テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

黒馬と、黒いお菓子♪

2014-01-11 21:09:30 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
 ことしィさいしょのォ、れんきゅうゥ~でスねッ♪♪」
「がるる!ぐるるる!」(←訳:虎です!寒いけど!)

 こんにちは、ネーさです。
 慌ただしいお正月が過ぎ、
 ちょこっとリラックスできそうな休日の読書タイムは、
 はいっ、こちらの御本をおすすめしちゃいますよ~♪

  


         ―― 銀の匙 Silver Spoon 10 ――


 著者は荒川弘(あらかわ・ひろむ)さん、2014年1月に発行されました。
 TVアニメは第二期がスタートし、
 3月には実写映画の公開も控えている大人気コミックのシリーズ最新巻です。

「おおォ! おうまさんだァ~!」
「ぐるるる!」(←訳:大型馬だ!)

 画面からハミ出し、いえ、超重量級の迫力で表紙を飾ってくれちゃってるのは
 大蝦夷農業高校が所有する日本輓系種のブラックキング号くん!
 この10巻では、
 ブラックキング号くんが主役……ってことにはなってなくて、
 主役のはずの人間たちより
 強烈な存在感を放っているのが――

「ごはんでスゥ!」
「がるるぐる!」(←訳:食べ物です!)

 御本の後半、
 読み手をノックアウトすべく繰り出されるのは
 どうにも美味しそうな
 エゾノー特産食品&調理法あれこれ♪

 
「ひゃわわァ~♪ おなかがァすくよゥ~!」
「ぐるるるっ!」(←訳:食べたいっ!)

 なので、空腹時を避け、
 食後等に楽しく読破してくださいね。
 巻末には特別サービス!
 《エゾノー製品》を使ったレシピも紹介されていますよ♪



  さて、ここで連休特別企画!というのは大袈裟ですけれど、
  お久しぶりのおやつタ~イム!
  
 「うぴぴッ♪おやつゥ!」
 「がっるる!」(←訳:やったあ!)
  
  お正月にいただいたこのお菓子の中で、BESTだったのがこちら、
  銀座『洋菓子舗ウエスト』さんの
  《ダークフルーツケーキ》!
  
 「ちッちゃいィ!」
 「ぐるっる!」(←訳:チビっこ!)
  
  大きさは、約2㎝×1.5㎝×5.5㎝と、
  マッチ箱より小さいかも?なサイズですが、
  果実や胡桃がぎっしり詰まったケーキはとっても美味!
  フルーツケーキ好きさんにおすすめです~♪♪♪
 「ぱくぱくッ!」
 「がるる!」(←訳:もぐぐ!)

  では皆さま、佳き休日を!





  
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表紙はスルーで。

2014-01-10 21:44:58 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きゃあァッ! こわいィ~!」
「がるる!ぐるるる~!」(←訳:虎です!顔が怖い~!)

 こんにちは、ネーさです。
 お顔が怖いだなんて、そんな失礼な!とお詫びしたいところですが
 ……ええ、怖くないと申し上げたら嘘になりましょうか。
 本日の読書タイムでは、
 はい、良くも悪くも常に話題を提供してくれるこの脚本家さんの御本を、
 さあ、どうぞ~!

  



 
             ―― 三谷幸喜 創作を語る ――



 著者は三谷幸喜さん&松野大介さん、2013年11月に発行されました。
 ……あのぅ~、活字マニアの皆さま、
 2013年12月に放送された《FNS歌謡祭》を御覧になりましたか?
 私ネーさ、たまたま観ていましたら……

「あうううゥ! ぎりぎりィでしたでス!」
「ぐるがっるる!」(←訳:危険だったね!)

 そうね、直後から、
 放送事故なんじゃないかっあれは!とか、
 見てはいけないものを見た気がする、とか、
 誰か止めようとしなかったのか?とか、
 いやー面白かった♪などと
 様々な感想&感慨が乱れ飛んだ驚愕の映像。

 AKBやSKEやNMBの皆さんをバックダンサーに、
 生放送で歌い踊る著者・三谷さんの姿。

「きゃくほんかさんッ、なのにィ~…」
「がるるるぐるる~…」(←訳:監督さんなのに~…)

 そんな奇行常習犯・三谷さんは、
 あらためて説明する必要もありませんが、
 劇団主宰者さんであり(現在30年の充電期間中)、
 舞台・テレビドラマの脚本家さんであり、
 小説家であり、
 映画監督さんであり、
 近年は人形劇・人形浄瑠璃にも積極的に係わっている、
 エンタ界の才人さんです。

 共著者であり、
 《創作》の現場、
 作品の生まれる発想、
 その過程、
 苦労&苦心などをインタビュー形式で引き出してゆくのは、
 松野大介さん。
 松野さんもまた、小説家であり、エッセイストであり、
 コラムニストであり、
 もとはタレントさんであったという、
 マルチな才人さん。

「おはなしがァ、はずんでまスねッ!」
「ぐるるぐるがるるるぅー!」(←訳:テンポいいインタビュー!)

 放送作家のタマゴちゃん時代、
 劇団の旗揚げ、
 ドラマ脚本家としてのデビュー、
 ターニングポイントとなったNHK『新選組!』の思い出、
 映画監督としての活動、
 文楽との出会い。

 松野さんの訪ね方が上手なせいでしょうか、
 三谷さんは嬉しそうに
 題名のごとく『創作を語』ります。

「えぴそーどォ、いッぱいィ!」
「がるるるるぐる!」(←訳:作家半生記だね!)

 今年2014年、
 そして来年2015年の予定までも匂わせて、
 本文約240ページ分を喋り倒す御二方。

 松野さんのファンの方々、
 三谷さんから目が離せないというマニアな演劇ファンの方々も
 え~、そのぅ、
 御本表紙の三谷さんのニンマリ顔は見ないフリして
 充実の内容をお楽しみくださいね♪

「ううッ、みないィふりィしてもォ~」
「ぐるがるぅるる~!」(←訳:つい見ちゃうよ~!)


 
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― 異国に、飛翔を ―

2014-01-09 21:38:10 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ぶるるッ! しょうぐんがァ、きたでス!」
「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!真冬将軍だよ!)

 こんにちは、ネーさです。
 なにやら今冬いちばんの寒波がやって来そうですね。
 北米なんて各地でマイナス20℃ですって?
 風邪を引かぬようもうありったけ着込んだら、
 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~!

  


 
               ―― 丕緒(ひしょ)の鳥 ――


 著者は小野不由美さん、2013年7月に発行されました。
 著者・小野さんが描く人気ファンタジー《十二国記》シリーズ久々の新作!
 として2013年の読書界で話題を呼んだ作品ですね♪

「ふァいッ! ひょうしィもォ、ふぁんたじッくゥ!」
「ぐるるるがる!」(←訳:美々しいです!)

 流麗にして幽玄な御本の表紙&本文内の挿絵は
 山田章博さんによるものです。
 《十二国記》の画は山田さんじゃないとね!と
 大勢のファンの皆さまと喜びをともにしつつ、
 はい、出掛けましょう、
 異世界へ。

「むゥ~! とおいィところでス!」
「がるるるぐるるる!」(←訳:遠過ぎて見えない!)

 現代の日本と、
 どうやら海洋を通じて繋がっているらしいはるかな異世界。

 
 虚海という海に浮かぶ十二の国を王が統べ、
 世界の中心には黄海と称される
 神仙の住まう地が在る――

 《十二国記》で物語られるのは、
 十二の国と黄海で日々を紡ぐ人間の、妖魔の、
 “冬”の記録、と申せましょうか。

「ふゆゥ、でスかッ?」
「ぐるるるがるがるる?」(←訳:異世界もいま冬なの?)

 季節は春であったり夏や秋であったりするのですが、
 状況は“冬”です。

 王が倒れると――つまり統治能力を失うと、
 国は傾き、災厄が起きます。
 天候は乱れ、妖魔が人を襲い、
 国土は荒廃する。
 それが《十二国》にあまねくゆきわたる規則。
 どの国も、そのルールから逃れることは出来ません。

 この御本に収録されている短編4作品に於いても、
 荒廃した国と、
 それでもその国と土地で暮らさざるを得ない人々が
 大きなテーマになっています。

「ふゆはァ、つらいィよゥ~!」
「がるぐるるぅる!」(←訳:皆が凍えちゃう!)

 一見、救いは全く無いかのような状況。
 寒く、暗い闇。
 そこに光は射すのか、
 国土と人は踏みとどまれるのか……?

 ファンタジーとは、
 単なる《嘘》でしょうか。
 《絵空事》でしょうか。

 けれど、かつて(ネーさのおぼろな記憶では)
 柴田錬三郎さんは言いました。

   小説(ものがたり)とは
   花も実もある嘘である、と。

 花と実。
 それこそが“語ること”の神髄であるならば、
 《十二国》の中には、
 確かに花が咲き、
 実が枝に灯り、
 風が吹き抜けてゆきます。

 
 異世界は、生きているのです。

「てざわりがァ、ありまス!」
「ぐるるがるる!」(←訳:温度もあるよ!)

 実を申しますと、
 2013年のBEST BOOKに入れたくて最後まで迷ったのがこの御本です。
 ただ、シリーズの他作品を読んでいないと、
 物語の流れ・素晴らしさが分かりにくくもあろうかと、
 ランクインを断念しました。

 《十二国記》を未読の御方は、
 冬ごもりしたくなるこの時季に、
 ぜひシリーズを順に読破を!
 読んで後悔なし!の大河ファンタジーですよ♪♪

「めざすはァ、うみのォかなたッ!」
「がるるるるる~!」(←訳:飛んでゆこう~!)




 
 
 
 
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いざ尋常に、勝負!

2014-01-08 21:35:44 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 むふゥ~♪ きょうのォ、おやつはァ~なにィかなァ~♪」
「がるる!ぐるぐるっ!」(←訳:虎です!わくわくっ!)

 こんにちは、ネーさです。
 ええ、週の半ばの今日はおやつ……タイムではなくて、
 BEST BOOK探しや新春おバカ企画で遊んでしまった穴埋めをすべく、
 読書タイムですよ~!
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  



             ―― 貴族探偵 対 女探偵 ――



 著者は麻耶雄嵩(まや・ゆたか)さん、2013年10月に発行されました。
 『DER ADELSDETEKTIV kontra DIE DETEKTIVIN』と独語題名(たぶん独語ですよね?)が付されています。
 以前に御紹介しましたミステリ作品『貴族探偵』の続巻にあたる
 シリーズ第二作!ですね♪

「……おやつゥじゃなかッたでスゥ~…」
「ぐるるぅ~…!」(←訳:おやつぅ~…!)

 おやつだのお菓子だの、
 ちっちゃな雑事にはノータッチ、
 すべてを執事さんやメイドさんや運転手さんに丸投げしてしまうのが
 貴族探偵さん。
 なんと、事件の推理さえも
 執事さんたちに任せて
 泰然としています。

「ぷんぷんッ!
 なんだかァ、ずるいィ!」
「がるるっ!」(←訳:だよねっ!)

 額に汗して働かない、いえ、
 推理ごときで汗だくにならないのが
 貴族探偵さんが貴族と名乗る所以(ゆえん)でしょうか。

 しかし、
 いまここに現れました!

 貴族探偵さんに挑戦状を叩きつける庶民派の探偵さんが!

 それも、うら若き女性の探偵さんですよ♪

「あはァ! まッてましたでス!」
「ぐるるるがるる~!」(←訳:がんばれ庶民派~!)

 ただ、既に多くの実績がある貴族探偵さんに対して、
 女性の探偵さん――高徳愛香(たかとく・あいか)さんは
 まだ駆け出しの新人探偵さんです。

 先頃、名探偵と謳われた師匠の後を継いで独り立ちしたばかりで、
 後ろ盾もなく、
 実際の捜査を担当する警察につながるコネもなく、
 しかも若い女性とくれば、
 周囲から軽んじられるのが悔しくて悔しくて。

 そのためでしょうか、
 愛香さん、
 つい啖呵を切ってしまったんです。

   私には許せないの
   推理をしないのにあなたが探偵を名乗っていることが

「わはッ♪ いいきりましたでス!」
「がっるぅっるる!」(←訳:言っちゃったね!)

 あげく、

   あなたを探偵とは認めないわ

 とまで。

「たんていへのォ、ちょうせんッ!」
「ぐるるるがっる!」(←訳:ゴングが鳴った!)

 この御本には、
 短編5作品、
 つまり、
 貴族探偵さんと女性探偵・愛香さんとの
 推理対決5戦が収録されています。

 
 五つの闘いの勝者は、
 貴族探偵さんか、
 それとも愛香さんか……?

「むずかしィ~しょうぶゥでスゥ!」
「がるぐるるがる!」(←訳:謎の難易度高し!)

 どことなく宝塚歌劇を想わせるこの御本は、
 ミステリ好きな御方に、
 対決ものが好きな御方に、
 そしてヅカファンの方々にもおすすめですよ♪
 ぜひ一読を~!



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幸も不幸も、彼の中に。

2014-01-07 21:36:22 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 でばんでスよゥ、かんべえェさんッ!」
「がるる!ぐるがる!」(←訳:虎です!軍師登場!)

 こんにちは、ネーさです。
 いよいよ2014年の大河ドラマが始まりましたね♪
 秀吉の名参謀・黒田官兵衛さんを主人公にしたドラマの第一回放送を
 ……すいません、私ネーさ、見逃しちゃいました……。

「んもうッ!」
「がる~!」

 えーと、そのお詫びと申しては何ですが、
 本日の読書タイムでは
 《世の官兵衛さん的な男たち》を御紹介いたしましょう。
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  



            ―― 世界ナンバー2列伝 ――



 著者は山田昌弘(やまだ・まさhろ)さん、2013年11月に発行されました。
 『Great Number Two Leaders in Human History』と英語題名が、
 『史上最強補佐役・宰相・顧問・番頭・黒幕・参謀』と
 日本語副題が付されています。

「むふふゥ♪ しぶいィでスゥ!」
「ぐっるるる!」(←訳:かっこいい!)

 敢えてトップに立つことをせず、
 補佐役の地位に甘んじて、
 しかし、《彼》の存在なくしては
 国が、会社が成り立たない、機能しない――

 最強のナンバー2とは、そんな人物でしょうか。

「それがァ、たとえばァ、かんべェさんッ!」
「がるるるるぐる!」(←訳:豊臣政権の懐刀!)

 《官兵衛さん的な男》は
 いつの時代にもいたようですね。

 この御本で、著者・山田さんは

 西欧、
 北欧・東欧、
 南欧、
 アメリカ、
 アフリカ・中東・中央アジア、
 インド・東南アジア、
 中国、
 日本

 の八つの章に分けて、
 時代を動かしたナンバー2さんたちを
 解析&解説してゆきます。

「むむッ、きいたこともないィ~なまえがァ、たくさんッ!」
「がるぐるっ?」(←訳:誰だこれっ?)

 有名なナンバー2さんもいれば、
 無名に近いナンバー2さんもいて、
 歴史好きさんはドキドキしちゃうんじゃないかしら。

 英国首相ディズーリさん(ジョージⅢを補佐)、
 鉄血宰相ビスマルクさん(ヴィルヘルムⅠを補佐)あたりは
 世界史の教科書にも載っていそうね。

 でも、
 ラビエヌスさん(カエサルの友人でありながらも決別)、
 ジョン・ヤングさん(カメハメハ大王の顧問)、
 イノニュさん(トルコ建国の父・アタチュルク大統領を補佐)
 といった方々の名には、
 あまり馴染みがありませんでしょ。

「あッ! ちょうゆうめいじんもォいるゥ!」
「ぐるるる!」(←訳:あの人だ!)

 諸葛亮あるいは諸葛孔明さんは
 蜀(しょく)の天才軍師として
 もう知らない者がないくらいのメジャーなナンバー2!

 日本の章では、
 中臣鎌足さん、
 菅原道真さん、
 足利直義さんたちが
 最強のナンバー2として紹介されています。が……

「……あうゥ~…これはァ~…」
「がるる~…」(←訳:つらいね~…)

 ナンバー2の強さは、
 ナンバー1があってこそ。

 信頼の絆で結ばれたナンバー1を失った後のナンバー2は
 どうなってしまうのか?

 著者・山田さんはナンバー2たちの功績だけでなく、
 罪や悪行、失敗も描き出します。

 
 結局、ナンバー2とは、
 幸福なのか不幸なのか――

「でもォ、やぱりィ!」
「ぐるぐるるるがるるーる!」(←訳:必要なのですナンバー2!)

 繰り返される人間の《歴史》。
 過去であり、未来でもあるナンバー2さんたちの闘いと人生を
 活字マニアの皆さま、
 じっくり味わってお読みくださいな♪




 
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素顔は意外な?

2014-01-06 21:26:38 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 いざッ、しごとはじめッ!」
「がるる!ぐるるがるるぐる!」(←訳:虎です!皆さまお疲れさま!)

 こんにちは、ネーさです。
 2014年は今日1月6日がお仕事始め、という会社さんが多いようですね。
 では、本日の読書タイムも
 “お仕事がらみ”な一冊を御紹介いたしましょう♪
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  



            ―― チャーチル閣下の秘書 ――



 著者はスーザン・イーリア・マクニールさん、原著は2012年に、
 日本語版は2013年6月に発行されました。
 英原題は『MR.CHURCHILL'S SECRETARY』、
 題名にある『チャーチル』さんとは、
 はい、あの『チャーチル』さんですよ。

「ぶるどッぐゥ!」
「ぐるるがる!」(←訳:英国の首相!)

 ムニっとした特徴ある顔貌ゆえ、
 ブルドッグなどと仇名されちゃう英国首相ウィンストン・チャーチルさん。
 この御本の登場人物さんたちからは、
 『パグ』なんて呼び方をされちゃってます。

「ぱぐゥ~??」
「がっるる!」(←訳:やっぱ犬!)

 えへん、でもね、
 物語の主人公はチャーチル首相ではないんです。

 英国人の両親のもとに生まれ、
 アメリカ東部で育ったマーガレット・ホープさん――
 通称マギーさん。

 赤い髪の毛が印象的なマギーさんは、
 ナンバーテンで働かないか、と
 友人から打診されました。

 ナンバーテンとは、すなわち、ダウニング街10番地。
 英国の首相官邸を意味します。

「わほゥ! すごいィおしごとォ!」
「がるがるがるっる!」(←訳:首相直属スタッフ!)

 そうですね、確かに10番地で働く、とは
 首相の直属の部下として勤務するのだと言えますが……

 必要とされているのはタイピスト。

 タイピストだなんて!とマギーさんは怒りを隠せません。

   わたしが大学で専攻したのは数学なのよ!
   男性には重要な仕事が与えられるのに、
   わたしたち女性はタイピストとしてしか
   採用されない!

「ふァ~…そうなのでスかァ~…」
「ぐるるぐるぅ~…」(←訳:事情は複雑ぅ~…)

 不満を抱えつつも
 友人たちに勧められ、
 渋々ながらダウニング街へ向かうマギーさん。

 けれど、マギーさんは知らないのでした。
 首相官邸で働かないかと誘われたのは、
 スタッフに欠員ができたため。
 なぜ欠員ができたのかというと、
 女性タイピストさんが急死したため。
 彼女の死の理由とは――

「わううゥ! まさかッ?」
「がるぐるる!」(←訳:危険だよう!)

 可愛いイラストの表紙に騙されると
 意外な展開にブッ飛ばされる羽目になります。

 ちなみに私ネーさ、見事に騙されました。
 てっきりライトノベル風の御話かと思っていたら、
 戦時下のハードなサスペンスストーリーじゃありませんか!

 
「びッくりィでスねッ!」
「ぐるるる!」(←訳:呆然です!)

 時代は1940年5月。
 チャーチルさんが首相に任命された直後から始まる物語は
 サスペンス、ミステリ、
 そして歴史好きな活字マニアさんにおすすめですよ♪
 ぜひ一読を~!


 
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笑顔を呼ぶ写真集!

2014-01-05 21:18:11 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 しんじられなァ~いッ!」
「がるる!ぐるぐるるがる!」(←訳:虎です!信じ難いのです!)

 こんにちは、ネーさです。
 さあ、前回記事に続いて本日の読書タイムも、
 ヴィジュアル本を御紹介いたします冬休みスペシャル♪
 思わず、信じられない!と叫んじゃう一冊は、はいっ、こちらですよ~!

  


 
             ―― ネコライオン ――


 著者は岩合光昭(いわごう・みつあき)さん、2013年8月に発行されました。
 『Cats & Lions』と英語題名が付されています。
 写真家である著者・岩合さんの作品は、
 テディちゃ、虎くんも、
 どこかで見たことがあるはずですよね?

「ふァいッ!
 あふりかのォ、どうぶつゥたちィ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:下町の猫たち!)

 ええ、動物写真家として世界中に知られる岩合さんの代表作は、
 タンザニアのセレンゲティ国立公園の野生動物たちを撮影した『おきて』。
 そしてまた、
 岩合さんが40年以上にわたって撮り続けているのが、
 犬と並んで人間のパートナーアニマルである猫――ニャンコたちです。

 野生動物の象徴的存在、といえば
 《百獣の王》ことライオン。

 冬はコタツで丸くなる、といえば、ネコ。

 ライオンとネコ、2種の動物が、
 実は目を疑っちゃうほど瓜ふたつだってことを、
 岩合さんはユーモアたっぷりに
 この御本で証明してくださいました♪

「んもうッ、そッくりすぎまスゥ!」
「がるがるぐるる!」(←訳:まるまる丸写し!)

 顔が似てる、ってことじゃありません。
 身体の模様が似てる、ってのでもありません。

 サイズはぜ~んぜん違っていて、
 一方はネコ科ヒョウ属(←ライオン)で
 もう一方はネコ科ネコ亜科ネコ属(←ネコ)で、
 異なる生きものだってことは
 言うまでもないのですが……

 この御本の中では、
 まるで双子のよう!

「うごきがァ、そッくりィ!」
「ぐるるがっるる!」(←訳:目線がそっくり!)
「ひょうじょうゥもッ!」
「がるがる!」(←訳:仕種もね!)

 御本を開けば、
 ページの右側にライオンくんたちの写真が、
 ぺーじの左側にはニャンコちゃんたちの写真が載っていて、
 読み手の私たちをアッと驚かせてくれます。

 サバンナに/町の空き地に、仁王立ちする姿。

 岩の上で/屋根の上で、ちょっとひと休みの図。

 仔ライオンたちが/仔ねこたちが、じゃれあう様子。

「にてるゥ!」
「ぐるる!」(←訳:似過ぎ!)

 信じられない!
 有り得ない!
 うそっ?ホントに?

 と、呆れたり大笑いしたりしながら、
 動物好きさん&ニャンコ好きさんは
 存分に御堪能を!
 休日にはうってつけのステキな写真集ですよ~♪

「うふふッ♪ あとがきもォ~」
「がるるがるぐる!」(←訳:お読み忘れなく!)


 
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休暇本で、ほっこり♪

2014-01-04 21:34:13 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふァいッ! ことしィ~さいしょのッ!」
「がるる!ぐるがるるぐる!」(←訳:虎です!読書タイムです!)

 こんにちは、ネーさです。
 2013年のBEST BOOK探し&新春特別企画で
 御本の紹介をサボっちゃってましたが、
 今日は2014年第一回目の読書タイム!

 ……とは申しましても、
 年末年始は仕事漬けだったのでお休みはこれからよ!
 会社や学校が始まるまでもう数日ある!
 そんな御方も多いことでしょうから、
 本日は読書タイムスペシャル編をお送りいたしますよ。
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  


 
             ―― おとぎ話の幻想挿絵 ――


 解説&監修は海野弘さん、2011年9月に発行されました。
 そして、こちらも、

  


 
           ―― ロシアの挿絵とおとぎ話の世界 ――


 同じく、解説&監修は海野弘さん、2013年1月に発行されました。
 続いて、こちらももちろん!

  


             ―― おとぎ話の古書案内 ――


 解説&監修は海野弘さん、2012年10月に発行されました。
 それからやっぱり!

  


 
             ―― 神話・伝説とおとぎ話 ――


 解説&監修は運の弘さん、2013年9月に発行されました。
 以上4作品とも、
 監修を務めた海野弘さんと編集・制作を担ったPIE BOOKSさんがタッグを組み、
 世に送り出した《挿絵(さしえ)の本》です。

「ごーじゃすゥ!」
「がるる~!」(←訳:楽しい~!)

 ええ、19世紀後半から20世紀前半にかけての
 《挿絵の黄金時代》或いは《黄金時代の挿絵本》が
 好きで好きでたまらない活字マニアさんにとっては
 夢のような挿絵傑作集なんです♪

 『おとぎ話の幻想挿絵』が好評で、
 続いて刊行された『おとぎ話の古書案内』も好評で、と
 挿絵ファンにとっては嬉しいことに
 海野さん監修の大型アート本は
 ほぼシリーズ化されちゃいました!

 現在は、上に御紹介した作品の他に

 『優美と幻想のイラストレーター ジョルジュ・バルビエ』
 『野の花の本 ボタニカルアートと花のおとぎ話』
 『クラシカルで美しいパターンとデザイン ウィリアム・モリス』

 も発売中です。

「しりーずゥさいしんかんはァ~」
「ぐるがるるぐる!」(←訳:あの御方が主役!)

 2013年12月には
 『世紀末の光と闇の魔術師 オーブリー・ビアズリー』
 が本屋さんに並びました。

 いずれの御本も、
 ロマン派の絵画、
 ラファエル前派の作品、
 そして黄金時代の挿絵本が大好きな方々には
 もう全力でおすすめしたい名“傑作選”です。

「きゅうじつのォ、りらッくすたいむにィ!」
「がっるるぐるるるる!」(←訳:うっとり見惚れよう!)

 では、みなさま、
 素晴らしい挿絵とともに、
 佳き休日をお過ごしくださいませ♪



 

 
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2014!新春特別企画♪ 《 女王陛下の銀星号事件 》 おまけのその5!

2014-01-03 21:08:31 | ♪2014!新春特別企画♪
 《名探偵テディちゃムズ、またも活躍!》
 《名馬と探偵の冒険!》
 《悪のブックメーカー摘発にテディちゃムズ貢献す!》
 《銀星号みごと女王杯獲得!》

 新春の新聞各紙には、
 名探偵テディちゃムズ、
 ユキノジョン・H・ワトソン博士と
 友人の虎くん、
 それに銀星号の名が見出しとなって躍りました。
 毎度お騒がせしております2014新春特別企画も、
 さあ、フィナーレでしょうか♪♪

「おいわいィだァ~ッ♪」
「パーティーだぁ!」
「がるるるぅ!」(←訳:祝勝会だぁ!) 

 ベーカー街のテディちゃムズの部屋では、
 ポン!ポン!とクラッカーがはじけ、
 テーブルに御馳走が並びます。

「みんなァ、たべてたべてッ!
 おにいちゃんのォおごりィだよゥ!」

  

「ああっ! 
 それは私が買ったばかりの福袋のお菓子っ!」

 兄・マイクマフト氏の悲痛な叫びは……

「こっちもうまそう!」

  

「そっそれは私の好物のクッキー!」

 えへん、祝勝会の喧騒にかき消されます。

「ぐっるるがるる!」(←訳:こっちもいいね!)
「ドーナツチケット!」

  

「わわわっ私のミスドの福袋までも~!」

 気にしない気にしない♪とテディちゃムズ。

「だってェ、おにいちゃんはァ、だいしょうりィ~」

 そうそう、万馬券を獲ったのですよね。
 テディちゃムズの単勝馬券の配当は、1.1111倍でしたが。

「いちならびィ!」
「ぴんぞろぉ!」
「がるるるる!」(←訳:おめでたい!)

 勝利の馬券は、
 女王様の肖像画、数々の事件の記念品、
 タバコならぬ熊笹を詰めたスリッパ等とともに
 暖炉の上に飾られました。
 さらには仕上げに、

「えいっ!」

 と、銀星号くんがドア枠のてっぺんに
 自分の蹄鉄を投げあげます。

 これで、今年は幸運が来ること間違いなし!

  

「あらためましてェ~きんがしんねんッ!」

 お読みくださった皆さまがたに
 心よりの御礼を♪

「ではッ、ことしもォ、よろしくゥ~」
「ぐるるがるるるる!」(←訳:お願いいたします!)



 
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2014!新春特別企画♪ 《 女王陛下の銀星号事件 》 その4!

2014-01-02 21:49:59 | ♪2014!新春特別企画♪
 消えた名馬・銀星号はどこに?

 ここだ!と、
 名探偵テディちゃムズは2014新春特別企画その4!も佳境となったいま、
 瞬殺で喝破いたしましたよ♪

「まほうをォ、とくにはァ、これがァいちばんッ!」

 魔法をかけられ、
 《くまダム・タッソー蝋人形館》の展示品にされていた銀星号の鼻先へ、
 名探偵テディちゃムズが突き付けたものは――

「わああっ??」
「がるるっ!」(←訳:それはっ!)

 ユキノジョン・H・ワトソン博士、
 友人の虎くんのお腹も、
 ぐぐ~っと鳴らしちゃったのは、

「やきぐりィ!」

 ピカデリー広場で買い求めた、焼き栗!
 懐中にしまっておいた栗は、ほどよくホカホカです♪
 食欲をそそるその香りに……

  

「ぷはっ! 目がさめた!」

 おのれを取り戻した銀星号。
 焼き栗をパクリと頬張り、ヒヒンといななき。

「ここはどこ?
 ぼくどうしてたの?
 あっ、それよりも、いまなんじ?
 レースが始まっちゃう!」

 そうです!
 レディングマ競馬場で開催される新春特別女王陛下杯!
 大本命馬の銀星号、
 王室厩舎のエース馬・銀星号!
 出走するのなら、

「いそごうッ!」
「はやくはやくっ!」
「ぐるるる!」(←訳:競馬場へ!)

 ヴィクトリア駅から特急列車に乗って、
 観客で満員のレディングマ競馬場へ。
 関係者入口から(またも顔パスで)予定時刻ぎりぎりに、パドックへ。
 ああ、なんとか間に合った、と思いきや、

   なんだぁ、あれはぁ?
   あれが銀星号か?
   縮んじまったのか?
   ちゃぐちゃぐ馬っ仔でねえの?

 こころない野次が浴びせられます。
 そうですねぇ、魔法は完全には解けきっていないようで、
 銀星号くん、
 あんまり競走馬っぽくないおめでたい容姿のまま、ですから……

「きにしなくてェ、いいのさッ!」

 立ちすくむ銀星号に、
 声をかけたのは名探偵テディちゃムズ。

「どんなァかッこうをしてたッてェ、
 きみはァ、きみッ、なのさッ!」

 そして、手に掲げてみせたのは、
 銀星号の単勝に賭けた馬券。

「これがァ、しんらいのォ、しるしッ!
 きみはァ、きッとォ、ゆうしょうゥできるゥ!」

 その言葉に、勇気百倍の銀星号!

  

 走ります!
 ゲートが開くやいなや、
 居並ぶ血統正しい名馬たちの長~い脚をかいくぐり、
 走って走って、
 貴賓席の女王陛下がたが見守る中、
 他馬をブッちぎりで――

  

 ゴール! 優勝です!

「やったあ!」

  

「うほほっ♪ よくやった!」

 マイクマフト氏が恵比寿顔で褒めたたえます。

「銀星号を誘拐し、
 オッズを不正操作しようと謀った闇ブックメーカーの一味は
 馬券売り場前で逮捕したわい。
 また、実にもって喜ばしいことに♪」

 鼻をうごめかすマイクマフト氏。

「女王陛下と私は、
 3連単を的中させた!
 万馬券だぞよ~♪♪♪」

 めでたきは新春のほまれ、
 皆の笑顔。
 祝い、寿(ことほ)ぐ、こころばえ。
 
 名探偵テディちゃムズと、
 ユキノジョン・H・ワトソン博士、
 虎くん、
 銀星号も、
 お正月の空に願うのでした。

「よいいちねんになりますようにッ!」




  ~その5!に(たぶん)続く!~



 
 
 
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