「こんにちわッ、テディちゃでス!
それでもォめざせェ~、とらいッ!」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!サクラ咲け!)
こんにちは、ネーさです。
《最強の敗者》たちに、
今回も観客を総立ちにさせちゃえ!
とエールを送りながら、
さあ、本日は休日の読書タイムに相応しい
楽し~い御本を、どうぞ~♪
―― 中野のお父さん ――
著者は北村薫(きたむら・かおる)さん、2015年9月に発行されました。
おお~♪
表紙の益田ミリさんの装画からして
楽しい予感をグングン高めてくれてますね。
「くんかッ、くんくんッ!
うむゥ!これはァ、よいィおはなしでス!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:匂いで分かるよ!)
題名の中野(なかの)とは、
東京にお住まいではない方々も御存知のことでしょう、
JRの中野駅、メトロの中野駅もありますね、
有名なコンサートホールや、
マニアなコレクターさんが集まるお店が多い、
あの中野を指しています。
主人公の田川美希(たがわ・みき)さんは、
東京の出版社に勤務する編集者さん。
そして、美希さんの御両親の、
お家は中野に在るのです。
「かえりたいィときはァ~」
「がるぐるるるるがる!」(←訳:すぐ帰れるのが便利!)
美希さん、けっこう頻繁に
実家へ顔を出しています。
お母さんのお料理が恋しくて?
たまには少女時代を過ごした自分の部屋ででぐっすり眠りたくて?
それもあるんですけど、
いちばんの理由は……
お父さんの知恵を借りたくて。
「ふァいッ! おとうさんはァ~…」
「ぐるがるるる!」(←訳:歩く百科事典!)
高校教師をしているお父さんは、美希さんいわく
――どうしてそんなこと、知ってるの?
と言いたくなっちゃうほどの物識り人間さんです。
しかも、編集者である美希さんの、
これどういうことかしら?な疑問に、
シャキン!と
打てば響くように答えてくださる奇特な知恵者でもあります。
「やりまスねッ、おとうさんッ!」
「がるぐるるる!」(←訳:探偵みたいだ!)
探偵みたいはお父さんが的中させるのは、
編集者・美希さんならではの疑問。
専門の古書店主さんも首を傾げる、
文豪の手紙の謎は――
或る有名な俳句の解釈法の謎は――
マラソン完走後の、数字の謎は――
「ちいさいけれどォ~…とけないィままだとォ~…」
「ぐっるるがるるる!」(←訳:スッキリしない謎!)
解けないままだと、ああ、気に懸かってしょうがない。
でも、スカっと解ければ。
「うきゃッ♪ きぶんそうかいィ!」
「がるがる~!」(←訳:晴れ晴れ~!)
爽快感とユーモアと優しさが
綿密に織り込まれたお父さんの答案。
高校教師のお父さん像には、
著者・北村さんの経験が投影されているのでしょうか。
収録されている短編8作品、
どれも《読む喜び》を味わえる最高の逸品です♪
私ネーさのおすすめは『闇の吉原』という作品ですが、
さて、皆さまのお気に入りは?
「ぜひぜひィ~」
「ぐるる!!」(←訳:一読を!!)
それでもォめざせェ~、とらいッ!」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!サクラ咲け!)
こんにちは、ネーさです。
《最強の敗者》たちに、
今回も観客を総立ちにさせちゃえ!
とエールを送りながら、
さあ、本日は休日の読書タイムに相応しい
楽し~い御本を、どうぞ~♪
―― 中野のお父さん ――
著者は北村薫(きたむら・かおる)さん、2015年9月に発行されました。
おお~♪
表紙の益田ミリさんの装画からして
楽しい予感をグングン高めてくれてますね。
「くんかッ、くんくんッ!
うむゥ!これはァ、よいィおはなしでス!」
「ぐるるがるるる!」(←訳:匂いで分かるよ!)
題名の中野(なかの)とは、
東京にお住まいではない方々も御存知のことでしょう、
JRの中野駅、メトロの中野駅もありますね、
有名なコンサートホールや、
マニアなコレクターさんが集まるお店が多い、
あの中野を指しています。
主人公の田川美希(たがわ・みき)さんは、
東京の出版社に勤務する編集者さん。
そして、美希さんの御両親の、
お家は中野に在るのです。
「かえりたいィときはァ~」
「がるぐるるるるがる!」(←訳:すぐ帰れるのが便利!)
美希さん、けっこう頻繁に
実家へ顔を出しています。
お母さんのお料理が恋しくて?
たまには少女時代を過ごした自分の部屋ででぐっすり眠りたくて?
それもあるんですけど、
いちばんの理由は……
お父さんの知恵を借りたくて。
「ふァいッ! おとうさんはァ~…」
「ぐるがるるる!」(←訳:歩く百科事典!)
高校教師をしているお父さんは、美希さんいわく
――どうしてそんなこと、知ってるの?
と言いたくなっちゃうほどの物識り人間さんです。
しかも、編集者である美希さんの、
これどういうことかしら?な疑問に、
シャキン!と
打てば響くように答えてくださる奇特な知恵者でもあります。
「やりまスねッ、おとうさんッ!」
「がるぐるるる!」(←訳:探偵みたいだ!)
探偵みたいはお父さんが的中させるのは、
編集者・美希さんならではの疑問。
専門の古書店主さんも首を傾げる、
文豪の手紙の謎は――
或る有名な俳句の解釈法の謎は――
マラソン完走後の、数字の謎は――
「ちいさいけれどォ~…とけないィままだとォ~…」
「ぐっるるがるるる!」(←訳:スッキリしない謎!)
解けないままだと、ああ、気に懸かってしょうがない。
でも、スカっと解ければ。
「うきゃッ♪ きぶんそうかいィ!」
「がるがる~!」(←訳:晴れ晴れ~!)
爽快感とユーモアと優しさが
綿密に織り込まれたお父さんの答案。
高校教師のお父さん像には、
著者・北村さんの経験が投影されているのでしょうか。
収録されている短編8作品、
どれも《読む喜び》を味わえる最高の逸品です♪
私ネーさのおすすめは『闇の吉原』という作品ですが、
さて、皆さまのお気に入りは?
「ぜひぜひィ~」
「ぐるる!!」(←訳:一読を!!)