店の前のプランターをひとつ植え替えました。
コーヒー豆の樽の上に置いてます。
明るくなりました。
詩誌『砕氷船』19号を読む。
滋賀のH氏賞詩人、森哲弥さんと、富田砕花賞、小野十三郎賞、福田正夫賞などを受けてお
られる苗村吉昭さんの二人詩誌である。お二人とも、近江詩人会の編集委員。
好感の持てる簡素な詩誌だ。
今号の森さんの「黒検閲官・赤異書 壱の巻」は私には難しすぎてお手上げだ。読み解くこと
はあきらめる。ただ、労作だな、ということは分かる。
苗村氏の「ハレ」は長編散文詩だが、教訓的でした。教訓的といっても、退屈するものではな
く、ハラハラしながらのドラマで、楽しめました(?)。
森さんの小説、「薬司の森」(三)は読ませる。豊富な知識の裏付けのもと、上質の推理小説
の趣がある。
しかしこの人の博識ぶりには舌を巻く。
「今昔物語」「醫心方薬種注解」「曝涼帳」「蓮夢子」などという言葉がバンバン出てくる。
そんな言葉を巻き込みながら話が進展してゆく。続きが楽しみである。
苗村氏の評論「民衆詩派ルネッサンス」(二)は勉強になる。
引きたいところはたくさんあって…。出来れば全文を紹介したいのだが、それはお許しを。
で、締めの部分だけ。
ー現代詩人が自分たちの足許を見つめ直すためにも、百田宗治「真の民衆の意味を明らか
にしたいと思つて書いた感想」は読まれるべきものであるだろう。ー
苗村氏はいつか、まとまったものにされるだろう。それを楽しみに。(akaru)
「輪」の、明日のお勧め定食は「カキフライ」(880円)です。
よろしくお願い致します。