喫茶 輪

コーヒーカップの耳

近江詩人

2010-02-02 20:43:24 | 日記

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店の前のプランターをひとつ植え替えました。

コーヒー豆の樽の上に置いてます。

明るくなりました。

詩誌『砕氷船』19号を読む。

滋賀のH氏賞詩人、森哲弥さんと、富田砕花賞、小野十三郎賞、福田正夫賞などを受けてお

られる苗村吉昭さんの二人詩誌である。お二人とも、近江詩人会の編集委員。

好感の持てる簡素な詩誌だ。

今号の森さんの「黒検閲官・赤異書 壱の巻」は私には難しすぎてお手上げだ。読み解くこと

はあきらめる。ただ、労作だな、ということは分かる。

苗村氏の「ハレ」は長編散文詩だが、教訓的でした。教訓的といっても、退屈するものではな

く、ハラハラしながらのドラマで、楽しめました(?)。

森さんの小説、「薬司の森」(三)は読ませる。豊富な知識の裏付けのもと、上質の推理小説

の趣がある。

しかしこの人の博識ぶりには舌を巻く。

「今昔物語」「醫心方薬種注解」「曝涼帳」「蓮夢子」などという言葉がバンバン出てくる。

そんな言葉を巻き込みながら話が進展してゆく。続きが楽しみである。

苗村氏の評論「民衆詩派ルネッサンス」(二)は勉強になる。

引きたいところはたくさんあって…。出来れば全文を紹介したいのだが、それはお許しを。

で、締めの部分だけ。

ー現代詩人が自分たちの足許を見つめ直すためにも、百田宗治「真の民衆の意味を明らか

にしたいと思つて書いた感想」は読まれるべきものであるだろう。ー

苗村氏はいつか、まとまったものにされるだろう。それを楽しみに。(akaru)

「輪」の、明日のお勧め定食は「カキフライ」(880円)です。

よろしくお願い致します。

コメント (2)
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