テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 語り手は、とめどなく ~

2022-02-18 22:53:26 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 さッちもォさァ~んッ!」

「がるる!ぐるがるる!」(←訳:虎です!最高でした!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 今日2月18日のNHK『あさイチ』での

 金子隆博さん×外山喜雄さん×井上陽介さんによる

 『On the Sunny Side of the Street』は素晴らしかった~!!

 しまった!見逃しちゃった!という方々は

 NHKの配信をご覧になってくださいね。

 さあ、ここからは読書タイムです。

 本日は、こちらのコミック作品を、どうぞ~♪

  

  

 

 

   ―― ミステリと言う勿れ 4 & 5 ――

 

 

 著者は田村由美(たむら・ゆみ)さん、

 4巻は2019年2月に、

 5巻は2019年9月に発行されました。

 現在フジTV系で放送中のドラマ

 『ミステリと言う勿れ』の原作コミックから、

 今回は第4巻と第5巻を御紹介いたしますよ。

 

「ととのうゥくんッ、でばんでスよゥ~!」

「ぐっるがっるぐるる!」(←訳:喋って喋って喋ろう!)

 

 久能整(くのう・ととのう)くん、大学生。

 

 なぜか度々“事件”に巻き込まれる整くん、

 この第4巻と第5巻には、

 広島で起きた“事件”の解決編、

 記憶喪失の爆弾魔の“事件”、

 病院で同室になった老刑事さんの“事件”、

 温室で見つけた暗号の“事件”、

 などが収録されています。

 

 多くの活字マニアさんにとって魅力的なのは、

 三好達治さんの詩歌がリフレインする

 爆弾魔の“事件”――

 episode5『雨は俎上に降る』でしょうか。

 

「ふァいッ! すてきィでス!」

「がるるるる!」(←訳:乳母車の詩!)

 

 そして、

 第4巻の各エピソードを伏線にして

 第5巻で展開する物語は、

 ただただ圧巻、読み手を圧倒します……!

 

 TVドラマ版では前後編の2話構成となっていて、

 2月14日に放送された前編、

 2月21日に放送予定の後編を、

 ネタバレにならぬよう、

 少しだけお話しますと――

 

 爆弾魔の“事件”の余波で

 入院する羽目になった整くんは、

 暗号を駆使する不思議な女性と知り合います。

 

 その女性――ライカさんから示唆されたのは、

 火事に見舞われた家々で発見される

 奇妙な落書きの存在。

 

「らくがきィ?」

「ぐるるがるる?」(←訳:単なる落書き?)

 

 壁に残された落書きは、

 落書きがどれもよく似た形をしているのは、

 偶然なのか、それとも。

 

 整くん、

 進んで“事件”の渦中に

 飛び込もうとした訳ではないのに、

 気付けば危険の真っ只中にいます。

 

「ととのうゥくんッ、しッかりィ!」

「がるるるる~!」(←訳:逃げ出そう~!)

 

 児童虐待をテーマとする物語は、

 読んでいて息苦しくなるほどですが、

 整くんとともに

 巨大な流れに引き込まれ、

 やがて辿り着く“事件”の結末は……?

 

 ドラマで初めて『ミステリと言う勿れ』を知った、

 という方々に、

 原作コミックもドラマもまだ知らない、

 という方々にも、

 激おすすめ、いえ、超絶おすすめの作品ですよ。

 ぜひ、一読してみてくださいね~♪

 

 

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~ 《秘密》を、逆手に! ~

2022-02-17 23:51:07 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 つぎはァ~ひなまつりィ~♪」

「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!桃の節句だね!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 ヴァレンタインが過ぎて、

 イベントカレンダーは春色のひな祭りへ。

 では、読書タイムも女性が主役の作品を♫という訳で、

 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  

 

 

   ―― ミス・パーフェクトが行く! ――

 

 

 著者は横関大(よこぜき・だい)さん、

 2021年12月に発行されました。

 ドラマ化&映画化された《ルパンの娘》で人気の、

 著者・横関さんが送り出す新たなエンタ作品は……

 

「ずのうゥ、ゆうしゅうゥ!」

「ぐるるがる!」(←訳:分析力無敵!)

「まさにィ、かんぺきィなのでス!」

 

 ミス・パーフェクト。

 

 と仇名されているのは、

 厚生労働省に勤務する

 真波莉子(まなみ・りこ)さん。

 

 いわゆるキャリア官僚である莉子さん、

 今日も激務をこなしてゆきます。

 事務処理はもちろんのこと、

 打ち合わせ、同僚への連絡、

 会議の司会進行役などなど。

 

「あとすこしィ!」

「がるるるぐる~!」(←訳:もうすぐ終了~!)

 

 長引いている会議も、

 そろそろ終了する頃合い、とあって、

 出席している有識者さんたち、

 各省庁の担当者さんたちも

 ちょっぴり油断していたのでしょうか。

 

 ひとりの議員さんが、

 時代錯誤!炎上必至!常識無視!な

 トンデモ発言をブチかましてしまいました。

 

 しかも、この会議は

 リアルタイムでネット中継中ですから、

 発言を都合よく編集するとか、

 顔や音声を加工しちゃうとか、

 出来ない、んですよね。

 

「あァ~…やッちゃッたのでスゥ~…」

「ぐるるがる!」(←訳:大炎上だよ!)

 

 予想通り、“不適切発言”は

 各メディアのトップニュースとなって

 日本中が大騒ぎになりました。

 

 間髪入れず、上司から莉子さんへ

 至急の命令が下されます。

 

「すきゃんだるゥ、かいけつゥ!」

「がるるる!」(←訳:よろしく!)

 

 ここで、

   イヤです!

 とは言わないのが、莉子さんです。

 

   わかりました。

   この問題、私が解決いたします。

 

 と、きっぱり名言。

 

「ええェ? でもォ?」

「ぐるるっる??」(←訳:どうやって??)

 

 莉子さん、実は……切り札を隠し持っています。

 それは、切り札であり、

 また同時に、

 莉子さんにとってハンディキャップともなり得る、

 ある《秘密》。

 

「それはァ、つまりィ~」

「がるるる!」(←訳:諸刃の剣!)

 

 切り札とは、ときに怖ろしいもの。

 

 上手に使えば切り札となっても、

 下手をすればハンディキャップに、

 いえ、破滅をも招きかねないもの。

 

 しかし、莉子さんは《秘密》に振り回されません。

 《秘密》を確実に切り札へと変えて、

 あらゆる問題に挑んでゆきます。

 

 政治と。経済と。

 労働環境の改善と。医療と。

 

 と書くと、

 なんだか難しそうなお話に聞こえますが、

 著者・横関さんは莉子さんの奮戦を

 楽しいエンタ作品に仕上げました♪

 

「きりふだァをォ、たかくゥ~かざしてッ!」

「ぐるる!」(←訳:闘おう!)

 

 はたして、莉子さんの《秘密》とは?

 

 冒頭近くで早々に明かされる《秘密》と、

 そこから新たに始まる物語は

 映像化してみたくなる快作ですよ。

 ぜひ、一読してみてくださいね~♪

 

 

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~ 石は語る ~

2022-02-16 23:30:12 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 わほわゥ! ぞくぞくゥ~はッぴょうッ!」

「がるる!ぐるるる~!」(←訳:虎です!面白そう~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 大河ドラマ『鎌倉殿の13人』新キャストの発表が

 ニュースになっていますね♪

 “俺たちの菅波〟こと坂口健太郎さんが

 三谷幸喜さんの脚本にどうハマるのか、

 期待を募らせつつ、さあ、読書タイムですよ。

 本日は、こちらのノンフィクション作品を、どうぞ~!

  

 

 

   ―― 図説 ダイヤモンドの文化史 ――

 

 

 著者はマーシャ・ポイントンさん、

 原著は2017年に、

 画像の日本語版は2022年1月に発行されました。

 英語原題は『ROCKS,ICE AND DIRTY STONES: Diamond Histories』、

 『伝説、通貨、象徴、犯罪まで』と日本語副題が付されています。

 

 先日は、国立科学博物館で開催される

 『特別展 宝石』の展覧会情報をお知らせしましたが、

 書籍の世界でも追いかけてみましょう、

 宝石たちの《王》たるダイヤモンドの歴史と文化を!

 

「そのォほんしつゥはァ~…」

「ぐるがる!」(←訳:ほぼ石炭!)

 

 ダイヤモンドと石炭――

 同じ原子で出来てはいても、

 扱われ方は大いに違っていますよね。

 

 特別な美しさ、輝き。

 

 この御本では、

 ダイヤモンドがその価値を獲得してゆく歴史、

 ビジネスとしてのダイヤモンド、

 ダイヤモンドの形状・模様・象徴など文化的側面、

 女性たちにダイヤモンドを“売り込む“戦略、

 ダイヤモンドをめぐる犯罪、

 といった《人類と宝石》の歴史が綴られています。

 

「きれいィ~だけどォ?」

「がるるるぐるる……!」(←訳:そこには呪いが……!)

 

 世界で最も有名なダイヤモンドのひとつとされるのが、

 『ホープ・ダイヤモンド』。

 

 サファイヤのような、

 濃い青色をした珍しいダイヤモンドの履歴は

 大河ドラマ並みに劇的です。

 

 革命前夜、

 フランス王家の所有であった112カラットのダイヤモンドは、

 革命政府に差し置されられてのち、

 テュイルリー宮殿の倉庫から略奪され、

 行方不明に……。

 時と経て、1839年、

 ヘンリー・ホープ氏の所有品となって

 世に現れましたが、

 所有者が次々に事故死する不幸に見舞われ、

 ついにはハリー・ウィンストン社から

 スミソニアン博物館に寄贈、

 現在は合衆国自然史博物館で展示されている――

 

「くわばらッくわばらッ!」

「ぐるるるるがるぅ!」(←訳:欲しくないですぅ!)

 

 ダイヤモンドにまつわる伝説や

 名石の由来を読むのは楽しいものですが、

 原石を採石する過程、

 掘り当てた原石を盗ませぬための手段、

 搾取の実態などを知ってしまうのは

 悲しいですね……

 美しい、と表現するのを

 躊躇するほどです。

 

「ひかりにはァ、やみィ!」

「がるるるぐるるぅ~…」(←訳:つきものだよねぇ~…)

 

 古代、中世、そして現代と、

 人間を魅了し続ける石・ダイヤモンド。

 

 豊富な図版とともに語られる

 ダイヤモンドの歴史は、

 科博の『特別展 宝石』へ

 お出掛け予定の方々に、

 歴史好きな活字マニアさんにも

 おすすめです。

 なぜ、この小さな石が?と問いかけつつ、

 ぜひ、一読してみてくださいね~♫

 

 

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~ 似ている!だけでなく? ~

2022-02-15 22:35:20 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 ふわわァ~、やッちまッたのでスゥ!」

「がるる!ぐるる=??」(←訳:虎です!マジで~??)

 

 こんにちは、ネーさです。

 手袋が……お気に入りの手袋が…………

 片っポだけ、見当たりません……

 なくしちゃったのかな?

 いや、どこかから出てくるかも?と自分を励ましつつ、

 さあ、読書タイムですよ。

 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

   ―― 世界一まぎらわしい動物図鑑 ――

 

 

 監修は今泉忠明(いまいずみ・ただあき)さん、

 2021年11月に発行されました。

 『そっくりなのにぜんぜんちがう』

 と副題が付されています。

 

 前回記事で御紹介したのは、

 えっ?まさか日本に?雪男?イエティ?

 という驚きを軸とする山岳サスペンス作品でした。

 

 対して今回は、

 楽しい動物ノンフィクション作品です。

 

「こまッてるんでスゥ!」

「ぐっるるがるる!」(←訳:そっくりだから!)

 

 まぎらわしい――つまり、

 似ているということですね。

 

 この御本で取り上げられているのは、

 『いっつも間違われて困っちゃう!』

 『ヘンな名前付けられて迷惑よ!』

 『真似しないで!あたしが本家ですぅ!』

 『似てるようで似てないもん!』

 といった悩みを抱える動物たちです。

 

 たとえば……

 ハムスターくんと、モルモットくん。

 『PUI PUI モルカー』で人気者になったモルモットくん、

 ネズミ目テンジクネズミ科で、後ろ足の指の数は3本、

 尻尾がありません。

 でも、ネズミ目キヌゲネズミ科のハムスターくんは、

 モルモットくんよりサイズが小さく、

 後ろ足の指の数が5本で、尻尾がある、んです。

 

 ムササビくんとモモンガくんも、

 似ているようで、けっこう違うわ。

 モモンガくんは標高高めの針葉樹の森、

 ムササビくんは標高低めの広葉樹の森が生息。

 

「らッことォ、かわうそッ!」

「がるるるるるるぐるる!」(←訳:ツキノワグマとヒグマ!)

 

 カモシカはウシ科で、

 シカはシカ科。

 

 タヌキの尾は無地で、

 アライグマの尾はシマシマ模様。

 

 ハリネズミの超そっくり!なのは、

 マダガスカル島に住むハリテンレックくん。

 

 似ているようで似ていない動物たちの

 写真や図版を眺め、解説を読んでいて

 私ネーさが最も驚いたのは、本文58~61ページの比較図――

 

   イタチとテンとオコジョとイイズナ

 

 って……え? ええ? えええ?

 イイズナって、

 飯綱とか飯縄とも書くイヅナさまのこと? 

 信州には飯縄権現さまってあるわよね?

 管狐(くだぎつね)とも呼ばれたりするイヅナさま?

 えええ~っ!

 イイズナ……つまりイヅナって、実在するのぉ?!?

 

「するみたいィでスねッ!」

「ぐる!」(←訳:だね!)

 

 知らなかったわ……てっきり空想の動物だとばかり……

 はぁ……無知を晒すようですが、

 本当にびっくりしましたよ。

 いるんだ、イヅナ……いえ、イイズナ……。

 

「いたちもォ、てんもォ、おこじょもォ、いいずなもォ」

「が~るるぐるるる!」(←訳:み~んなイタチ科!)

 

 地球に暮らす、およそ4800種の動物(哺乳類)。

 その中の、そっくりさんたち。

 

 児童書ではありますが、

 驚いたり、笑ってしまったり、

 “発見“に感心させられる動物図鑑です。

 動物好きな活字マニアさんに、

 雑学マニアさんにもおすすめですよ。

 ぜひ、一読してみてくださいね~♪

 

 

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~ 雪山伝奇紀行 ~

2022-02-14 23:29:57 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 ほわわふゥ! はなやかァ~でスねッ!」

「がるる!ぐるがるる~!」(←訳:虎です!ほぼお祭り~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 第56回スーパーボウルはラムズが勝利!

 ハーフタイムショーもCMも豪華絢爛でしたね♪

 大健闘したベンガルズの選手さんにも拍手を送りながら、

 さあ、読書タイムですよ。

 本日は、こちらの文庫オリジナル作品を、どうぞ~!

  

 

 

       ―― 異形の山 ――

 

 

 著者は樋口明雄(ひぐち・あきお)さん、

 2021年9月に発行されました。

 《南アルプス山岳救助隊K‐9》シリーズの最新刊です。

 

 物語の季節は、ちょうど今ごろ――

 山々が雪に埋もれる2月あたりのこと。

 場所は、北岳。

 

「ひいいィッ! さァむゥいィ~ッ!」

「ぐるるる~!」(←訳:歩けない~!)

 

 北岳の、白根御池(しらねおいけ)小屋へと、

 雪の急坂を歩いてゆく人影が、ふたつ。

 

 なんだかワケありで怪しげ……に見えなくもありませんが、

 いえいえ、ちっとも怪しくないんです。

 ふたりは、

 白根御池小屋のオーナーさんと、従業員さん。

 

 小屋開けは6月なので

 まだ4ヶ月も先とはいえ、

 冬仕舞い中の小屋の様子を見るために

 こうして登ってきたのです。

 

「ふううゥ! やッとォ~」

「がるぐるぅ~!」(←訳:到着したぁ~!)

 

 半ば雪に埋もれた小屋に着くなり、

 異変が明らかになりました。

 

 冬季避難小屋として

 鍵を掛けずに解放してあるエリアを通り抜け、

 一階フロアの、厨房を覗いてみると……?

 

「わわッ! ひどいィ~!」

「ぐるぅるるぅる!」(←訳:メチャクチャだ!)

 

 テーブルは倒れ、

 調味料の壜や容器が散乱し、

 お箸など食器類も壊れているし、

 サラダオイルや醤油のプラ容器は

 細かく引き裂かれて、投げ捨てられています。

 床は、ぶち撒けられた小麦粉で真っ白……。

 

 あまりの狼藉に呆然としつつも、

 ふたりは、割れたガラス窓に目を留めます。

 

 犯人は、ここから侵入したのでしょうか。

 ならば、

 ガラスの破片に引っかかっている

 白い毛のようなものは……?

 

「しろいィ~しんにゅうしゃッ?」

「がるぐるるるる?」(←訳:毛がフサフサの?)

 

 冬の北岳に出現した、

 白い毛を持つ“何か“。

 

 その正体は?

 目的は?

 やがて、“何か“の処遇をめぐって、

 山岳救助隊に異例の出動命令が……!

 

「もッ、もしかしてェ~??」

「ぐるるぅ?」(←訳:イエティ?)

「ぐるっ?」(←訳:雪男っ?)

 

 未知なる“何か“を探して、

 北岳周辺の捜査に臨む

 救助犬たちと救助隊員さんたち。

 

 その探索行は、

 山岳小説でありながら、

 伝奇ロマンの要素を秘めた

 正統派サスペンスといえましょうか。

 

 冬山の厳しさがひしひしと感じられる、

 ミステリ好きな方々に、

 愛犬家さんにもおすすめの

 エンターテインメント作品です。

 ぜひ、一読してみてくださいね~♫

 

 

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~ 爆誕? ボンバルボン! ~

2022-02-13 23:30:09 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 きょうはァ、れんきゅゥ~さいしゅうびィ!」

「がるる!ぐるるがるる!」(←訳:虎です!なので特別編!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 はい! 連休最終日の本日は、

 読書タイムもスペシャルに参りましょう。

 書物だけれど、書店さんでは売ってない?という、

 摩訶不思議な作品を御紹介いたしますよ。

 さあ、こちらを、どうぞ~♪

  

「きゃほッ♫ これはァ、もしかしてッ!」

「ぐるるるるるぅ!」(←訳:もしかしてるぅ!)

 

 ↑上の画像は、ふっふっふ、もうお分かりですね。

 『マクドナルド』さんの《ハッピーセット》です。

 そして、2月13日現在、

 販売されている『絵本』の《ハッピーセット》は……

  

 

 

―― せかいいちれいぎただしいかいじゅう ボンバルボン――

 

 

 著者はキューライスさん、

 『BONBALBON-The most polite monster in the world』

 と英語題名が付されています。

 

 ハガキよりもちょっぴり

 大きめサイズの絵本に描かれているのは、

 《世界一礼儀正しい怪獣》だという

 ボンバルボンくんの物語。

 

「……ほんとうゥでスかァ?」

「ぐるがるる?」(←訳:礼儀正しい??)

 

 そうね、怪獣といってもいろいろいるわ。

 我らがゴジラくんをはじめ、

 武闘派のキングギドラさん、

 近頃話題の怪獣8号くんも、怪獣よね。

 彼らの通ったあと、闘ったあとは、

 瓦礫の山になっていたりします。

 

 けれど。

 ボンバルボンくんの《世界一礼儀正しい》の看板に

 嘘偽りはありません。

 

 実は、この絵本の中には描かれていない

 前日譚がありまして。

 

 ボンバルボンくん、

 海の底から海上へと浮上する際、

 ちゃあんと確認しているんです。

 

 ザッパーン!!

 と、いきなり浮かび上がって、

 航行中のお船を壊しちゃったら、たいへんだ!

 お船……いないよね? 

 だいじょうぶだよね?

 よぅし! ザッパーン!

 

「ひえええッ!」

「がるるぅ!」(←訳:怪獣だぁ!)

 

 絵本で語られるのは、そこから――

 ボンバルボンくんが

 “海から現れた“以降の出来事です。

 

 大怪獣が出現して、

 海沿いの町は大騒ぎに?

 はたして、人間たちはどうするのでしょう?

 

「しィ~ッ! そのさきはァ~」

「ぐるるるがる!」(←訳:ネタバレ禁止!)

  

 絵本は、↑上の画像のように、

 ビニールの袋でパッケージされていて、

  

 ↑こ~んなに可愛いシールも封入されています。

 著者・キューライスさんのファンの方々も

 絵本好きな方々も、

 ランチタイムに、おやつタイムに、

 ふと思い立ったら、ぜひ、《ハッピーセット》を♪

 

 

 それにしても、

 ファーストフード店に行くのは久しぶりで、

 ドキドキわくわくいたしました。

 どうか、一日でも早く、

 平和&自由に外食できる世界が来ますように……。

 

 

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~ 博物館で キラキラを! ~

2022-02-12 23:24:45 | ミュゼ

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 きょうもォ~きらきらッ♪」

「がるる!ぐるがるるる!」(←訳:虎です!春はキラピカ!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 はい、前回記事に続いて、

 今回もキラキラ♪をテーマにいってみましょう!

 さあ、読書……をサボって、

 こちらの展覧会情報を、どうぞ~♫

  

 

 

      ―― 特別展 宝石 ――

 

 

 東京・上野の国立科学博物館にて、

 会期は2022年2月19日~6月19日

 (月曜休館、ただし3/28、5/2、6/13は開館)、

 『SPECIAL EXHIBITION GEM』と英語題名が、

 『地球がうみだすキセキ』と副題が付されています。

 

「ほうせきィ~…!」

「ぐるるがる!」(←訳:科博で宝石!)

 

 宝石を所蔵する博物館、というと

 世界的に名高いのは

 米国・ニューヨークの自然史博物館ですが、

 この春!

 科博こと国立科学博物館もやっちゃいます!

 

 宝石のラフ(原石)と

 ルース(磨いた石)、

 約200種類を一挙に展示!

  

「あくあまりんッ! あめしすとッ!」

「がるるるる!」(←訳:クリスタル!)

 

 宝石の誕生そして輝きの秘密までを

 科学の視点から辿り、

 宝石の特性を学んだあとは――

  

 芸術の極みともいえる

 宝飾品に溜め息しましょう。

 『アルビオン アート コレクション』『ギメル』

 『ヴァン クリーフ&アーペル』他、

 超一流ジュエリーコレクションが展示されますよ。

 

「ゆびわッ、ぶろォーちィ!」

「ぐっるるるるがぅるる!」(←訳:ネックレスにティアラ!)

  

 また、《特別展 宝石》は、

 二ノ宮智子さんのマンガ『七つ屋 志のぶの宝石匣』、

 色鉛筆画家・長靴をはいた猫さんと

 コラボレーション!

 描きおろしイラストの展示や、

 イラストを用いたオリジナルグッズも販売されます。

 

「これェ、でスかァ?」

「がるるぐるるる!」(←訳:本気でキラキラ!)

  

 ダイヤモンド型の飴、

 鉱物の形をした琥珀糖などのお菓子、

 アクセサリーやトートバッグ、文具、と

 ショップでは楽しいお買い物が出来そうです♫

 

 会期は6月19日までですから、

 コロナ禍が落ち着くのを待ってから

 お出掛けする、ということも可能ですね。

 とはいえ、状況によっては

 会期や開館時間に変更があるかもしれませんので、

 お出掛け前は、博物館HPをご参照くださいね。

 

 なお、画像がとても美しい『特別展 宝石』公式HPが

 既に公開されています。

 展覧会に行けそうにない御方も、

 ぜひ、覗いてみてくださいな♪

 

 

 

   では、ここでオマケ画像も!

   

  『ユースキン』さんの

  《ユースキン ハナ ハンドクリーム サクラ》は、

  「あはァ! さくらのォ、かほりィ~!」

  「ぐるるがる!」(←訳:低刺激です!)

  連休明けはまた寒くなりそうです。

  皆さま、ご自愛しつつ、穏やかな休日を♪

 

 

 

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~ キラキラな《紙》の世界へ ~

2022-02-11 22:37:51 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 はッぴィ~きねんびィ!」

「がるる!ぐるるがるるる!」(←訳:虎です!祝建国記念の日!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 梅のお花もふっくらと咲いて、

 春の兆しがキラめく祝日の読書タイムは、

 さあ、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

    ―― デザインのひきだし No.45 ――

 

 

 グラフィック社から2022年2月に発行されました。

 活字マニア諸氏、とりわけ

 書籍が好き!書物が大好き!な方々の愛読書

 《デザインのひきだし》45号の特集は、

 『印刷・紙加工の大百科――表面加工編』です。

 

「きらきらァ~なのでス!」

「ぐるがる!」(←訳:光を反射!)

 

 ↑上の画像で、お分かりになるでしょうか。

 表紙のキラキラっぷりが。

 ええ、これが最も解りやすい

 『表面加工』の例、ですね。

 

 他にも、

 小説やノンフィクションなど一般的な書籍、

 絵本や美術書、雑誌をはじめ、

 紙箱などのパッケージデザイン、ポスター、

 CDやレコードのジャケットにも、

 キラキラ、ツヤツヤ、

 あるいはピカピカな加工が施され、

 私たちの眼を釘付けにします。

 

「まずはァ、きそちしきィ!」

「がるぐるるる!」(←訳:手法いろいろ!)

 

 《表面加工の基礎知識》の章では、

 『刷る』『塗る』『転写する』『貼る』『複合』

 といった手法が解説されています。

 

 紙の表面をマットに仕上がるか、

 光沢を出すか、

 ラミネートによる全面加工はたまた部分加工、

 ホログラム加工で用いられるフィルムの多彩ぶり、

 窓貼り加工の仕組み、

 耐久性の強いパウチ加工……。

 

「ぱうちッてェ~」

「ぐるが~る!」(←訳:これで~す!)

  

 はい、↑上の画像は

 付録の実物サンプル『なめ犬カード』。

 

 パウチ加工とはどういうものか、

 光沢感、質感、硬度なども、

 実物を手で触って確かめられますよ。

 

 付録はパウチ以外に、↓こちらも!

  

「おもいッ!」

「がっるる~!」(←訳:ずっしり~!)

 

 厚さ約2センチ、A5サイズの

 『表面加工サンプルBOOK』は、

 特集で紹介された表面加工の中から

 88種類のサンプルを綴じ込んだ特別見本帳です。

 

 本文を読みながら、

 このサンプルBOOKを肉眼で(←ここ大事です!)

 見比べてみれば、

 表面加工とはどういうものか、

 実感できますね。

 

「よみものもォ、たのしィ~でスゥ!」

「ぐるるるるがる!」(←訳:職人さんに拍手!)

 

 御本後半部分には、

 『もじモジ探偵団』

 『名工の肖像』

 『祖父江慎の実験だもの』

 『宇野亞喜良』さんへのインタビュー等、

 《書籍》や《紙》にまつわる読み物も

 掲載されています。

 

 活字マニアの皆さまはもちろん、

 本がだぁ~い好き♫という方々にも

 おすすめの《デザインのひきだし》シリーズ、

 機会があれば、ぜひ、手に取ってみてくださいね♪

 

 (現在、ネット書店さんでは

  売り切れになっているようですので、 

  街の書店さんで探してみてくださいな。

  私ネーさも地元の本屋さんで購入いたしました)

  

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~ 幽と明の扉 ~

2022-02-10 23:17:32 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 ♪るるゥ~♪みぞれのォふるゥ~まちィをォ~♪」

「がるる!ぐるるがるぐる~♪」(←訳:虎です!氷雨の降る街を~♪)

 

 こんにちは、ネーさです。

 多摩西部に大雪警報発令!な一日でしたが、

 いまのところ、山間部はともかく、

 ここ八王子の市街地には積雪もないようです。

 中継にやって来たTVスタッフさんには

 ちょっぴりお気の毒だったわ……と思いつつ、

 さあ、読書タイムですよ♪

 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  

 

 

   ―― あかずの扉の鍵貸します ――

 

 

 著者は谷瑞恵(たに・みずえ)さん、

 2021年10月に発行されました。

 『We Lend Keys for Mysterious Unopenable Doors』

 と英語題名が付されています。

 

「あわわゥ! あかずのォ~とびらッ??」

「ぐるーるぅ!」(←訳:ホラーだぁ!)

 

 あかずの扉……

 ええ、そうですね、題名を目にしただけで

 体温が低下してゆくような怖さが漂いますね。

 大きなお屋敷の、廊下の奥……

 誰も開けたことのない、

 開けてはいけないと伝えられる部屋がある……。

 

 あんまり縁起は良くなさそうだけれど、

 そんな部屋が欲しい!どうしても!

 と、頼みごとをされちゃったら?

 

「ほッ、ほしィ~のでスかッ?」

「がるるるぐる?」(←訳:開かずの間が?)

 

 開かずの間が欲しい――

 大学生の水城朔美(みずき・さくみ)さんは、

 そう聞かされても、意味が分かりませんでした。

 どういうことだろう?

 イミフだなぁと首を傾げても、

 馬鹿なことを、と笑い飛ばすことも出来ず。

 

 なぜなら、

 開かずの間を所望するその人は、

 病院のベッドに横たわっているのです。

 

「ふゥ~むゥ、それならばァ~…」

「ぐるるがる!」(←訳:先ずは話を!)

 

 その人の名は、安川不二代(やすかわ・ふじよ)さん。

 朔美さんにとっては

 育ての親といえる大切なひとです。

 

 病床の彼女のために、

 叶えられるものならどんなことでも

 叶えてあげたい――っていっても。

 

 開かずの間?

 部屋を借りたいっていう意味なのかな?

 

「きりふだァ、ありまスゥ!」

「がるるぐるる!」(←訳:名刺をどうぞ!)

 

 不二代さんは、朔美さんに

 一枚の名刺を渡します。

 名刺に記されていたのは、

 或る設計事務所の名でした。

 

   幻堂(げんどう)設計事務所・一級建築士。

   “新築・リフォーム・あかずの扉 ご相談ください“

 

「ふァいッ! たのんでェみましょゥ!」

「ぐるがるるるるる!」(←訳:その建築士さんに!)

 

 あかずの扉を専門とする建築士さんが、いる?

 その建築士さんなら、

 不二代さんの願いを叶えてくれる?

 

 いえ、そもそも、

 不二代さんが開かずの間を必要とする理由とは?

 

 疑問と不安を抱え、

 朔美さんは向かいます

 名刺の住所にある

 幻堂設計事務所へ――

 

「ここはァ、かまくらァ……?」

「がるるぐる!」(←訳:北鎌倉だね!)

 

 ほんのりホラーの気配を湛えた

 5つの章から成るミステリアスな物語は、

 ミステリ好きな方々にも、

 ファンタジックな作品が好きな活字マニアさんにも

 おすすめですよ。

 

 また、北鎌倉というひと言で私ネーさが連想したのは、

 作家・澁澤龍彦さんのお家の風景でした。

 なので、澁澤龍彦さんのファンの方々も、

 ぜひ、一読してみてくださいね~♫

 

 

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~ ミネストローネは、どんな色? ~

2022-02-09 23:34:18 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 ほかほかッ♪」

「がるる!ぐるぅ!」(←訳:虎です!熱々ぅ!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 明日2月10日は雨が雪になる寒さ!とのこと……

 そんな日の読書タイムは

 何はともあれ身体を温めるべく、

 さあ、↓こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

    ―― パリの“食べる”スープ ――

 

 

 著者は辻仁成(つじ・ひとなり)さん、

 2021年10月に発行されました。

 『一皿で幸せになれる』と副題が付されています。

 

「あれッきゆいじィ~ぬゥ!」

「ぐるるるる~る!」(←訳:いただきま~す!)

 

 作家、ミュージシャン、映画監督、として知られる

 著者・辻さんは、もう一つの顔をお持ちです。

 そう、料理研究家さん!

 

 この御本には、

 『dancyu WEB』連載の《パリ・スープ》に加筆修正した

 26のスープのレシピが収録されています。

 

「ふむふむゥ! このォあじわいィはァ~…」

「がーるるぐるる!」(←訳:ワールドワイド!)

 

 パリ在住の辻さんが、

 パリのお家のキッチンで

 パリの食材を使って作るスープは、

 生粋のフランス料理ばかり……とは限りません。

 例えば。

 

 ハンガリーの『グヤーシュ・スープ』、

 ウクライナの『ボルシチ』、

 イタリアの『ミネストローネ』、

 韓国味噌と唐辛子を使った『韓国風味噌スープ』

 といったレシピは、

 実に国際色豊かですね。

 

「なぜならァ~」

「ぐるがるる!」(←訳:パリだから!)

 

 掲載されているスープのお写真、

 レシピの数々には、

 と~っても食欲をそそられます。

 

 そして、レシピにも増して面白いのが、

 お辻さんがウクライナや韓国のスープと

 出会った経緯。

 

 『ボルシチ』を教えてくれたのは、

 ウクライナ人のルパさん。

 ルパさんいわく、キャベツが大事!

 

 『ムール貝のサフラン風味のクリームスープ』

 を作るようになったのは、

 ベルギー旅行で『ムール・フリット』を

 食べたことがきっかけでした。

 

 『韓国風味噌鍋スープ』のヒントは、

 パリの韓国レストランで得たもの。

 

 そして、

 『ミネストローネ』は……

 南イタリアに旅した25年前、

 ふらっと入ったトラットリアの味。

 

 そのトラットリアで食べた『ミネストローネ』は、

 赤くなくて、

 緑色に近かったのですけれど、

 さて、オリジナルを追求した辻さん版『ミネストローネ』の

 色合いは?

 

「むふふゥ! おいしそうゥ~♫」

「がるるぐっるる!」(←訳:野菜がいっぱい!)

 

 作って、食べて、ほっこり。

 読んで、眺めて、うっとり。

 パリに住んでいるからこそ辿りついた

 スープの味。

 

 お料理好きな方々に、

 エッセイ好きな方々にも

 おすすめのレシピブックです。

 ぜひ、一読してみてくださいね~♪

 

 

 

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