二条さん。

 『とはずがたり』の著者である二条さんは、
 14歳で恋をしました。
 恋のお相手は?
 恋の障害となったのは?
 大恋愛は成就するんでしょうか?

「わうううゥッ! すりりんぐゥ!」
「がるるるぐるー!」(←訳:ひとり目から強烈だねー!)

 マリー・キュリー18歳の恋。
 20歳のアン・ブーリンの、国を揺るがす恋。
 クララ・シューマンが34歳にして見出したのは、永遠の恋人……?

 居並ぶ世に知れた《恋する女》たちの中で、
 ひどく印象的だったのは、
 松井須磨子さんの章でした。

 25歳のころ始まった恋は、
 須磨子さんの人生はもちろん、
 日本の演劇界をも変えてゆきます。
 けれど、当時、世界を席巻したスペイン風邪によって
 須磨子さんの恋は奪われてしまいました。
 ふたつとない恋を、恋人を、
 失った彼女は……?

 有名な御話ですから、
 よく御存知の活字マニアさんもおられるでしょう。
 著者・中野さんの筆は清冽に、
 須磨子さんのこころの動きを描き、射抜きます。
 かくもつらい、
 燃えるか斃れるかの二択しかない恋の最期……。

「ちょッぴりィ、こわいィでスゥ……」
「ぐるる~がるる!」(←訳:でも輝いてるよ!)

 時代の波にも消されない
 燃える恋のものがたり、
 寒がり活字マニアさんに、おすすめです!
 
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寒~い夜には。

2010-12-15 23:18:35 | 美味
 あら??
 お外で何やら聞き慣れない音がしているわね?……と思ったら、うわあ!
 雹!
 ヒョウが降ってきましたよ!
 ふぅ~、こんにちは、東京都の西の端っこに近い寒~い八王子から、ネーさです。

「こんにちわァ、テディちゃでスゥ!」
「ぐるるっ!」(←訳:虎ですっ!)
「さむさむッ!
 あッたかいィものォ、のみたいなッ♪」

 そうね、冷え切った身体を温めてくれるのは、
 すりおろしたショウガ入りのココア!
 シナモンシュガーをほんの少し加えたカフェラテもおすすめです。
 ほうじ茶や、
 スパイスをブレンドしたハーブティーも悪くないわ。

「ふァいッ!
 そしてェ、あッたかァのみものにはァ、こんなァ、おやつをォ~♪」
 
    

 はいっ、
 『ブルボン』さんの《プチ チョコチップいちご 期間限定》と、
 『不二家』さんの《LOOK 苺のフレンチデセール 期間限定》!

 ……って、最初からこれが目当てだったのね!

「むぽぽッ♪
 こまかいィことはァ、いいッこなしィ~!
 テディちゃ、いただきまスゥ!」
「ぐるるる~がるぐる!」(←訳:ボクもいただきま~す!)

 むむむ、ではネーさもいただきましょう! ぱく!

「かりりッ! ぱくくッ!」
「ぐるるるーぐるーがる!」(←訳:食感の良いクッキーだね!)

 小さなチョコチップクッキーは、イチゴ味のクッキー生地が厚めで、
 かりっ、とした歯応えがあります。
 小さなサイズならではの味わい、ですね。

 LOOKチョコレートの方は、
 苺のミルフィーユ、イチゴのムース、
 苺のフロマージュ、イチゴのシャンパンデセール、
 という4種類のお味の競演です。
 プチケーキっぽいのはフロマージュ味!
 ミルフィーユ風味のチョコも、美味しゅうございます!

「きかんげんていィッ!
 なくならないィうちにィ、たべなくちゃッ!」
「ぐるるーぐるるがるる!」(←訳:冬はやっぱりチョコおやつ!)

 あったか飲料によく合う苺お菓子おやつ、ご馳走さまでした♪
 12月も、残り半月……
 クリスマスまで、あと10日……
 高校生さんたち&中学生さんたちは期末テストの最中でしょうか?
 来る来ると言われていた寒波がついに来ちゃったようです。
 どうか皆さま、風邪に御用心を!

「あッたかにしてェ、すいみんをォたッぷりィッ!」
「ぐるるがるぐるる!」(←訳:ビタミン摂取も忘れずにね!)
 
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古き佳き都市へ。

2010-12-14 23:35:27 | ブックス
 チビっ子の頃、お菓子入りの赤いクリスマスブーツは憧れの的でした♪
 あの中には、と~んでもなく素敵な贈り物が隠されているような気がして……
 こんにちは、今でもクリスマスブーツを見かけるとワクワクしてしまうネーさです。

「こんにちわゥ、テディちゃでス!」
「がるるー!ぐるるがるるるがるー!」(←訳:虎ですー!ボクもサンタブーツ欲しいー!)
「テディちゃもォ~!」

 ……しまったわ、言わないでおけばよかったかしら。
 ええと、おほん、
 贈り物のお話は後にして、
 まずは読書タイム!
 本日は、こちらの御本を、さあどうぞ~!

  



                 ―― プラハ迷宮の散歩道 ――



 文・写真は沖島博美さん、写真は土屋明さん、イラストは朝倉めぐみさん、
 ’10年10月に発行されました。
 副題に『百塔の都をさまよう愉しみ』とあります。
 旅行好きさんはよく御存知の、『地球の歩き方 GEM STONE』シリーズの047号でもありますね。

「ふむふむゥ……ぷらはァ??」
「ぐる~ぐるるるがる?」(←訳:え~と東欧だったかな?)

 プラハは、チェコ共和国の首都、なのですよ。
 通貨単位はチェココルナ、
 言語はスラブ語派のチェコ語で
 こんにちはをチェコ語で言うと
 ドブリー デン!
 ありがとうは、ジュクユ ヴァーム!

「どぶりーでんッ!」
「ぐるるーがる!」(←訳:ドブリーデン!)

 はい、よく出来ました♪
 この御本は、プラハという美しい都へ旅する方々のための、
 プラハについてのコラムと、
 たくさんの写真を中心に編まれたヴィジュアルな旅行ガイドです。
 
 え?
 何ですって?
 活字マニアとチェコ共和国と、
 どう関係があるのか分からない、とおっしゃる?

 いいえ、私たち活字中毒者とチェコ共和国、
 と~っても深い御縁があります!
 テディちゃ、虎くん、
 きゃわゆいワンコ、ダーシェンカちゃんの物語の作者さんは?

「あはッ!
 だーしぇんかちゃんッ!」
「ぐるるるるがるがる!」(←訳:カレル・チャペックさんだ!)

 カレル・チャペックさんはチェコの生まれです。
 それに、カレルさんのお兄さんであるヨゼフさんは、
 ロボットという言葉を考え出した御方だと言われています。
 また、
 あのカフカさん!
 『存在の耐えられない軽さ』で知られるミラン・クンデラさんは
 プラハを舞台にした作品を著しておられます。
 アルフォンス・ミュシャさん――この御本ではムハと表記されておりますが、
 ミュシャさんの壁画や作品が多く残されている都市として
 アート好きさんには認識されておりますね。

「つまりィ、げいじゅつかさんッ、いィ~ぱいッ!なまちィ、なのでスゥ♪」
「ぐるるがるるぐるる?」(←訳:だからこんなにきれいなの?)

 美しい町並みは、プラハの人々の努力あってのものです。
 古いヨーロッパの街の姿を再生し、補修し、
 心をこめて維持してゆくことにより、
 プラハは数々の映画のロケ地ともなりました。
 
 旧市街の路地、
 貴族さんたちの邸宅、庭園、
 教会の塔と、石畳の道……

 TVアニメ『アルプスの少女ハイジ』で描かれた
 フランクフルトの町が、現実に甦ったら、
 こんな感じかもしれません。
 冬のアルムが白銀一色だったように、
 プラハの街にも今頃は雪が降っているのでしょうか?

「ふゆゥ、でスからねッ!」
「ぐるるがるがるぐるるっ?」(←訳:クリスマスマルクトやってるかなっ?)

 実践旅行派の御方も、
 机上で漫遊派の御方も、
 ダーシェンカちゃんの国の都へ、楽しい旅を!
  
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~ 渦巻く花と樹 ~

2010-12-13 23:22:32 | ブックス
 ここは冬島なのっ?な週明けとなりましたね、
 こんにちは、冷え冷え~の東京・多摩地方から、ネーさです。

「こんにちはッ、テディちゃでス!」
「ぐるる!がるっ!」(←訳:虎です!寒っ!)
「でもねッ、おきなわはァ、あつあつゥ、なのでスよゥ!」

 南の島のアツアツをちょいっと分けていただきたいのは、
 大寒波に見舞われてるというヨーロッパの皆さまも
 同じ気持ちでしょうか。
 本日は、そのヨーロッパの、文化の源流を探る一冊を御紹介いたしましょう。
 こちらを、どうぞ~!

  



                  ―― ヨーロッパの形 ――


 
 著者は篠田知和基さん、’10年9月に発行されました。
 副題に『螺旋の文化史』とあります。

「らせん~ッ??」
「ぐるぐるがるるる~?」(←訳:ぐるぐる渦巻きですか~?)

 そうですね、
 ぐるるん、とした渦のような模様――螺旋の紋様。
 御本の装丁を観察してみますと、
 ふたつの図像が表紙画上で重なっているのが
 お分かりでしょうかしら?

 中央部分にミケランジェロさん画『原罪』(システィーナ礼拝堂天井画)、
 そして背景部分に
 クリムトさん画『生命の木』が
 配されているデザイン、ですね。

 実は、私ネーさ、クリムトさんの大ファン!
 そのため、この『生命の木』も画集で拝見していたのですが、
 常々不思議に思っておりました。
 
 ぐるぐる~な、この渦巻きの図柄は何なんでしょ?
 何か深遠な意味があるのかな?
 生命の木、というからには、
 北欧神話にある世界樹?
 イグドラシルとかいう巨大樹を示唆していたりするのかなぁ?
 それとも、別の何か……?
 
 その疑問を、
 この御本が解き明かします!

「かいとうらんまッ!」
「ぐるるがるぐる!」(←訳:学術的に!)

 ヨーロッパ文化に於ける螺旋紋様の歴史を辿れば、
 はるかな過去に行き着きます。
 ゴシック?
 ルネッサンス?
 中世?
 いえ、もっともっと昔、
 キリスト教以前の文化に、
 《螺旋》の原点はあるようです……

「そんなにィ、むかしィ?」
「ぐるるるがる?」(←訳:古代史の世界?)

 古代史、というよりは、
 多神教の時代、ですね。
 ローマ、ギリシャ、エジプト、アラビア、
 広範囲な地中海文明が、
 《螺旋》の母胎であるとみられます。

 キリスト教文化が西欧社会を覆うよりも以前の、
 混沌とした、
 けれども芳醇であり豊潤でもあり、
 アジアに住まう私たちにとってはさして違和感のない、
 八百万の神々が地上を闊歩する時代――
 その名残りのひとつが《螺旋》のかたち……

 《螺旋》が具体的に何を象徴するものなのか、
 それはここでは記さないでおきましょう。
 
「えェ~?
 こたえはァ、どこにィあるのォ~??」
「ぐるるるる~がるがるる!」(←訳:ミケランジェロさんが知っていそうだよ!)

 神話や歴史、
 絵画やデザイン史に興味をお持ちのアート好きさんに、
 ぜひのおすすめ!
 図版も、モノクロではありますが、
 多数掲載されていますよ~!

「ぐるぐるまわれッ、うずまきたちよッ!」
「がるるるぐるる!」(←訳:今日も明日もあさっても!)

 謎大好き!なミステリマニアさんにも、おすすめです♪
  
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うっとり、紅色。

2010-12-12 23:15:44 | ブックス
 ドラマ『坂の上の雲』子規さん逝去のシーンに
 またまた涙腺がゆるんでしまったネーさです、こんにちは、くすん。

「こんにちわゥ、テディちゃでス!」
「ぐるる!」(←訳:虎です!)
「めいじッてェ、ふしぎィなァ、じだいィでスねッ!」

 では、今は昔となってしまった明治の、
 日英同盟締結の頃に思いを馳せて、本日の読書タイムは、ことらを、どうぞ~!

 


 
               ―― 英国スタイルで楽しむ紅茶 ――



 著者はスチュワード麻子さん、’10年10月に発行されました。
 副題に『ティータイムのある暮らし』とあります。

「わッほゥ! てィ~たいむゥ♪」
「がるるるーがるぐる!」(←訳:ティータイムはいいよね!)

 心もホッとやわらぐティータイム……
 そう、こと『紅茶』に関しては、
 こだわりまくるのは英国人さん、なのでしょう。
 私たち日本人が、宇治だ玉露だ八十八夜~♪と
 緑茶について騒いじゃうのと同じノリなのかもしれません。

「ふァいッ!
 がいどぶッくにもォ、てィーるーむゥ、たァ~くさんッ、のッてまスゥ!」
「ぐるるーがるるるーぐるー」(←訳:リッツとかーサヴォイとかーその他諸々~)

 ええ、一般的な、ロンドンや英国の旅行ガイド本では、
 有名なティールームを紹介するページが必ずありますね。
 英国へ旅をして、そういった場所で
 アフタヌーンティーを召し上がった経験をお持ちの方々も
 大勢おられることでしょう。

 でも、この御本は、
 ティールームガイドではありません。
 《ティータイム》の歴史と、
 紅茶の茶葉そのもの――
 茶葉の種類、産地、特徴、
 ブレンドとテイスティングについて、
 英国で好まれるブレンド茶葉、
 日本ではなかなか入手困難そうな、
 でも英国旅行の折にはお土産におすすめ!な人気ブランド茶葉などを
 取り上げている解説書なのです。

「ふァいッ!
 すこーんのォ、たべかたにィ、かんしんしましたッ!」
「ぐるるるーがるがる!」(←訳:知ってるようで知らない基本ルール!)

 英国でもスタバなどコーヒーショップは大人気だと聞きますが、
 伝統的な英国風ティータイムの人気も
 今もって高いようです。

 著者のスチュワード麻子さんは
 英国人の御夫君とともに
 ロンドン郊外にお住まいのティーインストラクターさんです。
 紅茶のプロであるスチュワードさんのガイドに耳を傾けていると、
 ふと、想像力が刺激されます。

 ホームズさんやポアロさん、
 くまのプーさん、パディントンくん、
 メアリー・ポピンズさんたちは、
 そして作家さんたち&劇作家さんたちは
 どのようなティータイムを過ごしたのでしょう?
 豪華な?
 質素な?
 キッチンで簡略に、
 それとも客間で優雅に……?

 英文学好き派さんには、おすすめの一冊です♪

「がるるるーがるぐるる!」(←訳:写真がとってもきれいです!)
「おなかがァ、すいてるときにはァ、きけんッ!でスゥ!」

 空腹時を避けてお読み下さいませ~!
 
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