テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

― 星々のものがたり ―

2016-05-21 21:56:18 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 せェ~のォ……とりゃあああァ~ッ!」
「がるる!ぐるるぅーっ!」(←訳:虎です!うんしょーっ!)

 こんにちは、ネーさです。
 はいっ、投げましたよ元気玉!
 初の二季連続二冠を見据え、
 今夜ユヴェントスはコッパ・イタリア戦を闘います!
 一方、私ネーさは、
 本日は読書をサボって
 こちら↓の展覧会にお出かけしてまいりましたので、
 そのミニレポを、どうぞ~♪

  
  




       ―― HAGIO MOTO 萩尾望都SF原画展 ――



 東京都武蔵野市の武蔵野市立吉祥寺美術館にて、
 会期は2016年4月9日~5月29日(5/25は休館)、
 『宇宙に遊び、異世界にはばたく SF Artworks』と副題が付されています。

「うわおおォ♪ げんがてんッ!」
「ぐるるるる~!!」(←訳:萩尾さんの~!!)

 日本の漫画界を代表する作家・萩尾望都さん。
 現在、武蔵野市立吉祥寺美術館では
 萩尾さんのカラーイラスト、
 コミック生原稿など、
 200点を超えるSF原画が展示されています
 (注:5月6日に一部展示替えがありました)。

  

 萩尾さんのSF作品……
 きっと、並々ならぬ思い入れをお持ちの方は多いことでしょう。
 萩尾さん大好きな私ネーさも、
 なんというか、もう、展覧会場で……

「ふわわァ~♪」
「がるるるるるるる!」(←訳:立ち尽くしました!)

 記憶の底に埋もれていた、
 感情と感動がよみがえり、
 泣きそうになってしまいました。

 ああ、この物語、こういう絵だったっけ、
 このセリフ、この展開、この構図……と
 初めて読んだ時の、
 お腹の底からの驚嘆がどーんとふたたび!

「ネーさだけじゃァ、ないのでスゥ!」
「ぐるるるるがる!」(←訳:観客さんの熱気!)
「すごかッたでスよッ!」

 そうね、
 美術館にいらしてた方々は皆さん、
 とても熱心に展示作品に見入っていました。

  

 上の画像2点は、会場入口近くの
 撮影可スポットで、パチリ。

 『スターレッド』、
 『百億の昼と千億の夜』、
 それに『11人いる!』『銀の三角』
 『マージナル』……
 名作傑作ばかりですが、
 私ネーさのおすすめは、
 『モザイク・ラセン』!

  

「おもしろォたのしィ~えすえふゥ!」
「がぅるるるっるぐる!」(←訳:ファンタジックだし!)

  

 萩尾さんのクリエイティビティ、
 超人的な画力に圧倒されるこの展覧会の図録
 『萩尾望都SFアートワークス』は
 一般の書店さんでも購入できます。
 吉祥寺の原画展に来られない御方は
 本屋さんのアート本もしくはコミックスのコーナーで
 『SFアートワークス』を探してみてくださいね~♪

「げんがてんのォかいきィはァ~、あとォ、いッしゅううかんッ!」
「ぐるるがるるるっ!」(←訳:お急ぎくださいっ!)
 
 



    さて、ここでオマケ画像も、どんと!
   
    武蔵野市立吉祥寺美術館がある
    FFビル(コピス吉祥寺A館)の6階には
    ジブリグッズのショップもあって、
    トトロくんとバス停のディスプレイが
    可愛いったらなかったわ!
    「あのォ、ばすていィ!」
    「がるるる!」(←訳:稲荷前の!)
    ファンの方々は展覧会鑑賞後に、
    覗いてみてくださいね。
    お隣にはリラックマくんのショップもありますよ♪

    では皆さま、穏やかな休日を!

       
    
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優れたるもの、その名は……?

2016-05-20 22:01:18 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 うむむゥ~! まことにィ~ふしぎィでス!」
「がるる!ぐるる~!」(←訳:虎です!椿事だ~!)

 こんにちは、ネーさです。
 ジロ・ディ・イタリア第12ステージでは、
 1位でゴールした選手さんが、
 この先は僕向きのコース内容じゃないから~
 それに~年間スケジュールの関係でここらでパスさせてね~のリタイア宣言!
 という珍現象が発生いたしました。
 日本じゃちょっと有り得ないわあ……
 溜め息しながら、さっ、今日も読書タイムですよ。
 本日は、ユニークなミステリ作品を、どうぞ~♪
 
  



        ―― トイプー警察犬 メグレ ――



 著者は七尾与史(ななお・よし)さん、2016年2月に発行されました。
 えー、トイプードル犬がコスプレしている表紙イラストに、
 コメディ?
 それともSF?と思われる方々も少なくないかもしれませんが、
 内容は至ってマジメです。

「ほんもののォ、けいさつけんッ!」
「ぐるぐるがるるー!」(←訳:たまたまトイプー!)

 警察犬種として
 日本警察犬協会が指定しているのは
 7種類のワンコたち。

 シェパード、
 ドーベルマン、
 エアデール・テリア、
 コリー、
 ボクサー、
 ラブラドール・リトリーバー、
 ゴールデン・リトリーバー、の7犬種です。

 けれど、上記以外のワンコたちも、
 嘱託警察犬審査会で合格した犬であれば、
 嘱託警察犬になれるのです。

 そう、優秀ならば、
 トイプードルくんも、もちろんウェルカム!

「はたらくゥ、わんこくんッ!」
「がるるる!」(←訳:偉いなあ!)

 都心から電車で50分で到着する都下のF市にある
 《鳥海(とりうみ)ドッグセンター》。

 トイプードルのメグレくんは、
 そのドッグセンターに所属し、
 かつまた警視庁の依頼を受けて活動する
 嘱託警察犬です。

「ちッちゃくてもォ~」
「ぐるるがるる!」(←訳:本物ですよう!)

 キャラメル色の巻き毛に、
 お人形さんみたいなルックスのメグレくん。

 今日もワケありのお散歩から帰ると、
 センターに届いていたのは……出動のオファー!

 メディアも注目する或る事件の捜査に、
 メグレくんも加わることになったのです。

 メグレくんの相棒というべき
 ハンドラーの早乙女俊介(さおとめ・しゅんすけ)さんと
 現場を訪れたメグレくんが見た、
 いえ、嗅いだものは……

「にィ~おォ~うゥ~!」
「がるるるる!」(←訳:犯人臭気が!)

 ハンドラーの早乙女さんが“犯人臭気”と呼ぶそれは、
 犯罪者が現場に残した“悪意”の匂い……?

 悪意の香りを手掛かりならぬ鼻掛かりに、
 メグレくんの推理は、いえ、追跡行は
 どんな逮捕劇につながるのか。

「めぐれくんッ、ことばはァ、しゃべらなくてもッ!」
「ぐるがる!」(←訳:雄弁です!)

 ライトなストーリー展開ながら、
 犬と人との理想の係わり方が随所に示唆される、
 警察“犬”小説。

 ちょこまか歩くトイプーが警察犬なんて
 あるワケないじゃ~ん、と
 鼻で笑っていても
 読むうちにいつの間にかメグレくんに味方し、
 すっかり感情移入してしまう、
 楽しくも怖ろしい御本です。
 ワンコ好きさんには、特におすすめ!
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪ 
 



 
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大切な、3冊。

2016-05-19 22:01:50 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きょうもォ~しゅッぱつゥでスよッ、じろォ!」
「がるる!ぐるるるるるがる!」(←訳:虎です!折り返し点は聖地!)

 こんにちは、ネーさです。
 2016ジロ・ディ・イタリア第11ステージの出発地はモデナ。
 モータースポーツの聖地としても知られる土地でした。
 レース沿道の風景がまた美しくて、
 しばし旅気分を味わった後は、
 さあ、読書タイム!
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
 
  



          ―― ゲゲゲのゲーテ ――



 著者は水木しげるさん、編者は水木プロダクションの皆さん、
 2015年12月に発行されました。
 『水木しげるが選んだ93の《賢者の言葉》』と副題が付されています。

「みずきィせんせいィ~!」
「ぐるるるがる!」(←訳:偉大なるパパ!)

 鬼太郎くんたちの偉大なパパ、
 水木しげるさん。

 その足跡、その生き方は、
 いまでも敬愛され、
 多くのクリエイターさんたちが
 水木さんを“師”と仰いでいます。

 紙芝居の画家さんから、
 貸本漫画家へ。
 そして少年誌にマンガ家デビュー!
 代表作の《ゲゲゲの鬼太郎》シリーズ、
 《悪魔くん》《河童の三平》他で知られているのももちろんですが、
 近年は、水木さんの半生がドラマ化されたりもして日本全国に、
 海外の国際漫画賞を受賞して世界にも
 知られるようになったのですが……

 激烈な戦争体験をした御方であることも、
 いまや、広く知られています。

「みずきィさんはァ~」
「がるるるるぐるる!」(←訳:1922年生まれ!)

 1922年に生まれた水木さんの青春は、
 戦争の時代と重なります。

 行きたくもない戦地へ、
 南洋の激戦地へ。

 駆り出された先で水木さんを支え、
 心の慰めに、いえ、
 生きねば、と心に灯を点させたのは、
 
 岩波文庫『ゲーテとの対話』、
 上中下巻の3冊。

「にもつにィ、こッそりィ、しのばせましたでス!」
「ぐるがる!」(←訳:大切にね!)

 雑嚢(ざつのう)に忍ばせた『ゲーテとの対話』3冊を、
 水木さんは手放すことなく
 日本に持ち帰りました。

 持ち帰った文庫本のページには、
 何度も読み返し、
 読んでは深考した証しでしょう、
 何ヵ所も傍線が引かれていたそうです。

「かんがえにィ、かんがえてェ!」
「がるぐるるるがるる!」(←訳:暗記するほど読んで!)

 この御本は、
 戦下の水木さんを支え、
 その後の人生の指標となったであろう
 ヨハン・ヴォルフガング・ゲーテさんの
 “名言”を軸に構成されています。

 ものを創り出すこと、
 働くこと・学ぶこと、
 生きることはたいへんです、
 死の先にあるもの、
 の4つの章に分けて、
 ゲーテさんの言葉と水木さんの解説、
 水木さんへのインタビューと、
 御本の巻末には、
 マンガ作品『新講談 宮本武蔵 剣豪とぼたもち』も
 収録されています。

「げーてさんからァ、ぼたもちィ??」
「ぐるるがるるる……!」(←訳:斬新な道のりだ……!)

 そうかぁ、
 鬼太郎くんたちの物語の背景には、
 ドイツ哲学、いえ、ゲーテさんの哲学があったのかぁ、と
 読み終えて感慨に耽りました。
 いえ、冗談ではなくてね、
 水木さん御本人も
 
 《水木さんの80%はゲーテです》

 と、語っています。

「きッとォ、だいすきィ~だッたんでスゥ!」
「がるるぐーる!」(←訳:いつもゲーテ!)

 水木さんの目と心を通して、
 ゆっくり響いてくるゲーテさんの言葉。

 堅苦しい御本ではありませんので、
 初夏の読書タイムに、ぜひ、一読を♪
  

 
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~ 画布と、木漏れ日 ~

2016-05-18 21:55:57 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 やまみちィ~さかみちィ~!」
「がるる!ぐるるるるがるるる!」(←訳:虎です!イタリアは坂だらけ!)

 こんにちは、ネーさです。
 ジロ・ディ・イタリアは第10ステージを終え、
 総合優勝候補が絞られてきましたよ。
 意外な活躍を見せているのが、各チームの新人さんたち!
 彼らにエールを送りながら、
 本日は読書をサボって、
 展覧会情報を、どうぞ~♪
 
  



          ―― ルノアール 展 ――



 東京都港区六本木の国立新美術館企画展示室1Eにて、
 会期は2016年4月27日~8月22日(毎週火曜日は休館、ただし8/16は開館)、
 『Renoir : chefs-d'oeuvre des musees d'Orsay et l'Orangerie』と
 仏語題名が付されています。

 上野の国立西洋美術館が
 文化遺産に指定される可能性大!というニュースに沸いた今日ですが――

「ふァいッ! おめでたいィでス!」
「ぐっるるがるぐるるる!」(←訳:やったねコルおじさん!)

 えへん、こちらは、
 上野ではなく六本木の新国立美術館での
 特別企画展です。
 
  

 オルセー美術館、
 オランジェリー美術館、の2大美術館が所蔵する
 ピエール・オーギュスト・ルノワールさん(1841~1919)の作品が
 百点超も来日!

「そんざいかんッ、どーんッ!」
「がるぐるる!」(←訳:大作だねえ!)

  

 初期の写実的な作品、
 よく知られている裸婦像作品、
 晩年の大作……

 ルノワールさんは多作の人でしたけれど、
 オルセーやオランジェリーに収蔵されている作品は、
 クオリティ高く、
 また保存状態も最高のものばかり♪

  

 今回の展覧会で注目したいのは、
 はい、↑こちらの、
 美術の教科書にも載っているような名作ですね、
 『ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会』(1876年)!

 サイズも131.5×176.5㎝と大型な、
 ルノワールさんの代表作とされているものです。

「あかるいィ~ひかりィ~!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:いかにも印象派!)

 初来日となるこの作品を、
 展覧会にお出掛け予定の皆さま、
 じっくり鑑賞してきてくださいな。

 なお、5月21日には記念講演会が、
 6月9日・7月2日・7月10日には
 研究員さんによる展覧会レクチャー(先着順)、
 折り紙細工のワークショップ、
 6月3日と6月17日にはコンサートも
 予定されています。
 アート好きさんはイベントスケジュールを美術館HPで確認してから、
 さあ、六本木へ!

「いッてらッしゃァ~いッ♪」
「がるるるぐるる!」(←訳:楽しんできてね!)
 
 


    さて、今回のオマケ画像は……美味しめに!
   
    『グリコ』さんの
    《Bitte ビッテ 香ばしショコラ》!
    「むッ?あいすゥこーひーにィ?」
    「ぐるる??」(←訳:合うの??)
    少~し冷やした後で、
    アイスコーヒー……とは限らず、
    お好みの飲みものと一緒に召し上がれ~♪
    ショコラ好きさんに、おすすめのお菓子です♪♪





  
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探訪?《江戸プロジェクト》!

2016-05-17 22:01:54 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふゥ~、きょうはァ、あめふりィでェ~」
「がるる!ぐるるるるがるるる!」(←訳:虎です!道路工事もひと休み!)

 こんにちは、ネーさです。
 いやー、近所でやっている大規模な道路工事作業も
 雨の日はお休みらしくて、
 つかの間ですが、騒音から解放されました。
 一方、本日の読書タイムは、
 日本史上“最重要級”工事の現場からの実況中継をお送りいたします。
 さあ、こちらを、どうぞ~♪

  



          ―― 家康、江戸を建てる ――



 著者は門井慶喜(かどい・よしのぶ)さん、2016年2月に発行されました。
 はい、中継のテディちゃさん、虎くん、
 現場の様子はいかがですか~?

「ふァいッ、こちらァげんばァでスッ!
 ぷはッ! どろどろのォぬかるみィ~でスッ!」
「ぐるるるがる~!」(←訳:足場最悪だよ~!)

 ええ、そうなんです。
 むか~し昔、その昔、広大な関東平野は
 湿地帯やら、頻繁に氾濫する河川や、
 ほったらかしの野っ原やら、
 ひと言でいうなら、ド田舎でした。

 住む人があまりいないから、
 産業がなくて、経済力がない。
 金鉱があるわけでもないから、
 鉱業・工業的価値も高くない。

 こんなド田舎への左遷を受け入れちゃって、
 家臣とその家族一同を泣かせているのが、
 徳川家の、家康さんだそうですが……?

「むゥ~、だいじょうぶゥかなァ~?」
「がるるぐるるぅ!」(←訳:大事業ですよぉ!)

 天正18年(1590年)、
 太閤秀吉さんは小田原城を落とし、
 北条家を滅亡させました。

 その、北条家の旧領である関東八か国――
 相模・武蔵・上野(こうずけ)・下総(しもうさ)・安房(あわ)・常陸(ひたち)を
 家康さんは秀吉さんから拝領することになったものの。

   どうすんだ、こんな荒れ野?

 というのが、
 家康さんの本音だったでしょうねえ。

「ふァいッ! みんなァ、ためいきィ~でス!」
「ぐっるるる~!」(←訳:困ってます~!)

 しかし、この難所を乗り越えなければなりません。

 名将とは、
 戦に強いだけではダメなのです。

 戦に負けないのは、基礎の基礎。
 その上に、建築センスを持っておらねば。

 ここだ!という戦略・交易・商業上の要所を見定める。
 そこに、構造的に優れているのはもちろん、
 見目もうるわしいお城を築く。

 お城の周りには、賑やかな城下町を。

 城下町をより繁栄させるためには
 インフラ整備も手ぬかりなく。

 と、↑これらはすべて、
 織田信長公がやってきたことでした。

 信長公の後継者を自負する秀吉さんは、
 ほぼそっくり信長公のやり方に乗っかって、
 大阪や伏見のお城を造り、
 商都・大阪の発展と拡大をも目論みます。

 こういう、超大事業をやってのけてこそ、
 万人が認める天下人!

「あうゥ、かたがァ、こりそうゥでス!」
「がるるぐる~!」(←訳:アタマ痛い~!)

 家康さんに、それが出来るか。

 出来なければ――
 つまり、ド田舎の荒れ野に
 見事なお城を建て、
 湿地を埋め立て、
 上水道(飲み水)を確保して、
 大勢が行き来できる道路も整備し、
 数万の人を集めて
 経済を動かし、
 家々が並ぶ町を完成させる度量とセンスがなければ、
 天下人として失格。

 皆が、アイツは失格だ、と感じたら、
 関ヶ原の戦いで勝とうと負けようと、
 自然に、いずれじわじわと、
 政権は崩壊する……。

「それッてェ、せんそうゥいじょうにィ~」
「ぐるるる!」(←訳:シビアだ!)

 ド田舎・江戸を
 いかにして変貌させるか。

 この御本は、小説作品ではありますけれど、
 家康さん&家康さんが集めたスタッフさんたちの
 江戸建築プロジェクト物語でもあります。

「まるでェ、おりんぴッくゥ??」
「がるぐるがるぐる!」(←訳:荒地改造計画発動!)

 建てられるか、江戸。
 家康さんは、ビルドの王たり得るか。

 スタッフさんたちの苦労に貰い涙する
 “プロジェクト江戸”レポートは、
 時代小説好きなおかたにおすすめですよ。
 『ブラタモリ』的な町歴史ファンさんも、
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪
 

 
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華麗なる“泥棒さん”。

2016-05-16 22:03:41 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 かぜェかおるゥ~、ばらのきせつゥはァ~」
「がるる!ぐるるがるぐる!」(←訳:虎です!華麗に怪盗です!)

 こんにちは、ネーさです。
 えーと、そうね、もしも、
 宝石を盗んだ現場に真っ赤なバラを置いてゆくような、
 とんでもない泥棒さんがいるとしたら
 ……ん? おお、いたわ! いましたね!
 華麗な泥棒さんといえば、いつの時代もあの御方に決まってます。
 さあ、活字マニアの皆さま、
 本日の読書タイムは、こちらの怪盗紳士さんが主役ですよ~♪
 
  



         ―― みんなの怪盗ルパン ――



 著者は収録順に、小林泰三さん、近藤史恵さん、藤野恵美さん、
 真山仁さん、湊かなえさん、2016年3月に発行されました。
 
「きゃほほいィ! きましたァでスゥ!」
「ぐるるがっるるる~!」(←訳:来ると思ってたよ~!)

 拙ブログでも度々ご紹介しております、
 江戸川乱歩さん生誕120年を記念して企画・刊行された
 《みんなの少年探偵団》シリーズ。

 大好評を博している、
 21世紀の少年探偵団と明智探偵の物語に呼応して、
 新たな《みんなの》シリーズが誕生しました。

 日本が誇る永遠の名探偵に対抗し得る、
 その泥棒さんの名は――

 アルセーヌ・ルパンさん!

「おじいィちゃんでスッ!」
「がるるぐる!」(←訳:聖なる初代!)

 ICPOに追いかけられてる、あの三世さんじゃありません。

 モーリス・ルブランさんが描いた、
 怪盗紳士アルセーヌ・ルパンさん!

 おや? 
 ルパンなんて~とバカにする人もいますか?
 荒唐無稽だよ~コドモ騙しのお話だよ~、と?

 いいえ、そうでもないんですよ。
 かのエラリー・クイーンさんも
 ルパンさんを高く評価しておられたとか。
 
 アタマが切れ、変装の名人であり、腕っぷしも強くて臨機応変。
 庶民からは盗まず、
 権力者や貴族のお宝を華麗に頂戴する、
 怪盗紳士の物語を……

 ルパンさんに心酔する5人の日本人作家が紡ぐ!

「よめばァ、つたわるゥ、わくわくきぶんッ!」
「ぐるるるがるるるるぅ!」(←訳:楽しんで書いてますぅ!)

 小林泰三さん作『最初の角逐』、
 近藤史恵さん作『青い猫目石』、
 藤野恵美さん作『ありし日の少年ルパン』、
 真山仁さん作『ルパンの正義』、
 湊かなえさん作『仏蘭西紳士』。

 私ネーさ的には、
 小林さんの『最初の角逐(かくちく)』が
 いっちばん大ウケ、あら失礼、感心感激いたしました。

 ロンドンに飄然と現れた怪盗紳士ルパンさん。
 不思議な事件の噂に沸く霧の都で、
 彼が狙いをつけたモノとは?

 簡単に盗み出せると思いきや、
 ルパンさんの前に意外な邪魔が!?!

「もりあがりィまスゥ!」
「がぅるるぐるるる!」(←訳:ファンは拍手喝采!)

 ルブランさんも笑って喜んで下さるに違いない、
 最高にお洒落な作品を、
 ルパンさんファンの皆さま、
 ぜひ一読を!
 
「ひょうしのォ、いらすとはァ~」
「ぐるるるがる!」(←訳:久保周史さん!)

 皆からこよなく愛される、“泥棒さん”。

 華麗な仏蘭西紳士の肖像を目印に、
 本屋さんで探してみてくださいね♪
 
 

 
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~ 理系詩人の空 ~

2016-05-15 23:40:21 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 おめでとうゥ、ばるせろなッ!」
「がるる!ぐるがるる……」(←訳:虎です!残念レアル……)

 こんにちは、ネーさです。
 最後の最後まで競り合ったバルサとレアルでしたが、
 リーガの王者となったのはバルセロナ。
 メッシさんやネイマールくんのファンの皆さま、おめでとう!
 実はレアルを応援していた私ネーさ、
 涙を拭って、読書タイムで元気を復活させましょう。
 本日は、さあ、こちらの御本を、どうぞ~♪
 
  



       ―― グッド・フライト、グッド・ナイト ――



 著者はマーク・ヴァンホーナッカーさん、
 原著は2015年に、日本語版は2016年2月に発行されました。
 英語原題は『SKYFARING A Journey with a Pilot』、
 『パイロットが誘う最高の空旅』と日本語副題が付されています。

「むふゥ~♪ ひょうしがァ、すてきィ~でス!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:空の青と雲の白!)

 こんなに美しい光景を
 毎日のように眺めることができる職業。

 それは、飛行機の操縦士――パイロットさん。

 著者・ヴァンホーナッカーさんは、
 まさにそのパイロットを職業とする御方で、
 しかも、現役さんなんです。

「じゃあァ、いまもォ??」
「がるるぐるるっ!」(←訳:飛行中ですかっ!)

 ええ、現在も、大型旅客機の操縦士として
 世界を飛び回っているヴァンホーナッカーさん、なんですけど、
 ずいぶんとユニークな経歴をお持ちです。

 少年の頃から飛行機が好きで、大好きで、
 でも、好きすぎたために、
 敢えて、パイロットを目指しませんでした。
 夢は夢のままに、と。

 故郷マサチューセッツの大学を卒業後は、
 イギリスの大学院でアフリカ史を研究し、
 より本格的にアフリカ史に取り組もうとケニアへ渡り、
 そこでようやく気付いたのです。

 飛ぶことを、生涯の仕事にしたい――

「れきしィのォ、けんきゅうゥ~からァ?」
「ぐるるっる!」(←訳:パイロット!)

 いえいえ、ヴァンホーナッカーさんの遠回りは続きます。

 大学院を中退し、奨学金を返済し、
 フライトスクールの費用を稼ぐために、
 ボストンで経営コンサルタントの職に就きました。

 なぜ経営コンサルタント?なのかというと、
 出張が多い仕事だから。
 出張のたびに飛行機に乗れることろに惹かれた、のですねえ。

「ふァ~…」
「がる~…」

 そして、ついに念願達成!
 フライトスクールで学んだヴァンホーナッカーさん、
 29歳にして旅客機の操縦士となりました。

 ロンドンに自宅を構え、
 向かうは、アメリカ、中東、日本などアジアへも、
 思う存分、飛びまくります♪

「やッたでスねッ!」
「ぐるるるる!」(←訳:おめでとう!)

 念願かなった嬉しさゆえか、
 空の旅のあらゆる面、ほんの小さな出来事も、
 ヴァンホーナッカーさんの眼には優しく、
 好ましく映るようです。

 複雑なフライトスケジュールも、
 長時間のフライトによる疲労も、
 身体が感じる時差のキツさも、
 飛ぶ喜びに比べれば。

「なんのそのッ♪」
「がるぐる!」(←訳:心は躍る!)

 飛行士であり、名文章家、といえば
 作家のサン=テグジュペリさんですが、
 ヴァンホーナッカーさんも美しい風景の描写で
 読み手を空へと誘います。

 操縦席から目にする、
 コントレイル(飛行機雲)の美しさ。

 夕暮れの空の、白、ピンク、えもいわれぬ青の、
 見事なグラデーション……。

「ううゥ~、うらやましィ~!」
「ぐるるがるる!」(←訳:ご一緒したい!)

 高校の夏休みには金沢にホームステイしたこともあるという、
 親日家のヴァンホーナッカーさんと、
 もしかしたら私たちは、
 東京のどこかですれ違っているかもしれません。
 ロンドン~東京のフライトで、
 新宿のホテルに宿泊したり、
 明治神宮を訪れたりもするそうですから。

「それはァ、ますますゥ!」
「がるるるるるぐるるる!」(←訳:羨ましくなるお仕事だ!)

 ニューヨークタイムズ紙ベストセラー、
 エコノミスト誌の年間ベスト・ブックにもなった
 ノンフィクションのジャンルに属する御本、ですが
 頻繁に文学作品への言及もあり、
 詩人さんが著した旅エッセイのようにも感じられます。

 品格ある、優雅な空の旅の記録を、
 理系さんも文系さんも
 ぜひ、一読くださいな♪
 

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― ルネサンスのファッションリーダー ―

2016-05-14 21:52:20 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 こんしゅうまつゥがァ、らすとすぱーとッ!」
「がるる!ぐるるがるるる~!」(←訳:虎です!勝ち点もぎ取れ~!)

 こんにちは、ネーさです。
 ええ、我らがユーヴェントスは既に優勝を決めておりますが、
 今週末の海外サッカーは
 あちこちのリーグで優勝や順位を左右する最終戦が行われますよ。
 バルサとレアル、優勝杯はどちらに?
 今頃スペインは大騒ぎだろうな~と想像しながら、
 さあ、本日は読書をサボって
 展覧会情報を、どうぞ~♪
 
  



        ―― Medici  メディチ家の至宝 ――



 東京・港区白金台の東京都庭園美術館にて、
 会期は2016年4月22日~7月5日(毎月第2・第4水曜日休館)、 
 『Gemme e Gioilli dei Medici』と伊語題名が、
 『ルネサンスのジュエリーと名画』と日本語副題が付されています。

「わぽォ~♪ いたりあァ~♪」
「ぐるるるるる~!」(←訳:デザインの国~!)
 
  

 現代のイタリアでデザインをリードする都市といえば、
 多くの方々はミラノ!と思われるでしょうけれど、
 中世のイタリア半島に於いては、
 フィレンツェとヴェネツィアが
 ファッションをリードする都市でした。

 宝石のデザインと加工ではヴェネツィア、
 そしてテキスタイル(布地)の生産ではフィレンツェが、
 ヨーロッパ中から熱い視線を集めていたのです。

「いつのォ、じだいもォ~」
「がるるぐるるがるがる!」(←訳:みんな流行にワクワク!)

 ルネサンス文化発祥の地であるフィレンツェを
 王のごとく支配したメディチ家。

 そのメディチ家に、
 豪奢の極みたる宝飾品と、
 栄誉を象徴するような名作絵画が集まり来たったのは、
 必然とも言えましょうか。

  

 日伊国交樹立150周年を記念するこの展覧会では、
 メディチ家の歴史を物語る肖像画、
 ルネサンス・ジュエリーの数々が紹介されます。

「しんじゅゥ、きらきらッ♪」
「ぐるるるがるる!」(←訳:金細工もすごい!)

 そしてね、この特別展では
 ちょこっと変わった“ドレスコード割引”が行われているんですよ。
 その名も、

   《真珠割引》!

 真珠(パール:人造物可)を身に着けて来館した御方は、
 入場料¥100引き!ですって♪

「みゃはッ♪ それェたのしィ~♪」
「がる~る!」(←訳:面白~い!)

 アート好きな御方、
 宝飾品好きな御方にもおすすめの展覧会、
 お出掛けの際は、
 真珠のアクセ、必携です!
 
 
 

    ではここで、蒸し暑い日のためのオマケ画像も。
   
   『明治』さんの
   《果汁グミ アソート》は
   冷蔵庫で冷やしてから食べると、
   すっきり度が増していい感じ~♪
   「ぱくぱくッ!」
   「ぐるる!」(←訳:ぷるる!)
   個人的には、いま、
   《熊本産スイカ味》のグミがあれば……!と思ってます。
   
   では皆さま、どうか、穏やかな休日を。


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ゆらゆら、のティールーム。

2016-05-13 21:57:28 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 しんりょくのォ、きせつはァ~」
「がるる!ぐるるがーるる!」(←訳:虎です!新茶のシーズン!)

 こんにちは、ネーさです。
 はい、立夏も過ぎた本日の読書は、
 新茶……ではなくて、
 “茶室”をテーマにした御本に登場いただきますよ。
 さあ、こちらを、どうぞ~♪

  



          ―― 藤森先生茶室指南 ――



 監修は藤森照信さん・大嶋信道さん、
 著者は、藤森照信さん・中村昌生さん・
 大嶋信道さん・小川後楽さん・原広司さん・速水清孝さん・隈研吾さん、
 2016年3月に発行されました。
 
 お茶……茶室……茶道……
 日本の文化と美術に大きな影響を与えてきた《茶》ですが、

「あううゥッ、あしがァ~」
「ぐるるるがるぅっる!」(←訳:シビレてきちゃった!)

 そうねえ、考えてみるだけで
 正座した足がギチギチに痺れてくるような気がします。
 だって、藤森さんも御本冒頭の『前口上』で述べておられるように、

   400年前に千利休がつくりだした茶室とは
   閉じた空間である。

 つまり、閉塞感ただよう、
 狭~い場所、なんですね。

「おそとォ、みえませんッ!」
「がるるぐる~…!」(←訳:照明も暗い~…!)

 利休さんが理想とした様々な約束事。

 けれど、広さ、畳の質やサイズ、障子や床の間、
 何より美意識……と
 いくつものルールに縛られているはずの極限の空間の真の姿は、
 実のところ、
 急ごしらえの、仮の小屋でした。

 戦場で、太閤秀吉さんのために
 ありあわせの材を集めて作成した
 手作りの空間――

 それを、突き詰めてゆけば、

 《守らなければいけない定形はない》。

「わほゥ! いがいィ、でスゥ!」
「ぐるるがるっ?」(←訳:わりと斬新っ?)

 現代、世に数多の建築あれど、
 内向と自閉をテーマとするのは
 茶室だけ。

 建築家諸君にすすめたい、
 茶室の設計に取り組むことを!

 え?
 茶室の注文なんてない?

 ないのなら、そう、自分でつくればいい。

「あはァ! そッかァ~♪」
「がるるぐるる!」(←訳:自分が注文主!)

 幸いにも?
 藤森さんの茶室第1作『薪軒(ニラハウス)』(1997)は
 盟友・赤瀬川原平さんが注文主となってくれました。

 お家の中に隠れ家が欲しい、との
 赤瀬川さんの要望から生まれた茶室は……

「ううゥッ??」
「ぐるるるっ?」(←訳:浮いてるっ?)

 ふぅっ、と
 お家の軒の上に浮かぶような、
 ありそうでなかった場所。

 それ以来、藤森さんがつくる茶室を
 オノマトペで形容すると、

 ふわふわ。
 ゆらゆら。
 さわさわ。

「くうちゅうゥていえんッ?」
「がるぐる?」(←訳:空中茶室?)

  ――地から生えて宙に浮きたい――

 藤森さんの願望を写す茶室21作品についての、
 解説と設計、施工の経緯、工夫。

 サクラの森に茶室をつくったら、どうなる?
 海外の美術館からの依頼でつくったら、どうなる?
 
 建築好きな御方には
 読みどころ&見どころたっぷりの一冊です。
 利休さんの茶室について、
 建築史について知識を深めたい御方にも
 おすすめですよ。

 週末、窓の外の新緑を眺めながら、
 ぜひ、一読を~♪

「どくしょのォ、おともはァ~」
「ぐるるるがるる!」(←訳:もちろんお茶で!)
 

 

 
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押しも押されぬ!

2016-05-12 22:08:03 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 んもうゥ、ものすごォ~いィひょうばんッ!」
「がるる!ぐるるがるる~!」(←訳:虎です!うなぎのぼり~!)

 こんにちは、ネーさです。
 え~と、前回記事ではやや脱線?しちゃったぶん、
 今日はガンバりますよ!
 読書タイムに展覧会情報もプラスして、
 さあ、こちらを、どうぞ~♪
 
  



        ―― 若冲 その尽きせぬ魅力。 ――



 監修は狩野博幸さん、編者はペン編集部の皆さん、
 2016年4月に発行されました。
 『pen BOOKS 023』号となるこの御本は、
 今春、書店さんのアート本コーナーを埋めつくす勢いの、
 画家・伊藤若冲(いとう・じゃくちゅう)関連本の一冊、ですね。
 
「いまやァ、しらぬものォ、なしィ!なのでス!」
「ぐるるるがる!」(←訳:ほとんど画聖!)

 20世紀半ば頃までは、
 無名、とは違いますが、
 とりたてて注目されることもなかった
 江戸期の画家・若冲さん(1716~1800)。

 その若冲さんが日本美術を代表する画家さんへと
 評価を急上昇させたのは、
 むか~しから大ファンの私・ネーさにとっては
 嬉しいかぎりです♪

「けんきゅうしょッ、いィ~ッぱいィ!」
「がるるぐるるるがるる!」(←訳:画集もよりどりみどり!)

 数ある“若冲”本の中から
 この御本をピックアップしましたのは、
 解説文章の充実度ゆえです。

 その存在が伝えられていたものの、
 長らく行方不明であった
 『孔雀鳳凰図』、83年ぶりの発見と公開。

 これぞ若冲さん畢生の代表作と誰もが口を揃える、
 《動植綵絵》シリーズと《釈迦三尊像》。

 水墨画の大作『象と鯨図屏風』他、
 シリーズものではない作品や、
 次代を先取りしたような
 実験的な作品たち――

 若冲さんに作品に接する際、
 できれば知っておきたい知識のツボが
 きっちり押さえてありますよ。

「こらむゥ、とかァ~」
「ぐるるるがるるぐる!」(←訳:取材文も面白いです!)

 修理・調査時にわかった、技法のお話。

 コレクターのジョー・プライスさん、
 俳優・井浦新さん、蜷川実花さん、KIKIさんたちの
 若冲さんへの感嘆と憧憬。

「みなさんッ、ほんきィでス!」
「がるるぐるぐる!」(←訳:本気の愛情一路!)

 かくも多くの人に愛される、
 比類なき画家・若冲さん。

 コンパクトなサイズのこの御本は、
 バッグに入れて持ち歩いたり、
 机まわりの手に届くところに置いたりと、
 読みたいときに読めるアートブックとしても
 おすすめですよ♪

 そして、
 この御本が刊行されるきっかけとなった、
 ↓こちらは……
 
  

 たいへんなことになってます!

「うむむむむゥ!」
「ぐるるー!」(←訳:ため息ー!)

 東京都美術館で開催中の
 『若冲展(~5月24日)』は、
 連日の大行列となっていて、
 今日(5月12日)現在、
 午前11時過ぎには入室までの待ち時間が220分!

「よじかんッちかくゥ??」
「がるるるる~???」(←訳:待ちますか~??)

 お昼過ぎには180分、
 午後3時過ぎには120分、
 午後4時半頃で70分、と
 午前よりは午後の方が待ち時間は短いようです。
 が、ようやっと入室しても
 展示室内は非常に混雑しているそうなので、
 お出掛けを予定している皆さま、
 時間に余裕をもって出発してくださいね。

 (行列情報は#若冲展のツイートを参照ください)

「ぼうしィにィ、ひがさもォ、おわすれなくゥ!」
「ぐるるるる!」(←訳:水分補給も!)

 明日以降、東京は蒸し暑くなると予報されています。
 どうか、熱中症に御注意を!
 

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