テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

広めよう!『花は咲く』アニメバージョン!!

2016-05-11 22:04:04 | ミュゼ
「こんにちは、テディちゃでス!」
「がるる!」(←訳:虎です!)

 こんにちは、ネーさです。
 いつもでしたら、週の半ばの水曜日は
 展覧会情報をお送りしておりますけれど、
 本日はちょこっと特別企画!
 とあるTV番組の“宣伝”をやっちゃいますよ。
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  


      
        ―― 明日へつなげよう ――

        NHK東日本大震災プロジェクト

     《 花は咲く ~アニメスターバージョン~》



 2016年3月中旬から放送が開始されているこの映像は、
 たった5分の、しかし、非常に濃密な、
 意義深い5分間の《歌》の番組です。

 復興支援ソングとして、
 皆さま、きっと一度は耳にしたことがあるでしょう、
 『花は咲く』
 (作詞・岩井俊二さん、作詞・菅野よう子さん)。

 今回、この番組で『花は咲く』を歌っているのは……
 
  

「じゃじゃんッ!」
「ぐるるるがるるるぐる!」(←訳:こちらのおふたりです!)

 山寺宏一さん、水樹奈々さん!

 そして、
 アニメファンの方々にはお馴染みのスター声優おふたりの歌とともに、
 画面に次々と現れるのは、
 日本のアニメ史に輝く名作アニメ38作品!!

「びッくりィしまスよゥ!」
「がるるぐる!」(←訳:すごいよね!)

 昭和の名作、平成の名作……
 日本にとどまらず、今や世界中の子どもたち大人たちに
 ああ、あれね!と知られるようななった
 38の名作アニメとは――

 えーと、ここでは内緒にしておきます。

「えええェ~ッ?」
「ぐるっ!」(←訳:けちっ!)

 いえもう、
 どんな作品、どんな場面が出て来るのか、
 ここでバラしてしまいたいのは
 山々なんですけれど、
 私ネーさ、初めてこの映像(フィルム?)を見たとき、
 仰天したのです。

 うわあっ!
 コレとコレを並べて放送しちゃっていいの?
 系列局が違うのに?
 著作権とか版権とか放送権とか、
 ぜ~んぶ吹っ飛ばしちゃったの?
 NHKがこのアニメを堂々と放送しちゃうの??

 いや、そんなことより、
 どれもこれも傑作だー!!

「びッくりィでしたッ!」
「がるぐるる!」(←訳:衝撃だよう!) 
 
  

 私たちって、アニメの国の子だったんだ……。

 そんな想いと、
 『花は咲く』の歌、
 震災の記憶。

 たった5分の作品に、正直言いますと
 良い意味で“打ちのめされる”ような心地がいたしました。

 あの驚き、衝撃を、
 皆さまにも味わっていただきたい……!

「もッとォ、みんなにィ、みてほしいィ~!」
「ぐっるるるる~!」(←訳:知ってほしい~!)

 『花は咲く~アニメスター・バージョン~』、
 直近の放送予定は、
 BSプレミアムにて
 5月17日(火)、
 午後6時55分~7時00分、とのことです。

 何度も何度も見返したくなる作品ですから、
 出来れば、DVDに録画してくださいね!
 それも、DRモードで!
 (You Tubeに投稿されているものは画質と音質がアカンです……)

 作品の性質上からか、
 あまり宣伝されておらず、
 アニメ好きさん以外にはまだまだ認知されていない
 『花は咲く』を、
 皆さま、どうか、ご覧下さいますよう~!

「これをォ、つくッたすたッふさんたちにィ~」
「がるぐる~!」(←訳:拍手です~!)
 
 
 
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~ 笑顔の花 ~

2016-05-10 22:00:22 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 びゅーんッとォ、いたりあへッ!」
「がるる!ぐるがーる!」(←訳:虎です!移動でーす!)

 こんにちは、ネーさです。
 2016ジロ・ディ・イタリアは
 出発国となったオランダでの日程を終え、
 南イタリア・カラブリア州でステージが再開されますよ。
 美しいイタリアの風景にうっとり♪の合間に、
 さあ、本日の読書タイムは、こちらを、どうぞ~! 

  



       ―― 世界の愛らしい子ども民族衣装 ――



 監修は国際服飾学会の皆さん、2016年4月に発行されました。
 『THE TRADITIONAL COSTUME FOR CHILDREN IN THE WORLD』と
 英語題名が付されています。
 
「うきゃッ! きゃわァゆゥ~いィッ!」
「ぐるるるる!」(←訳:可愛いなあ!)

 ええ、カワイイのよね、表紙からして、もう!
 
 書店さんではこの御本、
 写真集のコーナーにあるか、
 服飾関係本のコーナーか、
 それとも文化かアート本のコーナーなのか、
 お店によって判断はいろいろあるでしょうけれど、
 私ネーさとしましては、
 アート本のコーナーに置いていただきたいわ!

「せかいィ、あちらこちらァのォ~」
「がるぅるぐるっるるる!」(←訳:おしゃれチビっ子たち!)

 ヨーロッパ、アジア、アフリカ、
 オセアニア、南北アメリカ……
 世界各地、88の地域の民族衣装を身に着けた子どもたちの
 お写真全131点。

 民俗衣装の写真集となると、
 大人の女性がモデルである場合が主流で、
 たまには王族さんたちや、
 騎士や兵装・兵具、労働着などのテーマものもあります。

 そんな中、ここまで
 “子ども尽くし”な写真集は珍しいかもしれません。

「しゅやくはァ、ちびッこォ、なのでス!」
「ぐるるがる!」(←訳:大人は脇役!)

 御本の冒頭には、
 民族衣装についての簡潔かつ明快な解説が掲載されています。

 ヨーロッパの特徴は、
 ブラウス・スカート・エプロンの組み合わせ。

 アジアは、衣装の形も素材も多種多彩。

 地域・民族ごとに衣装や着方が異なるアフリカ。

 気候に根差した北アメリカの衣装。

 伝統とヨーロッパの文化が混じり合う中央・南アメリカ。

 オセアニアの衣装は、装飾品とボディペイントが独特。

「ふむふむゥ、なるほどォ~!」
「がるるるるぐる!」(←訳:言われると納得!)

 大人の衣装と、子どもの衣装。
 
 最も目に見えて分かりやすい差は、
 バランスでしょうか。

 背丈のある大人が着る衣装と比べて、
 子どもたちの衣装は……

 4頭身、5頭身。
 そのアンバランスさに加え、
 儀式用衣装に、
 これでもかー!と飾り付けるアクセサリーの数々!

「ぬのじもォ、きらきらッ!」
「ぐるがる!」(←訳:金糸銀糸!)

 不思議なことに、多くの民族衣装で、
 《赤》が使われています。
 世界的に、《赤》色には重要な意味がある、ということ?
 魔除けかな?
 守護の色?
 生命の象徴?

 でも、赤ってチビっ子ちゃんには
 よく似合うわねえ~♪

「にあうッてェ、じつはァ~」
「がるるるぐるがる!」(←訳:いちばん大事かも!)

 まあるい頬っぺたと、笑顔。
 笑顔を包む、とっておきの晴れ着。

 眺めているうち、
 国籍とか肌の色とか年齢とか言語とか、
 どうでもよくなってきちゃいます。

 この子たちが、平和に、
 元気で暮らせる世界があれば。

「みんなァ、いいこォでス!」
「ぐるるるるがるるるる!」(←訳:わんぱくに育ち上がれ!)

 ファッショニスタさん、
 テキスタイルコレクターさん、
 歴史好きな御方にもおすすめの写真集です。
 本屋さんで見かけたら
 ぜひ、手に取ってみてくださいな♪
 
 
 
 
 
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そこにカバンがある限り。

2016-05-09 21:58:48 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 しッ、しまッたァ~ッ!」
「がるる!ぐるがるぅっる!」(←訳:虎です!油断しちゃった!)

 こんにちは、ネーさです。
 ホントにしまったわ~…
 ジロ・ディ・イタリアにかまけていたら
 ユヴェントスが久々の黒星を喰らってしまいました。
 次節は特大の元気玉を送らねば!と自戒しつつ、
 はい、メゲずに読書タイムです。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!
 
  



           ―― 鞄が欲しい ――



 著者は古山浩一(ふるやま・こういち)さん、2005年9月に発行されました。
 『万年筆画家が描いた50のカバン遍歴』と副題が付されています。

「むむゥ、かばんッ!」
「ぐるるる!」(←訳:鞄マニア!)

 そうね~、いるのね~、
 世の中には鞄マニアさんって。

 著者・古山さんは、
 画家、絵本作家、随筆家として知られるアーティストさんであり、
 とりわけ、万年筆職人さんに関する著作『4本のヘミングウェイ』は
 万年筆ユーザー必読の書として有名です。

 が、鞄にもこれほど入れ込んでいるのだとは!

「かばんがァ、ぞろぞろッ!」
「がるるる……!」(←訳:山盛りだ……!)

 掲載されているのは、
 カバンにまつわるエピソード40作品と、
 古山さんの筆になるイラスト作品の数々。

 イラストは、もちろん古山さん愛用の万年筆と
 水彩絵の具で描かれたもので、
 すてきにリアルな出来映えです♪

「おしゃしんよりもォ、わかりやすいィでスゥ!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:手触りが見える!)

 カバン開眼の、そのきっかけとなったのは、
 25年前のイタリア旅行であった、と
 古山さんは御本の冒頭で語っています。

 イタリア人が皆それぞれに使い込んでいる鞄の、
 皮革の色合い、風合い。
 羨ましい!
 悔しい!

「まけられないィぞッ!」
「がるるるるるぅ!」(←訳:見返してやるぅ!)

 えーと、何をどう見返すのか不明ですが、
 とにかく古山さん、
 バチカン美術館のミケランジェロさん作『ピエタ』像に
 誓ったのです。

 鞄ルネッサンス!!

「やッちゃいまスかッ!」
「ぐっるぅるる!」(←訳:やっちゃおう!)

 さっそくローマで買いました。
 厚手の皮革、真鍮の口金。
 革と金具がこのように、
 いっけん無造作にまとめられたバッグを
 日本では見たことがなかった……。

「それがァ、はじまりィ!」
「がるるるる?」(←訳:カバン病の?)

 フィレンツェの、泥棒市場で見つけたバッグ。
 エルメスのオータクロア。
 コーチのバッグ。
 ルイヴィトンのトランク。
 プラダだってマストだ!

「ひええええェ~!」
「ぐぅーるがるる!」(←訳:ビョーキ進行中!)

 外国の名店製品だけじゃありません。
 日本のカバンもターゲットですよ。

 特に、一澤帆布さんに思い入れがあるのでしょうか、
 御本の中ほどに収録されている
 『一澤帆布物語。』は、
 帆布バック好きな御方の心を揺さぶること必定です。

 作り手さんの、
 ミシンで布を縫ってゆく音が聞こえてくるかのような、
 臨場感あふれる文章は、
 エンタ度が高く、リズミカル!

「おんがくゥみたいなァ~」
「がるるぐる!」(←訳:カバン讃歌!)

 トートバッグ、ショルダーバッグ、
 リュックサック、
 帽子専用のハットバッグ、
 万年筆のためのバッグ……!

「ぼうしィせんようゥ??」
「ぐるるるっる!」(←訳:万年筆用って!)

 ジャンルとしては、
 エッセイのジャンルに属すると思われますが、
 カバン画集としても楽しめる一冊です。
 
 2005年刊行の作品ですので、
 古書店さんもしくは図書館で探して、
 皆さま、ぜひ、一読を~♪
 

 
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小さくて大きいチカラ。

2016-05-08 22:06:43 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 おらんだはァ、おてんきィりょうこうゥでス!」
「がるる!ぐるがるるるぅ!」(←訳:虎です!そうこなくちゃ!)

 こんにちは、ネーさです。
 2016ジロ・ディ・イタリアが開催中のオランダはなかなか好天!
 そうよね、ロードレースに何より似合うのは青空だわ♪
 第2ステージが終わった時点で
 上位は僅差の大混戦ですが、さて、明日はどうなる?
 じっくり見守りつつ、
 さあ、読書タイムにもお付き合いくださいね。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  



           ―― おとめの流儀。 ――



 著者は小嶋陽太郎(こじま・ようたろう)さん、2015年11月に発行されました。
 えーと、御本の表紙を目にすれば、
 わかる人にはわかっちゃいそうですね。
 
 ヒントその1……おんなのこ。
 ヒントその2……袴。
 ヒントその3……長い棒みたいなものを持ってる。
 ヒントその4……棒みたいなものは、槍ではありません。

「うぎゅゥ? やりィじゃないィのでスかァ??」
「ぐるるる~…?」(←訳:というと~…?)
「あッ! わきゃッたァ!」

 はい、とっくに分かっておられる御方も多いことでしょう。
 表紙の女の子が手にしているのは、

 なぎなた。

 薙刀あるいは長刀とも表記され、
 幅広の曲刀に長柄を合わせた武器です。
 また、その曲刀を使用する武道の一種でもありますね。

「たまァ~にィ、おみかけしまスゥ!」
「がるるる!」(←訳:駅とかで!)

 薙刀がごく普通に武術として認識されていたのは、
 平安後期から江戸時代あたりだったでしょうか。
 現代でこそ、
 日本の武具といったら刀!
 という認識が広まっていますけれど、
 中世に於いて
 “最強の武器”は何であったかを追求すると、

 槍か、
 薙刀か。

 それくらい破壊力のある怖ろしい武器でした。

「でもォ、いまではァ~?」
「ぐるるーるぅ~…」(←訳:マイナーだぁ~…)

 かつては弁慶さんが、
 戦国時代の武将さんたちもが
 当たり前のように槍で、薙刀で
 敵を斬り・突き・射ち・叩き殴り・刻み・薙ぎ払ったものですが、
 21世紀のいまは。

 ずいぶんと少数派になってしまいました。

 とはいえ、
 見捨てられたわけじゃありませんよ!

 ピカピカの新一年生、
 一週間前に中学生になったばかりの
 山下さと子ちゃんは
 心も足取りも弾ませ、
 学校の銃剣道場へ向かいました。

 ここで
 なぎなた部が活動してるはず!
 
「おおォ! にゅうぶゥきぼうゥでスかァ?」
「がるる~!」(←訳:頑張れ~!)

 頑張る気満々のさと子ちゃんが
 銃剣道場の戸を開けると。

 あれ?

 誰もいない……??

「ふァ~、もしかしてェ~」
「ぐるる~?」(←訳:まさか~?)

 なぎなた部、無いわけでは無いんです。
 ただ、部員さんは、たったひとり。

 2年生の部員さんひとりが
 さと子ちゃんの先輩です。

「ふたりィ、だけッ??」
「がるぐるるがるる?」(←訳:それ部活になるの?)

 もちろん、ふたりでは部は存続できません。
 オマケに、剣道部が
 銃剣道場を寄越せ!と詰めよってきています。

「えええェ~?」
「ぐるがるぅ!」(←訳:窮地ですぅ!)

 長野県の真ん中あたり。
 お城のある小さな町の中学校でくりひろげられる
 なぎなた少女たちのものがたり――

 さと子ちゃんをはじめ、
 楽しいキャラさんたちが元気に走り回るスポ魂小説?は
 GW明けでちょっと沈みがちな日々を
 明るくしてくれますよ♪

 通勤の合間に、学校の休み時間に、
 家でホッとひと息の時間に、
 ぜひ、紙上なぎなた体験してみてくださいね~!

 
 
 

 
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― 画布の新緑 ―

2016-05-07 21:54:58 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
 ことしもォ、かいまくゥでスよゥ~ッ!」
「がるる!ぐるがるー!」(←訳:虎です!ジロですー!)

 こんにちは、ネーさです。
 はいっ、《ジロ・ディ・イタリア》が開幕いたしましたっ♪
 いつもはCLだユーヴェだ五連覇だと騒いでいる私ネーさですが、
 自転車競技のロードレースは特別です♪
 オランダが出発地となった今年のジロ、
 新たな王者になる選手さんは誰なのか――
 ニュースを朝夕こまめにチェックしながら、
 本日も読書……をサボって、
 展覧会情報を、どうぞ~!
 
  



      ―― フランスの風景 樹をめぐる物語 ――



 東京都・新宿区の東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館にて、
 会期は2016年4月16日~6月26日(月曜休館)、
 『コローからモネ、ピサロ、マティスまで』と日本語副題が、
 『L'Arbre dans la peinture de paysage en France entre 1850 et 1920』と
 仏語題名が付されています。

「むほほゥ! みどりのォ、しんりんッ!」
「ぐるがるっ!」(←訳:新緑だねっ!)

  

 風薫る五月、
 新緑が眩いこの季節にぴったりの企画展は、
 《樹木》がテーマ。

「おやつとォ、のみものをォ、
 ばすけッとにィつめてェ~♪」
「がるるっる!」(←訳:ピクニック!)

 そうね、フランスの画家さんなら
 ワインとハム、バゲット……って、違うでしょ!
 絵描きさんなんですもの、
 持って行くのは絵筆と絵具、
 スケッチブックかキャンバス、
 携帯用イーゼルと、
 でもやっぱり、荷物の片隅に
 パンの切れ端とショコラをひとかけらくらいは……

「もッてかないとねッ!」
「ぐるがるるぅる!」(←訳:お腹空いちゃう!)

  

 いえ、画家さんがピクニック気分を感じていたか否か、
 そこらへんは謎ですけれど、
 明るい陽光が射す《樹木》の絵画には
 どこかしら穏やかな、
 やわらかな初夏の風が吹いているように感じられます。

 出展されているのは、
 ヴァロットンさん、
 ド・ラ・ペーニャさん、
 カイユボットさん、
 モーリス・ドニさん、
 クロード・モネさん、
 カミーユ・コローさん……と、
 フランス絵画好きな御方にはよく知られる画家さんの作品、
 約110点。

 ロマン派やバルビゾン派、
 印象派、フォーヴの画家さんたちが
 《樹木》をどのようにとらえ、描いてきたか――

「ぴくにッくゥ~きぶんでェ!」
「がるぐるるるる!」(←訳:鑑賞したいです!)

 えーと、ピクニックは、
 美術館を出た後に、たっぷりと、どうぞ。
 新宿近くなら、新宿御苑か、
 伊勢丹新宿店さんの屋上もおすすめですよ。
 では、いってらっしゃいませ~♪
 



    で、ここでオマケ画像の出番!なのですが……
   
    たいへんだわっ!
    輸入食材屋さんで見つけたばかりのチョコレートが
    暑さで溶けてしまいそう~!
    「ひゃわッ! れいぞうこへェ、きんきゅうゥひなんッ!」
    「ぐるがるるぐるるるる!」(←訳:5月なのに暑すぎだよう!)
    急に暑くなったり、
    でも夜風は寒いほどだったり、
    5月は体調を崩しやすい時季でもあります。
    皆さま、御自愛しつつ、どうか穏やかな休日を。


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~ “美しい本”の歴史 ~

2016-05-06 21:52:14 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ごーるでんうィーくゥでスからァ~」
「がるる!ぐるるがーるるるる!」(←訳:虎です!今日はゴールデンで!)

 こんにちは、ネーさです。
 はい、終盤になってしまいましたけど、
 今は黄金週間の只中!
 キラピカの黄金にあやかって、
 本日の読書タイムも、
 黄金色のこちらの御本を、どうぞ~♪

  



           ―― 世界の美しい本 ――



 解説と監修は海野弘(うんの・ひろし)さん、2016年3月に発行されました。
 『BEAUTIFUL BOOK DESIGNS  From the Middle Ages to the Mid 20th Century』と
 英語題名が付されています。
 監修者の海野弘さんとパイ インターナショナルさんがタッグを組んでの
 《読むビジュアルブック》シリーズの最新刊には、
 う~む、またまた驚かされました。

「おうごんッ、ぴかりッ!」
「ぐるるがる!」(←訳:古典本だね!)

 シリーズ前作が2016年11月発行の
 『北欧の挿絵とおとぎ話の世界』でしたから、
 次作のテーマは北米かな?
 それとも南米とか?と思っていたところ、
 中世の世界へ飛んじゃうとは。

 その上、御本のほぼ前半部分を割いて
 重点的に紹介されているのが、
 中世の装飾写本……

 写本についてこれほど詳しく解説し、
 カラー図版資料を収録したものって、
 欧米でならともかく、
 日本では初めてと言えるんじゃないかしら。

「めずらしィのでスゥ!」
「がるる!」(←訳:画期的!)

 世界一美しい本。

 書物マニアさんたちが集まったら、
 あれか、これか、と各自に主張し合うことでしょう。
 その論議の中で、おそらく
 《最優秀美本》の有力候補間違いなし、なのは
 本文のいちばんはじめに掲載されている
 ケルトの装飾写本『ケルズの書』。

「ふァいッ! これェでスねッ!」
「ぐるがるー!」(←訳:ものすごー!)

 800年頃にスコットランドで制作されたという
 『ケルズの書』。

 同じくスコットランドで制作された
 『リンディスファーン福音書』(715年頃)と
 『ダロウの書』(650年頃)も、
 装飾写本の白眉です!

 多くの日本人にとって
 手彩色の装飾写本は、馴染みの薄い、というより
 実物を見る機会すらまったくない“遠い存在”ですが、
 あえて比較するなら、
 日本に於ける『源氏物語絵巻』のようなもの、
 と申せましょうか。

 文化、歴史、宗教、生活、
 数多の背景を背負った絵画(挿絵)と物語の融合。
 国宝もしくは重要文化財に匹敵するもの――

「たいせつにィ、うけつがれてェきたのでス!」
「ぐるるがるぐるるる!」(←訳:だから今もキラピカ!)

 装飾写本の次は、
 はい、もうちょっと聞き憶え・見覚えのある書物たちが
 登場いたします。

 ウィリアム・ブレイクさんの『無垢と経験の歌』や、
 植物・動物・鉱物の図鑑。
 そして、カラー印刷の技術で作成された装飾図版集は
 いまでいうならテンプレートアイデアブック?

「でざいんッ、いろいろォ!」
「がるるぐる!」(←訳:字体に図案!)

 19世紀に入ると、
 もう怒涛のごとく現れ溢れ出しますね、
 現代とさして変わりないグラフィックデザインの美が。

 世紀末美術、アールヌーヴォー、ア―ルデコ、モダニズム……
 オリンピックのロゴデザインが古臭く見えるくらい、
 20世紀美術は冒険的です。

「えねるぎッしゅゥ、でス!」
「ぐるっるがる!」(←訳:古典って強い!)

 美しいものは、強い。
 強靭な美は、時間を超越する。

 ページを捲るごと、
 そう痛感させられる一冊です。

 アートブックにあまり興味はないわ~という御方も、
 書店さんで目にしたら、
 せめて!一度は手に取ってみてくださいね。
 《美しい本》の歴史を
 ほんのちょっと、覗いてみるだけでもいいんですから。

「そうしたらァ、きッとォ~…」
「がるるぐるる!」(←訳:賛嘆のため息!)

 もちろん、解説もぜひ一読を♪
 
 
 

 
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みんな待ってた!

2016-05-05 21:59:42 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでスッ!
 うェるかむゥ~ばッくゥ!」
「がるる!ぐっるるぅ!」(←訳:虎です!やっとだぁ!)

 こんにちは、ネーさです。
 くまモンくんの復活!のニュースに
 自然と笑顔になっちゃう本日は、
 こどもの日でもありますし、
 読書タイムを映画鑑賞タイムに臨時変更いたしますよ。
 大人もチビっ子も愉しめるこちらの映像作品を、
 さあ、どうぞ~♪
 
  

 

      ―― スター・ウォーズ フォースの覚醒 ――



 監督はJ・J・エイブラムスさん、公開は2015年12月、
 英語原題は『STAR WARS: THE FORCE AWAKENS』、
 壮大な《スター・ウォーズ》サーガの、
 第一章のエピソード7に該当する作品です。

「おおォ~! じぇだいィ!」
「ぐっるるがるるぐるるる!」(←訳:けっこう長くて136分!)

 『スター・ウォーズ』が初めて公開されたのは1977年――
 現在では『スター・ウォーズ エピソード4 新たなる希望』と
 題されている映画が世界中で大ヒットしてから、
 年月は過ぎ……

 ここに、めでたく『エピソード7』開幕!
 
「とおいィむかしィ……」
「がるるぐるるがるるる……」(←訳:はるか彼方の銀河系で……)

 そう、これは
 ルーク・スカイウォーカーくんが、
 賢師ヨーダさんが、
 ミレニアム・ファルコン号が翔けた空と
 地続きの世界です。

 クマによく似たイウォークたちが
 わきゃわきゃ跳ねまわった《エンドアの戦い》から
 およそ30年後。

 平和を取り戻したかに見えた宇宙に、
 ふたた銀河帝国の悪夢がよみがえりました。

「しつこいィんだからァ、もうッ!」
「ぐるがる~!」(←訳:やな感じ~!)

 ええ、やな感じ、って思ったんですね、
 帝国軍側の兵士――
 ストームトルーパーの『FN-2187』も。

 イヤな感じ、が煮詰まりに煮詰まって、
 『FN-2187』は、とうとう――

「だいけッしんッ、しましたでスゥ!」
「がるぐるるがる!」(←訳:いざ行動に移せ!)

 『FN-2187』が取った行動とは。
 その行動が呼び寄せる大事件とは。

 さて、ここから先のストーリーは
 映画をまだ見ていない御方のために、
 DVDを購入したけれどもまだ封を切っていない方々のためにも
 伏せておきましょう。

 ただ、私ネーさの感想を述べておきますと、
 衣裳の素晴らしさに拍手!&拍手!!

 初めて私たちの前に
 ルーク・スカイウォーカーさんが立ち現れたあの瞬間。
 砂漠の惑星と、
 うっすらオレンジ色がかった空と、
 白(生成り色?)のあの衣裳が風になびくさまを、
 確かに思い起こさせてくれる
 布地の使い方、
 デザイン、質感!

「えくせれんとォ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:お見事でした!)

 衣装デザイナーは、マイケル・カプランさん。

 現在撮影中だという、
 エピソード8、エピソード9でも
 カプランさんが衣裳を担当するのかしら?

 8や9ではどんなキャラクターが新たに登場し、
 魅力的な衣裳もまた生み出されてゆくのか、
 本当に期待させられます♪

「かんとくさんッ、がんばッてェ!」
「がるるぐるるるる!」(←訳:重圧にメゲないで!)

 《スター・ウォーズ》を撮る!造る!とは即ち、
 地球上の全ファンから大プレッシャーを受ける、
 ということでもありますよね。
 でも、メゲず、臆せず、
 どうか突き進んでください、J・J・エイブラムスさん!
 今作を上回る次作を、私たちは待ってまーす!

「ふォーすとともにィ!」
「ぐぅるーっ!」(←訳:シュパーッ!)

 活字マニアの皆さまも、ぜひぜひ御覧くださいね♪ 
 


 
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明治のひとは。

2016-05-04 22:12:25 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ♪ぶんぶんッ♪」
「がるる!ぐーるっ♪」(←訳:虎です!ぶーんっ♪)

 こんにちは、ネーさです。
 ここのところ、私たちがよく聴いているのは
 マイア・ヒラサワさんの『Boom!』。
 《JR九州/祝!九州キャンペーン》のCMソングです。
 乗ってみたいぞ九州新幹線!と思わせてくれるこの楽曲は
 You Tubeでも視聴できますので、皆さまも御覧くださいね。
 では、Boom!とハミングしつつ、
 本日は読書をサボって展覧会情報を、どうぞ~!

  



          ―― 黒田 清輝 ――



 東京・上野の東京国立博物館 平成館にて、
 会期は2016年3月23日~5月15日(月曜休館)、
 『Master of Modern Japanese Painting:The 150th Anniversary of his Birth』
 と付されている英語題名からもお分かりのように、
 画家・黒田清輝さんの生誕150年を記念する特別展です。

「あッ! このえェ、しッてるでスゥ!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:教科書で見たよ!)

  

 1866年(慶応2年)生まれの
 黒田清輝(くろだ・せいき)さんの生涯は、
 近代化してゆく日本の歴史と
 多くの点でシンクロしています。

 生地は、鹿児島――
 お父さまは島津藩士さんの黒田清兼さん。
 その後、5歳のとき(明治4年/4871年)に
 伯父・黒田清綱さんの養嗣子となり、
 12歳の頃には
 本格的に洋画を習い始めて、
 明治17年(1884年)、
 フランスへ留学、するのですが。

 その留学の、当初の目的は……
 法律修学?

「でもォ、でしいりィ~しちゃッたでス!」
「がるるるるる!」(←訳:画家さんにね!)

 黒田さん、20歳(明治19年/1886年)。
 画家のラファエル・コランさんに師事、
 翌年には、入学した法律学校を退学。
 本気で!
 画家を目指します。

「おおォ~! ちゃれんじゃーさんでスよゥ!」
「ぐるぐる!」(←訳:行け行け!)

 27歳で(明治27年/1893)
 ソシエテ・ナショナル・デ・ボザールのサロンに入選した黒田さん、
 ついに帰国!

 しかし――
 
  

 明治の日本は、はたして、
 画家・黒田さんにとって居心地の良い場所だったのでしょうか。

 日本の洋画界に新風を吹き入れ、
 東京美術学校で西洋画の教育を任されても、
 裸体画を描くたびに、
 新聞上で酷評されたり、
 警察と衝突したり。

「なかなかァ、たいへんッ!」
「がるるるぐるる!」(←訳:時代との闘いだ!)

 闘い続けて、
 32歳で東京美術学校の教授に(明治31年/1898年)。
 41歳で、第一回文展審査委員長に(明治40年/1907年)。
 53歳で帝国美術院会員に(大正8年/1919年)、
 54歳にして貴族院議員当選(大正9年/1920年)。
 没年は大正13年(1924年)……
 58歳、でした。

「ふうゥ~ッ!」
「ぐるる~!」(←訳:濃ゆい~!)

 画業修学の時代から、
 近代日本の、
 洋画アカデミズムを形成する指導者として
 一家を成す時代まで。

 生誕150年を記念する
 国立博物館初の大規模な回顧展には
 『読書』や『婦人像』、
 重要文化財の『湖畔』、
 同じく重要文化財の『智・感・情』など
 黒田さんの代表作が揃います。
 師コランさん、
 同年代の画家、浅井忠さん、青木繁さんたちの作品等も
 展示されていますよ。

「ごうかァけんらんッ!」
「がるぅ~!」(←訳:贅沢ぅ~!)

 明治の絵画が好きな御方は、
 ぜひ、上野のトーハクへお出掛けを♪
  
 


   さて、今日のオマケ画像は美味しいモノで!
   
   いただきもの、なんですけれど、
   んまあっ!↑この箱は!
   
   「あいすくりーむゥ!!」
   「ぐるがるるる!」(←訳:31アイスだ!)
   
   同封のパンフによれば、
   イチオシは『ポッピングシャワー☆パチキャンMAX』!
   「うきゃッ!ぱちぱちィ!」
   「がるるるるぐる!」(←訳:パチパチが2倍!)
   倍増のパチパチキャンディ入りアイスクリーム、
   美味しさと面白さに笑えます!

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“ここにはない”その島へ。

2016-05-03 22:00:01 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでッス!
 わきゃァッ! れすたーがァ、やッたでスゥ!」
「がるる!ぐるるるがるるー!」(←訳:虎です!プレミア制覇だー!)

 こんにちは、ネーさです。
 優勝が決まった瞬間は狂喜していた選手さんたちが、
 しばらくすると涙を堪えられず、嗚咽する……
 基本ユーヴェファンの私ネーさも貰い泣きする、
 感慨深い光景でした。
 おめでとう、レスターの選手さんスタッフさんサポさんたち!!
 本日の読書タイムも
 読後は思いっきり感慨深くなるこちらの一冊を、さあ、どうぞ~!

  



          ―― 奇妙な孤島の物語 ――



 著者はユーディット・シャランスキーさん、
 原著は2009年に、日本語版は2016年2月に発行されました。
 独語原題は『ATLAS DER ABGELEGENEN INSELN』、
 『私が行ったことのない、生涯行くこともないだろう50の島』と
 日本語副題が付されています。

 前回記事では、
 フランスの美しい村のガイド本を御紹介いたしました。
 どの村も、鉄道の駅からは離れていても、
 車と地図があれば行きつけるところ、でしたが……

 この御本では、そうはゆきません。

「ふァ? ゆきつけないィのでスかァ?」
「ぐる~??」(←訳:なぜ~??)

 ちょっとやそっとじゃ
 到底、行けやしない島。

 著者・シャランスキーさんが読者さんを案内するのは、
 そういう場所です。

 陸地の影も見えない、絶海の孤島。

 島、とうよりも、
 大海に浮かぶ環礁。

 ロビンソン・クルーソーの物語のモデル?
 と推察される島。

「ううゥッ、ぶるるゥ!」
「がるるるぐる!」(←訳:なんだか壮絶!)

 どこかしら不吉な気配が感じられなくもない
 それらの島の中には、
 しかし、私たちがよく聞き知っている島もあります。

 例えば、セント・ヘレナ島。

「あはァ! なぽれおんさんのォ、しまッ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:流刑の島だね!)

 例えば、南キーリング諸島。

 1836年、珊瑚礁からできたその島にやって来たのは
 英国軍艦ビーグル号。
 そして、チャールズ・ダーウィンさんは
 静かに島へと降り立ちました……。

「わおゥ! だーうぃんさんッ??」
「がるるるぐる!」(←訳:歴史的な一歩!)

 或いは、南極海のフランクリン島。

 トラファルガー海戦の英雄フランクリン卿の名を冠する島の、
 名付け親は、ロス船長という探検家でした。

 フランクリン島を訪れた4年後、
 ロス船長は北西航路を開拓せんと
 北極海へ出航します。

 帰り道のない、絶望の旅になると知る由もなく……。

「だいじけんッでしたでス!」
「ぐるるがる!」(←訳:いまも謎の!)

 余っ程の覚悟がないと、行けぬところ。
 
 費用も手間も手続きも常識ハズレのものになるところ。

 いえ、中にはお金を払っても行けないところもあります。
 硫黄島って、一般人は立ち入り禁止じゃありませんでしたっけ?
 満潮時には海抜1mになっちゃう島、には、
 島民以外は上陸を許されない……。

 かくのごとく、この御本は、

 《行けない》地への、案内書なのです。

「でもォ、たぶんッ!」
「がるるぐるるる!」(←訳:そこが良いんだ!)

 この御本には、一枚の写真も掲載されていません。

 あるのは、
 そっけないような地図と、
 著者・シャランスキーさんが語る島についてのエピソードだけ。

 それが逆に、
 読み手の想像力を刺激します。

 その島を囲む海の色、
 波の高さ、
 風の強さ、
 空のひろがり。

 住む人は、いるのか、いないのか。
 植物は? 動物は?
 そして、島の未来は――

「ついついィ、かんがえェちゃうゥ!」
「ぐるるがるる??」(←訳:どんなだろう??)

 海の彼方の、
 ここではないどこか。

 見果てぬ、理想郷の島影。

「ゆけそうでェ~」
「がるるるぐるる!」(←訳:行けないところ!)

 著者・シャランスキーさんによる『はじめに』、
 訳者・鈴木仁子さんによる『訳者あとがき』は
 必読の名文です。
 地図マニアさんに、
 旅エッセイ好きな御方に、
 いえ、全活字マニアさんにおすすめしたいこの御本、
 皆さま、ぜひ、一読を!!
 

 
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~ 美景の郷へ ~

2016-05-02 22:01:58 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
 みましたでスゥ! ふるさとのォ、しーえむゥ!」
「がるる!ぐるがるるぐるるる!」(←訳:虎です!最高でした薫堂さん!)

 こんにちは、ネーさです。
 熊本応援の60秒CMをTVの報道番組で拝見して
 じ~んわり……
 ええもう、今日も遠投しちゃいますからね!

「とどけェ、げんきだまァ!」
「ぐるぅるっ!」(←訳:とりゃあっ!)

 ついでにもうひとつ、
 今年は九州地方の梅雨入りが遅れますように、と祈りつつ、
 では、ここからは読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  



        ―― フランスの美しい村を歩く ――



 著者は寺田直子(てらだ・なおこ)さん、2016年2月に発行されました。
 『Les plus beaux villages de France』と仏語題名が付されています。
 ジャンルとしては、トラベル・ガイド本であり、
 旅のエッセイ本であり、写真集でもあり――

「そのォぜェ~んぶゥをォ、ぜいたくにィ~」
「がるぅっる!」(←訳:ムギュっと!)
「まとめちゃッたのでス!」

 私ネーさ、
 きれいな風景だなぁ~、
 フランスって美景の国なんだなぁ~、と
 この御本に載っている写真の数々に見惚れていたのですが、
 複雑な思いも抱きました。

 去年のパリでの事件以降、
 日本からフランスへ行く航空便は空席が多い、とか。

 それは、観光大国フランスにとって
 少なからぬ打撃でしょう。
 また、九州で観光業に携わっている方々も
 今回の震災で同じような苦境にあるのだとしたら、
 他人事ではありません。

 美しい風景、
 美しいものを、
 支え、維持してゆくのは人間、です。

「まちやァ、むらがァきれいィなのはァ~」
「ぐるがるるるるぐる!」(←訳:人が住んでいるから!!)

 この御本の中で
 トラベル・ジャーナリストの著者・寺田さんが巡るのは、
 まさしく、日本でいえば九州や信越を想わせる、
 首都からは遠く離れた地域です。

 パリも、リヨンも、
 マルセイユも、登場しません。

 モン・サン・ミッシェルは、
 日本人にいちばん知られている場所でしょうけれど、
 それ以外の土地は、一般の旅行者さんには、ほぼ無名……。

「だッてェ、それがァ、だいじィなんだもんッ!」
「がるるるぐぅるるがる!」(←訳:小さな村じゃないとね!)

 1982年に発足した《フランスの最も美しい村》協会が定める
 “フランスで最も美しい村”の名は、

   人口が2000人以下で、都市化されていない地域であること。

   歴史的建造物、自然遺産を含む保護地区を
   最低2ヶ所以上保有していること。

   協会が定める基準での歴史的遺産を保有すること。

   歴史遺産の活用、開発、宣伝、イベント企画などを
   積極的に行う具体的事案があること。

 等の条件をクリアしなければ得られません。

「うきゃッ! きびしィ~でス!」
「ぐるがる!」(←訳:難関だね!)

 そうして選ばれた“美しい村”は、
 なるほどね、本当に美しくて、
 でも、ただ美しいだけではない、んです。

 巡礼街道の聖地、コンク。

 《フランスの最も美しい村》協会設立の契機となった
 コロンジュ・ラ・ルージュ村。

 文豪アルベール・カミュさんゆかりの
 ルールマラン村。

 詩人ジャン・コクトーさんの日時計がある
 コアラーズ村。

 ピーター・メイルさん著のベストセラー『南仏プロヴァンスの12か月』で
 一躍有名になってしまったメネルブ村。

「あはァ! それはッ!」
「がるるるるぐるぅ!」(←訳:聞いたことあるぅ!)

 美しくも、個性豊かな村々を、
 著者・寺田さんはレンタカーで訪ねます。

 そう、観光ルートからは外れてる村が殆どなので、
 辿り着くのもタイヘンなのですよ。

 ちょっと油断して時刻が遅くなると、
 観光案内所はクローズしちゃう。

 冬季は営業していないお店も多いし、
 でもぉ……

 地元の人にレストランは美味しい~!

「そこはァ、やぱりィ~」
「ぐるるるる!」(←訳:おフランス!)

 パリは出てこないフランスの旅の記録。

 観光大国でありながら、
 農業大国でもあるその国土の、
 緑の、土の、美しさ。

 さあ、旅のトップシーズンがやってこようとしています。
 フランスへ旅行の予定がある御方はぜひ、
 予定がない御方も、
 寺田さんが語る絵画にも負けない美しい村のお話を、
 手に取ってみてくださいね。
 眼福になること、うけ合いです♪

  
 
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