テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

100%、古代エジプト!

2015-10-21 21:40:48 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 はッぴょうゥ、されましたでス!」
「がるる!ぐるるがーる!」(←訳:虎です!来年のツール!)

 こんにちは、ネーさです。
 パリにて現地時間20日、2016ツール・ド・フランスの
 コースプレゼンテーションが行われました。
 来年のツール出発地はモンサンミシェル!
 スイスのベルンも初めてコースに登場します♪
 新王者は誰かなぁ?と期待もつのる本日は、
 読書をサボって、展覧会情報を、どうぞ~!

  


 
       ―― 黄金のファラオと大ピラミッド展 ――



 東京・六本木の森アーツセンターギャラリーにて、
 会期は2015年10月16日~2016年1月3日(11/24は休館)、
 『The Golden Pharaohs and Pyramids ~ The Treasures from the Egyptian Museum,Cairo』
 と英語題名が付されています。

「きんぴかのォ、おうさまァ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:王様のマスク!)

  

「おッ? ↑これはァ???」
「がるるるぐっる!」(←訳:彩色木棺だって!)

  

「↑こッちにはァ、ふぁらおのォ、ちょうぞうゥ?」
「ぐるるるるがるる!」(←訳:吉村先生もいます!)

 国立カイロ博物館は、もちろん、
 世界一のエジプト・コレクションを誇るミュージアムです。
 膨大なその所蔵品から、
 今回は100点を超える貴重な“エジプトの至宝”が来日!
 いちばん上の画像の
 『アメンエムオペト王の黄金のマスク』は、
 もう見間違えようのない
 100%古代エジプトスタイル!だわね。

「おうごんッ、いろあせずゥ!」
「がるる~!」(←訳:重そう~!)
「……あれェ?↓これはッ?」
「ぐるぐる??」(←訳:何だ何だ??)

  

 この展覧会のオフィシャルサポーターは
 オードリーの春日俊彰さん。
 音声ガイドや、
 展覧会の様子を紹介するTV番組にも
 春日さんが登場するそうですよ。
 
 ……春日さんの音声ガイドって、いったいどんな??
 と鳥肌が立っちゃったアート好き&歴史好きさんは、
 真実を確かめるべく
 六本木にお出掛けしてみてくださいね♪

「こわいものォみたさッ、じゃなくてッ」
「がるるるぐるるるっ??」(←訳:怖いもの聞きたさっ??)

 年末年始は東京で美術館巡りをするぞぉ!
 という御方も、ぜひ♪




    では、オマケ画像も、ここで、とりゃっ!
   
    『カンロ』さんの
    《ジュレ ピュレ 佐藤錦さくらんぼ味》!
    「わほォ!おひさしぶりィのォ、ぐみィ!」
    「ぐるるるがるる!」(←訳:ホントに桜桃味!)
    グミハンターの私ネーさも満足のお味、
    グミ好きさんは実食されたし!


  
  
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黄金の光の日。

2015-10-20 21:55:12 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 べすとふォー、でそろィましたでス!」
「がるる!ぐるるがるる!」(←訳:虎です!どこも強いぞ!)

 こんにちは、ネーさです。
 イングランドで開催中の2015ラグビーW杯、人気沸騰してますね!
 スポーツ誌『Number』のラグビー特集増刊号は売切れてしまって、
 私ネーさ、入手できませんでした……
 (24か25日に増刷分が出荷されるらしいです♪)。
 決勝戦に臨むのは、はたしてどのチームなのか?
 さらなる熱闘熱戦を確信しながら、
 はい、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪
 
  



    ―― エドワード・アーディゾーニ 若き日の自伝 ――



 著者はエドワード・アーディゾーニさん、原著は1970年に、
 日本語版は2015年5月に発行されました。
 英語原題は『THE YOUNG ARDIZZONE:AN AUTOBIOGRAPHICAL FRAGMENT』、
 20世紀を代表する絵本作家・挿絵画家アーディゾーニさんの
 自伝作品です。

 アーディゾーニさんといえば、
 『チムとゆうかんなせんちょうさん』をはじめとする
 《チム》シリーズ、
 エリナー・ファージョンさん文&アーディゾーニさん挿絵の
 『町かどのジム』、
 ミステリ作家であるいとこのクリスチアナ・ブランドさんの文章に
 アーディゾーニさんが挿絵を担当してベストセラーとなった
 『マチルダばあやといたずらきょうだい』
 といった作品で知られる20世紀児童文学界の巨匠さんですが、
 この御本は――

「わかいィころのォ、えどわーどさんッ!」
「ぐるるるるがるがる!」(←訳:少年時代のお話です!)

 題名にもありますように、
 この御本はアーディゾーニさんのチビっ子時代から
 青年期までを回想した
 “半生記”です。

 1900年、現ベトナムンのハイフォンで生まれ、
 5歳のときにお母さんや妹さんたちと
 英国の田舎の村へ移ってきたアーディゾーニさん。

 お父さんのオーギュスト・アーディゾーニさんは
 英語・仏語・伊語・独語・露語・中国語もペラペラ、
 日露戦争の様子をその目で見たともいう、
 非常に行動的な人物だったようです。

「でもォそれじゃあァ~…」
「がるるぐるるるるるぅ?」(←訳:一緒に暮らせないよぅ?)

 幼時の、かすかな記憶。
 英国に到着してからの、少年時代の記憶。

 この、子どもの頃の思いを
 アーディゾーニさんは瑞々しく、甘く、ほろ苦くもある筆で
 文章と絵にしています。

 村での暮らし、
 祖母と祖父のもとで過ごした日のこと、
 穏やかで美しいときもあれば、イジメに遭うこともあった――

「むむゥ! ひゃくねんまえェもォ~…」
「ぐるがるるる?」(←訳:今とおんなじ?)

 英国にはつきもの?の
 寄宿学校時代のお話が笑えます。

 反抗盛りの生徒たちは、気に入らない先生を
 教室に閉じ込めちゃった!
 しかも、先生が大の苦手としている
 馬もいっしょに!

「ぷふふふッ♪」
「がるるるっ♪」

 光と涙とが交差する
 アーディゾーニさんの回想は、
 20世紀前半に少年であった者の
 ひとつの典型(モデル)でもありましょうか。

 次第に大きくなる、戦争の足音。
 否応もなく、誰もが放りこまれる灰色の渦。

「つかのまのォ、へいわッ?」
「ぐるるがる……!」(←訳:悲しい影が……!)

 それでも、何にも代え難い
 黄金の日々。

 アーディゾーニさんのファンの方々は必読です♪
 歴史好き&児童文学好きな御方にも
 おすすめの一冊ですよ。ぜひ!



 
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山あり谷あり、の恋路。

2015-10-19 21:54:34 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 むゥ~んッ! ひきわけェ?」
「がるる!ぐるがる!」(←訳:虎です!残念です!)

 こんにちは、ネーさです。
 はいはーい、ユヴェントスはインテルと0-0のドローでした。
 ドンマイ、ドンマイ、次で勝ちましょう、次で!
 21日にはCL16強へ向けての一戦が待ってますからね。
 気持ちをシャキっと切り替えるためにも、
 本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  



            ―― 気分はフルハウス ――



 著者はジャネット・イヴァノヴィッチさん、
 原著は2002年に、画像の日本語版は2004年に発行されました。
 英語原題は『FULL HOUSE』、
 表紙画のタッチからもお分かりのように、
 “笑い”あふれる作品です。

「ぶたいィはァ、あめりかッ!」
「ぐるるるがるるぐるるぅ!」(←訳:アメリカらしいコメディ!)
 
 以前に御紹介しました
 大矢博子さん著『女子ミステリーマストリード100』で、
 取り上げられていたこの御本、
 面白そうだわ!と、読み始めた私ネーさですが……

 うふふふふっ♪
 いいですね~、この空気!
 本文の1ページ目から完全にコメディ重視、
 ビリー・ワイルダーさん監督&脚本のコメディ映画のように
 笑いのパンチが繰り出されますよ。

「ちがいィまス! まじめェなのでスゥ!」
「がるぐるるる!」(←訳:本人たちはね!)

 ヒロインの役どころを担うのは、
 ビリー・ピアスさん。

 小学校の教師をしている彼女は、
 バツイチで、ふたりの子どもの母親で、
 すこぶる運動音痴さんです。

 テニス、ボーリング、スキー、ヨット……
 どれもダメダメだったんですけれど……

 ポロならどうかしら?

「あうゥ、やッ、やめておいたほうゥがァ~いいィでス!」
「ぐるがるる!」(←訳:危険だよう!)

 でもね、いろいろ理由があって
 ビリーさんは思ったのです。
 何か上手になりたい、
 スポーツをうまくできるようになりたい――

 そして、申し込んだポロ教室で、
 ニコラス・カハチェクさんに出逢いました。

 新聞社の経営者で、
 大富豪で、
 趣味でポロ教室を開いているニコラス(通称はニック)さん、
 たいそう女性にモテるハンサムさんで、
 あっさりと、
 いえいえ、私たち読者の期待通り、
 ビリーさんと恋に落ちる、のですが。

「やまありィ、たにありィ!」
「がるるぐるる!」(←訳:恋路は大難路!)

 ビリーさんとニックさんを取り囲む脇役さんたちは
 見事に変人ばかり。
 必然的に、ふたりの周囲で起きるのも
 ヘンなことばかり。
 いえ、ヘンでいうだけでなく、
 次第に雲行きが怪しくなってゆく……?

「じけんでスかッ♪」
「ぐるるるがるる!」(←訳:ヘンテコ事件だ!)

 ヒロインとヒーローは
 めでたしめでたし♪の門出に辿りつけるのか?

 日本人の私たちにとって
 ちょっと分かりにくいのが
 ポロという競技でしょうか。

 ポロは、
 英国、米国、インドなどではお馴染みのスポーツであり、
 また、とーってもお金がかかる競技でもあります。
 自前で厩舎を所有し、
 馬たちを養い(もちろん厩務員さんたちも雇い)、
 チームを編成して試合をして……
 あらゆる面でリッチな、
 非常にリスペクトされる(憧れられる)競技。
 
 ですから、米国の女性読者さんは
 ニックさんがポロ教室を主宰しているという点だけでもう、
 なんてステキ!となっちゃうワケです。

「にほんでもぉ、みてみたいでス!」
「がるるぐる!」(←訳:本物のポロ!)

 ビリーさんとニックさんは
 本物の、いえ、まことの恋を成就できるのか?
 ミステリ好きさんもエンタ好きさんも
 愉快に笑ってお読みくださ~い♪
 

  
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巨樹、古樹を探して。

2015-10-18 21:46:09 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ぜッこうゥのォ、れーすゥびよりィ~♪」
「がるる!ぐるがぅるるぐっる!」(←訳:虎です!快走ジャパンカップ!)

 こんにちは、ネーさです。
 宇都宮市森林公園で開催されたジャパンカップ2015は
 バウク・モレマさん(トレックファクトリーレーシング所属、国籍はオランダ)が
 見事優勝を遂げました!
 昨日のクリテウムに続くトレック勢の連覇に
 8万2千人の観客さんが沸きましたよ~♪

「わきゃゥ!おめでとうございまスゥ!」
「ぐるるがるぐーる!」(←訳:さすが一流チーム!)

 自転車競技、ことにロードレースが
 もっともっと日本に根付くようにと願いながら、
 はい、ここからは読書タ~イム!
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  



         ―― 世界の巨樹と絶景の森 ――



 監修は濱野周秦(はまの・ちかやす)さん、2015年8月に発行されました。
 『Giant Trees and Superb Forest of the World』と英語題名が付されています。

 ジャパンカップの会場となった宇都宮市森林公園の
 古賀志林道という場所も
 自然愛好家さんにはよく知られる“森の道”だそうですが、
 この御本でわんさか♪と紹介されるのは、
 世界的に有名な《樹木》さんたち。

「たァいィぼくゥ、でス!」
「がるるるる!」(←訳:エントの森!)

 そうね、活字マニアさんは
 トールキンさん著『指輪物語』の登場する
 樹木の精霊のようなエント族を連想するかもしれませんね。

 何十年ではとても足りない、
 何百、何千年と生きてきた樹木の王土。

 この御本で取り上げられているのは、
 地球の歴史を体現しているとも言える樹木――
 たとえば、
 北アメリカのセコイアの森や
 ドイツのヨーロッパブナの森……

「おォ! これがァ~!」
「ぐるるがる!」(←訳:黒い森だね!)

 アジアにも、もちろん
 名物《樹木》はありますよ。

 ミャンマーのランピ島海洋国立公園のオオバヒルキ(ヤエヤマヒルギ)は
 いわゆるマングローブ林。

 同じミャンマーでも、
 内陸の標高1100m地点ビンダヤで
 長い枝を広げているのは
 御釈迦さまゆかりのインドボダイジュ。

 マレーシアのダナン・バレー自然保護地区に
 すっととそびえるメンガリスは、
 わお!イウォーク族(スターウォーズに出てくるコグマさんですね)が
 好きそうな背高のっぽな樹木です。

「あはァ! これェ、しッてるでス!」
「がるぐるるるる!」(←訳:あのTVCMの!)

 ♪この木なんの木~♪と歌いたくなる
 ハワイ州モアナルア・ガーデンのアメリカネムの巨樹。

 広告写真に使われるのは、
 南アフリカの首都プレトリアに咲く
 ジャカランダ並木に紫色の花の光景、でしょうか。

「あッ! これもォよいィでスゥ~♪」
「ぐるる!」(←訳:印象的!)

 イタリア・ローマの遺跡に
 ひょろんと縦に長い松の一群……
 イタリアカサマツも、絵になりますねえ。

「ばおばぶゥ!」
「がるる!」(←訳:サクラ!)
「やしのきィ!」

 熱帯から高緯度地域までを網羅する
 多様な樹木の写真集は、
 疲れた目を心地よく癒してくれます。
 
 このごろ『絶景の~』と題されたビジュアルな御本が多く、
 その中ではこちらの御本はあまり目立たない方かと思いますが、
 おすすめですよ!
 静かな時間を過ごしたいときなどに、ぜひ♪
 
 
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特集はフジタさん♪

2015-10-17 21:44:53 | ミュゼ
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 おおッ! ふみィさんがァ、やッたでス!」
「がるる!ぐるるー!」(←訳:虎です!優勝だー!)

 こんにちは、ネーさです。
 祝!宇都宮市で今日17日に開催されたジャパンカップクリテリウムで
 別府史之さん(トレックファクトリーレーシング所属)が優勝しました!
 
「おめでとうゥございまスゥ!」
「ぐるぅぐるぅ~!!」(←訳:拍手ぅ拍手ぅ~!)

 観客数は過去最高の43000人を記録!
 さあ、明日18日のジャパンカップはどうなる?
 わくわくドキドキしながら、
 本日は読書をサボって展覧会情報を、どうぞ~♪

  



        ―― 特集 藤田嗣治、全所蔵作品展示。 ――



 東京・千代田区北の丸公園の東京国立近代美術館の
 所蔵品ギャラリー(4-3階)にて、
 会期は2015年9月19日~12月13日(月曜休館、ただし11/23は開館し11/24は休館)、
 『Fujita Tsuguharu:Complete Works from the Museum Collection』
 と英語題名が付されています。

「わほほゥ♪ れおなーるおじさんッ♪」

  

 この特集は、
 東京国立近代美術館の、4階、3階のフロアを使い、
 美術館が所蔵する藤田嗣治(ふじた・つぐはる)さんの作品25点と、
 特別出展の1点を展示するものですが、
 特筆すべきは、
 藤田さんが描いた“戦争画”14点の一挙展示です。
 戦後、藤田さんの運命を決する原因ともなった作品群が
 まとめて公開されるのは初のこと、なのだそうですよ。

 また、藤田さん旧蔵の挿絵本、
 藤田さんの言葉を伝える当時の雑誌も展示されますし、
 藤田さんが監督をつとめた映画も
 ギャラリーで常時上映!

「がるるるるるぐるるるる!」(←訳:フジタさんの魅力を解剖!)

  

 なお、この特集展示は
 特別企画展とは異なるものですので、
 常設展示の観覧料(一般¥430、大学生¥130)で
 観賞できるんです。

 (注意 : 高校生以下および18歳未満、キャンパスメンバーズ、
  MOMATパスポート所有の方、友の会・賛助会会員の方々、
  65歳以上および障碍者手帳をお持ちの方とその付添者1名は無料です)

 さらに!
 第一日曜日(11/1、12/6)と
 文化の日11月3日も入場無料ですって!

「それはァ、たのしィ~!」
「ぐるるがるるぅ!」(←訳:気軽に行けるぅ!)

 最寄り駅はメトロ東西線の竹橋駅(1b出口)になります。
 近代日本の美術の殿堂へ、
 アート好きさんは、ぜひ、お出掛けを♪♪




   で、今回のオマケ画像なのですけれど。
  
   少し前に発売されたサッカー専門誌『World Soccer King』、
   新生ユヴェントスの特集号でした。
   ええ、ラグビーと自転車の次は海外サッカーでしょう!
   「いたりあァだーびィーでス!」
   「がるるるぐるるる!」(←訳:蹴散らせインテル!)
   現地時間18日の重要な一戦に向け、
   私ネーさ、イタリアへ元気玉を飛ばしております。
   FORZAだユーヴェ!

   では、サッカーに興味ない御方もある御方も、
   穏やかな休日を。
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拍手?それともブーイング?

2015-10-16 21:54:08 | ブックス
 こんにちは、ネーさです!
 せーのっ!

 祝!2015ジャパンカップサイクルロードレース開幕!!

 ……っていうのに、何なの、この雨はーっ!

「こんにちわッ、テディちゃでス!
 いちりゅうれーさーさんたちィ、さんせんッ!」
「がるる!ぐるがるるぐるる!」(←訳:虎です!あの王様が来ます!)

 明日17日には宇都宮市の市街地でクリテリウムが、
 18日には宇都宮市森林公園を中心とするコースで
 ロードレースが開催されます。
 今年は幾度もTT世界チャンプの座に輝いたファビアン・カンチェラーラさんが来日!
 宇都宮市へ行く機会がある御方は、ぜひ観戦してくださいね♪
 (どうか雨がやみますように!)
 えーと、では、ここからはアタマを切り替え、
 読書タイムの始まり始まり~♪♪ 

  



           ―― ミステリー・アリーナ ――



 著者は深水黎一郎(ふかみ・れいいちろう)さん、2015年6月に発行されました。
 はい、御本の題名からもお分かりのように、
 ミステリ小説、なんですが……。

「これはァ、なかなかッ!」
「ぐっるるる!」(←訳:凝ってます!)

 御本の出だしは、
 ミステリ小説に詳しい活字マニアさんならば、
 ああ、あれね、
 と頷かれるであろう設定です。

 都会からずいぶん離れていて不便な、
 しかし風光明媚な土地に立つお屋敷。
 そこへ、ワケあり風な訪問者たちがあり、
 “事件”が起こる。
 けれど、折からの悪天候で
 お屋敷は孤立してしまう……。

「たすけがァ、こないィのはァ、こわいィでスゥ!」
「がるるぐるがるる!」(←訳:犯人と一緒なのも!)

 お屋敷に閉じ込められた者たちのうち、
 誰が犯人なのか、
 分からぬままに救援を待つ。

 という《クローズド・サークル》と称される類のミステリ作品、
 かと見えたんですが、
 そこで唐突な場面展開!

「あれれれッ??」
「ぐるがる?」(←訳:ここどこ?)

 ここは……テレビ局のスタジオ?
 大人気番組《推理闘技場(ミステリー・アリーナ)》の
 生放送現場ですって?

「ふァ? てれびィ~??」
「がるるぐるるるる?」(←訳:事件はどうしたの?)

 ここで、私たち読者は知ることになります。

 孤立したお屋敷での事件と、
 TVスタジオでの推理合戦――

 二つが同時進行してゆく形で
 この作品は構成されているのだと。

「えッとォ~、つまりィ~…」
「ぐるるるがる?」(←訳:謎解きの大会?)

 お屋敷で何が起きたのか。

 少しずつ語られてゆくストーリーの
 先の先まで推理して
 犯人を当てた人には多額の賞金を進呈しよう!
 
 と、番組司会者さんは得意げに胸を張りますが……?

「むぎゅゥ! それはァ、あやしィ!」
「がるるるるぐるるる!」(←訳:落とし穴がありそう!)

 解答者から繰り出される推理の嵐と、
 それを打ち崩す事件の展開。
 
 正解はいったいどこにあるの?と読み手は
 大いに戸惑います。
 読み着いた果ての、結末は――

「むむむむゥ! これはッ?」
「ぐるるるるがる!」(←訳:凝りまくりです!)

 凝りに凝った《推理闘技場》の知恵くらべ。
 この結末に、
 怒るか、ニヤリとするか。
 著者さんの仕掛けに、ブーイングするか、拍手するか。
 
 シャレが分かる活字マニアさんと
 ミステリマニアさんにおすすめです。
 一読してみてくださいね~♪
 
 
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~ 寄り道の先の、名言 ~

2015-10-15 21:48:45 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ネーさッ、がんばッてェべんきょうゥちゅうゥ!」
「がるる!ぐるるるがる?」(←訳:虎です!トリセツ熟読?)

 こんにちは、ネーさです。
 新入りDVDレコーダーはお利口さんですので、
 まぁ付き合いやすいんですけどね、
 時折り古いDVDレコーダーが恋しくなります……
 壊れてしまったHDDの中には
 ユヴェントス対バルサのCL決勝戦の録画があったんですよ(涙)!
 皆さま、重要なデータはこまめにディスクに記録しておきましょう(滝涙)!!
 では、よいしょ、と気を取り直して
 本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~!

  



          ―― へそ曲がりのための名言講座 ――



 著者は ひろさちや さん、2015年5月に発行されました。
 『これで、こころは楽になる』と副題が付されています。
 1996年に刊行された『ひろさちやのこころが楽になる言葉』を改題、
 加筆修正、こうして文庫化されました。

「きッとォ、へそまがりィ、ッていうところがァ~…」
「ぐるがる!」(←訳:ミソだね!)

 前々回記事では、
 ロバート・ブルームさんの画集『JAPAN』を、
 色がみどころです!
 と御紹介いたしましたが、
 この御本の読みどころは――

 脱線!

 でしょうかしら♪

「だッ、だッせんッ??」
「がるーる!」(←訳:危なーい!)

 いえ、危険って訳じゃなくて、
 主題がだんだんズレてゆく様子に
 読む側はぷぷっと笑ってしまうのです。
 たとえば――

 ベンジャミン・フランクリンさんの名言
 《人間の幸福は、日常の小さな便宜から生まれる》。

 著者・ひろさん、この言葉を論じ……ているはずが、
 なぜか、フランクリンさんのつくった他の格言、
 《早寝早起きは健康・金持ち・知恵のもと》、
 《今日できる仕事を明日に延ばすな》、
 へと話題が逸れてゆきます。

 それって、言い換えれば
 《明日できる仕事を今日するな》ってことだよな、
 と、ほくそ笑むひろさん。

 そういえば、ローマではこんな言い方もするらしい――

 《明日できることは今日するな、
  他の奴でできることはおまえはやるな》。

「むむゥ! さすがはァ、いたりあんッ!」
「ぐるがるっるるぅ!」(←訳:へそ曲がってるぅ!)

 そうしてさんざん脱線した挙句に、
 むりやり本題へ戻してゆくチカラワザも
 これまた微笑ましいですね。

「ぷぷふふふッ♪」
「がるるぐる!」(←訳:楽しい脱線!)

 沢庵さんの《此世の人、来たとおもへは、苦労もなし》、
 ガリレオ・ガリレイさんの《それでも地球は動く》、
 モンテーニュさんの《わたしは何を知るか?》、
 フランツ・ファノンさんの
 《一人でも反対があれば橋をかけない》などなど。

 ひろさんによる全30の名言の解釈と諧謔、
 いずれも、読んでしばらく経ってから
 ググっと来ます。

 つまり、ふとしたときに
 思い出し笑いしちゃったりして。

「それはァ、やぱりィ!」
「ぐるがぅる!」(←訳:危険じゃん!)

 表面に笑いをまぶしてはいるけれど、
 その実、巧みに智慧と知識を伝授してくれる一冊、
 脱線と寄り道を楽しみつつ、
 ゆっくり、じっくり、味わってみてくださいね。
 オトナな活字マニアさんに、おすすめです♪


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予定は、2026年。

2015-10-14 21:50:27 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 いそがしそうゥでェ、かわいそうゥ!」
「がるる!ぐるるるがるるー!」(←訳:虎です!お休みをあげてー!)

 こんにちは、ネーさです。
 ラグビー日本代表選手の皆さん、
 ものすっごく引っ張りダコになっていますね。
 でも、しつこい質問にも笑顔で答える姿にプロ魂を感じます。
 選手の皆さんがゆっくり休養できるように、と願いつつ、
 本日は私たちも読書をサボって、
 映画情報を、どうぞ~♪
 
  



         ―― 創造と神秘のサグラダファミリア ――



 監督はステファン・ハウプトさん、2013年に制作されました。
 『知りたかった!ガウディ未完の教会建築プロジェクト』と副題が付されています。
 公開は、2015年12月ですよ~!

「あはァ! がうでィおじさんッ!」
「ぐるるがっるるるー!」(←訳:映画になったんだー!)            

  

 ―― 神は急いでおられない。焦らなくていい ――

 と、ガウディさんの言葉ですが、
 そのアントニ・ガウディさん没後100年となる
 2026年の完成目指し、
 今日もトントンカンコンと
 建築真っ最中の『サグラダ・ファミリア』。

「かんせいィしまスかッ?」
「がるるぐるるる!」(←訳:するといいけど!)

 この映画は
 1882年の着工から百年を超えて続く建築プロジェクトを、
 スタッフしか入れない内部の映像と
 建築関係者さんたちへのインタビューによって
 解明しようと試みるドキュメンタリー作品です。
 
  

 主任建築家ジョルディ・ボネットさん、
 主任彫刻家の外尾悦郎さん、
 彫刻家のジョセップ・スビラックスさん他、
 ガウディ建築のファンの方々には
 お馴染みの“チーム・サグラダファミリア”の精鋭さんたちが
 出演なさっているんです。

「じゅうにがつにィ、こうかいィでスゥ!」
「ぐるる!」(←訳:年末だ!)

 12月なんてまだまだ先よ、と呑気に構えていると
 アッという間に来ちゃいますからね、年末!

 なので、ちょっと気が早いかしらと思いましたが、
 建築好きな方々は、スケジュール帳に書きこんでおきましょう。
 東京のエビスガーデンシネマをはじめ、
 全国で上映される予定になっています。
 たぶん、アート系上映館が中心になりそうですね。

「おおきなァすくりーんでッ!」
「がるぐるる!」(←訳:鑑賞しよう!)

 93分のカタロニア旅行、
 活字マニアさん&映像マニアさんも、ぜひ!

 
 
 
    では、ここでオマケ画像!なんですけど……
   
    どうしよう、これ……
   『パナソニック』さんの《DIGA》ですって???
   「こわれちゃッたのでス!」
   「ぐるるがるーるーる!」(←訳:DVDレコーダーが!)
   使っていた古いDVDレコーダーが壊れてしまい、
   デジタル機器に詳しいネーさ弟が見繕ってきてくれたのが、
   この《DIGA》くんなんです。
   ああ~…最新機器だわぁ~…トリセツ読んで勉強しないと~…(溜め息)。
   


  
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モノクロよりも、ずっと!

2015-10-13 21:46:50 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでスゥ!
 わほゥ! おかえりなさいィ~でス!」
「がるる!ぐるるるぅ!」(←訳:虎です!大人気だぁ!)

 こんにちは、ネーさです。
 帰国したサクラの勇者さんたち、圧巻の貫録でしたわね♪
 (あのスーツの肩幅は…!)
 選手さん&チームスタッフさんに今日もねぎらいの拍手を送った後は、
 さあ、本日の読書タイムを、どうぞ~!

  

 

               ―― JAPAN ――



 監修は岡部昌幸(おかべ・まさゆき)さん、2015年8月に発行されました。
 画集好きな活字マニアさんは既に御存知でしょうか、
 ロバート・ブルーム( Robert Fredrick Blum )さんによって描かれた、
 《明治のジャパン》を。

「なるほどォ、めいじィ!」
「ぐるがっるるぐるる!」(←訳:髷を結ってるもんね!)

 御本の表紙になっているのは
 『花売り(Flower vender)』(1891-1892)という作品です。

 髷に着物、手には煙管の、
 お花を売り歩く日本人男性が
 道端にしゃがんでいるところ――

 なのですが、
 この作品の、いえ、この御本の見どころは、
 男性の素性や髷云々ではなく、

 色です!!

「ふぁァ? いろッ??」
「がっる??」(←訳:色って??)

 江戸時代末期から明治にかけての写真を
 見たことは、ありますよね。
 歴史の教科書には坂本竜馬さんや土方歳三さんのお写真が掲載されていますし、
 留学中のサムライさんたちが
 ロンドンや米国で記念に撮ったお写真も
 現代に伝えられています。

 ただ、それらのお写真には
 “色”がない。

 当たり前ではありますが、
 白と黒の、モノクロームで写真す。
 或いは、変色してセピア色になっているかもしれませんが……

「でもォ、ここにはァ~」
「ぐるるがる!」(←訳:色彩がある!)

 古い写真に着色したものではない、
 本物の色彩。

 画家ロバート・ブルームさんは
 1857年米国オハイオ州シンシナティに生まれました。
 肺炎のため、ニューヨークで没したのは1903年――
 45歳の若さでした。

 短いその生涯に、
 エポックメイキングな何かがあったとしたら、それは
 1890年から1892年にかけて
 日本に滞在したことでしょうか。

「はるばるとォ、うみをォこえてッ?」
「がるるる!」(←訳:ようこそ!)

 油彩で、水彩で、パステルで、
 ブルームさんは当時のJAPANを写し取ります。
 トーキョーの街角、
 働く人びと、
 和装の女性たち、
 子どもたち。

 写真には収まりきれない、この色、この活気!

「しゃしんよりもォ!」
「ぐるる!」(←訳:リアル!)

 ブルームさんとは、どんな人物だったのか?
 その生涯がどのようなものであったか?

 御本に収録されている年譜や解説文から
 少しずつ明らかになってゆきます。

 一画家が目にした、
 変動期の日本お鮮やかな色彩も。

「むかしむかしィだけどォ~」
「がるるるる!」(←訳:褪せてない!)

 アート好きさん、
 近代史好きな活字マニアさんも、ぜひ、一読を!
 雄弁な明治の“色”が心に残ります。

 

 
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ドクターを乗せて、はるばると。

2015-10-12 21:50:47 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 あいるらんどォ、つよしィ!」
「がるる!ぐるるっる?」(←訳:虎です!全勝だって?)

 こんにちは、ネーさです。
 ブレイブブロッサムのおにいさんたち、
 明日の帰国時には空港で大歓迎を受けることでしょう♪
 同じように、自国民から英雄視されているのが、
 アイルランド共和国と北アイルランドの合同チームから成る
 アイルランドのラグビー代表チーム!
 全勝で8強入りした彼らの闘いぶりは如何に?
 ……あー、うっかりスポーツネタに走っちゃいましたけど、
 はい、読書タイムもいつものように。
 本日は、こちらの小説作品を、どうぞ~♪
 
  



             ―― 天空の救命室 ――



 著者は福田和代(ふくだ・かずよ)さん、2015年6月に発行されました。
 『航空自衛隊航空機動衛生隊』と副題が付されています。

「えいせいたいィ、ッてェ、えーとォ??」
「ぐるるるるがるる?」(←訳:お医者さんですか?)

 ええ、国籍や時代を問わず、
 軍事用語で“衛生”とつけば、
 大抵が医学・医療関係にヒトやモノに『結びつきます。

 この御本に登場する機動衛生隊さんというのは、
 《空飛ぶ病院》部隊の面々――

 お医者さん、救急救命士さん、
 専属のパイロットさんによる
 少人数の部隊です。

「へりこぷたーでェ、しゅつどうゥ?」
「がるぐるる!」(←訳:なら速いね!)

 速さを重視するなら、
 ヘリコプターが有利なのですが、
 ご覧ください、
 あちらに見える丸っこく、
 ずんぐりとした大きな飛行機を。

「ふァ~、おおきいィ~!」
「ぐるるる!」(←訳:輸送機だ!)

 C-130H――ハーキュリーズとも呼ばれる、
 ロッキード社製の大型輸送機に
 搭載されているのは、
 ICUで使われているような医療器具の数々を詰め込んだ
 機動衛生ユニット。

 これさえあれば!
 
 ドクターヘリの搬送距離がおよそ400キロメートルであるのに対して、
 輸送機なら最大で4千キロメートル飛べますから、
 より遠くまで、患者さんを運べますよね。

「にほんじゅうゥ、どこにでもォ~」
「がるる!」(←訳:行ける!)

 医療機器とお医者さんを乗せた飛行機、
 そして滑走路さえあれば。

 たとえば、今しているように、
 緊急に臓器移殖が必要な重症患者さんを、
 北海道の病院から、
 岡山の病院まで
 ひとっ飛びで連れてゆくこともできる!

 のですが……

「どッどうしたのでスかッ??」
「ぐるるるがるるっ」(←訳:トラブルですかっ)

 飛行機が時間通りに離陸し、
 ユニットの医療機器も正常に作動し、
 お医者さんの手当も万全、
 ではあっても。

 人間のこころは
 予定表のようには進まないものです。

 医官の内村彰吾(うちむら・しょうご)さんは、
 快調に飛行するC-130Hの機内で動揺していました。

 患者さんが突然、
 移植手術を止める!
 と言い出したのです。

「ええッ? そんなァ~!」
「がるるる?」(←訳:いきなり?)

 患者さんの心境を一変させたものとは?

 空港へ飛行機を戻してください!
 いやダメだ!
 患者さんの説得を!
 戻るなら戻る行くなら行くで早く決めろー!

 と大騒ぎの中、内村医官はどう出るか――

「ふァ、そらのォうえもォ~」
「ぐるるるる~…!」(←訳:たいへんだ~…!)

 ノンフィクションではありません、
 エンタなフィクション作品です。
 けれど、資料に基づき、説得力のある背景を持った物語は
 ノンフィクション好きさんにも
 おすすめですよ。
 一読してみてくださいね~♪
 

  
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